俺、元日本人のガチ神だけどY◯uTuberになるね!
第19話 クソポリメーン だよね。
とりあえず監視カメラに会釈して、シロク◯を見せてから、千円をレジにおいて、ペコっともう一度会釈をしてアイスをゲットした。
お店をめちゃくちゃにしたのは少年達であって、俺は関係ないので速やかに退出する。
バイクを渡しただろって? それじゃあ世界の車屋は毎日賠償に追われちまうよ。
さて、名古屋に帰ってきたわけだが、これから何をどうしてくれようかと悩みどころである。
アイスを食べながら歩いていると、何処から聞きつけたのかパトカーライナウ。私の平穏は何処?
「見つけたぞコラァ!!」
攻撃的なのでアイアンクローのままに赤ちゃんにしちゃいます。
相方のお巡りさんは応援要請をしながらにビクビク怯えていますが連帯責任です。おぎゃんばぶ。
パトカーを素材に欲しかったんだけど、赤ちゃんを置いておく場所がないので、そのままシートに寝かせてあげます。
優しい。俺ってば某有名鎮痛剤より優しい。
こいつ免許証もってないのかな? 
あ、持ってますねぇ。
カラスちゃん名義で免許証偽造しておこう。
名前と写真と性別だけ書き換えただけの調べられたらアウトの簡単な偽造だけど、東京駅の時みたいに見せて欲しいだけとかだったら重宝しそう。
でも役所のデータバンクに侵入して、丸々情報を書き足せば俺は正規の身分証が作れるか。
やる事なくなったらやろう。
いいもの貰ったし石川さんには感謝しなきゃだ。
そのうち雑用全部こなすスーパーサブみたいな雑魚神作らなきゃだな。
やる事がいちいち多すぎる。
しかしこのアイスの美味さは異常だな。
最近のうだる暑さを一瞬でも忘れさせてくれる最高のアイテムだ。
練乳なのか? 練乳を冷やすと暴力的な美味さを生み出すのか? これを考えた奴はマジでデブだぜ。デブ界の神だぜ。
あぁ、また警察だ……どうしよう、マジでうざい。
ここまで警察祭りだと何も新しいことが始められない。
一回任務とか忘れさせて男と男の会話とかしてみるべきなのか。
「ちょっと待ってくださいお兄さん!」
「はいはい、なんですか?」
「本名は存じ上げませんがネモさん、連日の様々な突然変異の件に関して、申し訳ありませんが重要参考人として一度お話を聞かせて頂きたいので、署まで同行願えませんか?」
「おっ。今までで一番丁寧かも」
「はい。ぶっちゃけ仕事じゃなかったら赤子にされてしまう危険性を犯してまで話しかけたくありませんから」
若い警察が何とも言えない渋い顔のままに願い出てくるので、俺としても速攻ベビーパニックに陥れる程にムカつきもしない。
「何くっちゃべってんだ高田ぁ! 逮捕だ逮捕ぉ!!」
まぁ、この手のタイプはこんにちは赤ちゃん。バブってんじゃねぇよ。
見た目だけ言えば汚職モリモリのブルドッグって感じのヤツだった。やはり自白強要とかで楽な点数稼ぎを覚えちゃったズブズブの豚は、正義の味方の警察のはずなのにヤクザのような見た目になってしまうんだな。知らんけど。
まぁでも、顔面には魂の在り方が反映されると言うからな。強ち間違いでもないかもしれない。
「さて、うるさい上司は赤ちゃんになっちゃったわけだけど、署まで連れて行って何を聞きたいわけ?」
「それは自分は何とも言えません。ただ、上からどんな手段を使ってもいい、是が非でも連れてこいと命令されているだけなので……あまりいい話ではなさそうですけど」
にっこりしながら手をワキワキさせると、ポリス高田はブルブルと震えるのが面白い。
ここで同行するのも別に構わないが、どうせ暴れて赤ん坊を量産するだけに終わりそうなので、シンプルに行こう。
「よし、ライン交換しよう。上司達とよく話し合ってから連絡してくるといい。チャンスは3回。舐めた内容だったら名古屋のポリさん全員ばぶー、実りある内容であれば通話の回数を増やす。おけい?」
「ですが……このまま帰るわけにもいかないんです。どうかお願いです。署まで御同行していただけませんか」
高田青年は粘りを見せるが、しつこい男は嫌われると教えておいた方がいいだろうか?
なんなら記憶の全てを消して、伝言のみを繰り返す廃人にしてやっても……いかんいかん、怖いことはやってはいかん。
今しばらくは心を鬼にするが、時期に諦めて放置してくれるはずだと信じたい。
なので、ここは純粋にビンタである。
「さて高田青年、この一ビンタにつき一歳若返ります。さて、君は精子になって死ぬまで何回ビンタが必要かな」
本当に軽く、さするようなタッチでビンタをしてみる。
ちょっと脂ギッシュだけど我慢しよう。
「22歳ですけど、今のビンタで後21回になりました」
高田青年は顔面蒼白のままに俺の質問に答えてくれたので、御礼と言わんばかりに手の甲で打ち返す。
「さてどうする? これで20歳になったわけだけど」
「公務執行妨害で逮捕させていただくわけにはいきませんか?」
ダメにきまってんだろの往復ビンタでござる。パンパンである。やったね、18歳だね。
必死に抵抗してるけど、無駄無駄無駄。胸ぐら掴んでおけば、ガッチリ万力ロックでおま。神気使うから暴れても無理だよ。
おっと高田青年、腰の物騒な得物を引き抜きやがったよ。
大丈夫ってわかっていても、黒い武器とは向けられるだけでかなりの威圧感があるな。
「いいか、よく考えろ。その鉛玉を何発撃ち込もうが俺には効かん。お前は素直に警察署に戻って、事の顛末を話すしか道はないんだ」
「うわ、うわあぁぁああ!!」
恐怖で頭がおかしくなったのか、高田青年はニューナンブの引金を何度も絞るが、物理結界を張っておいたので弾丸は全て地面に転がってしまう。
「さて、六発撃たれたから六発ビンタするけど、そしたら君12歳になっちゃうけどいいの?」
「ごめんなさい……許してください……」
「よろしい。お前は対応が丁寧だったから二発で特別に許してやろう」
結局16歳まで若返らせただけに終わらせておく。
少し脅しすぎた俺が悪いって落とし所にしておこう。
明らかに若返っているので上司にも言い訳ができるだろうしな。
「って言ってる間に次から次へと」
カブや原付に乗った警察まで駆けつけて、またもや懲りずにわちゃわちゃし始めたので、ガックシと肩を落とす。
それが仕事だってのはわかるけど、ちょっと暇すぎないかコイツら。
俺みたいに結果として利益をもたらす変態なんて放置して、ジジババを自殺に追い込むような特殊詐欺とかやりまくってる悪い奴ら捕まえろよって話だよな。
「よし、ちょっと遊んでやろう」
自分の中の神気を手の中に集めて、サクッと実体の無い剣を作ります。
効果としては忘却、俺に関する記憶を忘れさせるように設定し、ご丁寧に一人一人斬り抜いていく。
警察達は大混乱だ。
突如光で構成された謎の剣でぶっ斬られるんだから無理もない。
エフェクトで体が真っ二つになったように見えて、実は無傷なのだから反応に困っているのがシュール。
寄ってたかってどうにか俺を捕らえようと頑張るが、最終的には全員が大人しくなり、一人また一人と首を傾げながらに撤収していく。
「一体何をしたんですか?」
「あぁ高田氏、お前まだいたのか。普通に皆さんの頭の中から俺の記憶を消しただけだよ」
「記憶……なんてひどいことを」
「じゃあ赤子にした方が良かったか? 俺はな高田。極力は人を傷つけたくないんだ。そして純粋にユーチューバーライフを楽しみたい。だけどお前達はずっと邪魔をしてくる。なんならお前達は全員赤子にして魔物で構成する警察組織でも用意しようか? 邪魔だからと全員赤子にしていては治安維持に悪影響だと思って俺に関する記憶を消すに留めたんだが」
別に魔物じゃなくてエルフとかでもいいよな。
真面目で誠実なベッピンさんのエルフが警察なら、みんなも喜ぶだろう。
不正と汚職に染まったケツの穴みたいな顔面のクソ共が偉そうにするからムカつくんだと思うし。
すまん、ちょっと口が悪かったな。
しかしこれで警察達も多少おとなしくなるだろう。
俺の後日公開される動画を見て、高田青年と警察上層部なんぞが話し合って岡本流星こと鼻クソを解放すれば満点、おそらくそうは簡単には行かないだろうから、まずはさっきの少年達のように無償で数多くの飛行バイクを与えて場を荒らそう。
「やぁ、お兄さん。歩いてどこ行くんです?」
「え、今から帰るんですが」
とりあえずサラリーマンを発見したので声をかけてみます。
その手には酒を持っていて、帰り道に歩き酒としけこんでいたようである。
質のいいスーツを強引に洗濯し続けて着た切り雀と言わんばかりに使用してしまっているせいでテロテロになった感じと、ビジネスバッグは定番のディスカウントショップで売っているような千円から二千円程の安物。
無理に染めた不自然な黒髪と、発泡酒ではなく生ビールを飲んでいる事から鑑みて、この男は他業種、おそらくは飲食店や建築関係で働いていたが、将来を見据えてランクの低いリーマン企業に飛び込むことに成功した中途採用の男と言ったところか。
「さぞさぞかし自身の残りの虚な人生に絶望しておられるかと見受けられますが」
「えぇ!? いきなりめっちゃ失礼?!」
「悪いこと言わないからさ、風になってきなよ」
口説くのは容易かった。
やはりタダの魔力はすごい。
巷で少年が逮捕だなんだと話題になっている曰く付きの飛行バイクであるが、やはり誰がどう見ても価値のあるものであるし、無料でくれるとなれば最悪売ったりもできると考えるのだろう。その証拠に……。
「譲渡証明とか、売買証明的な物とかありません? むしろフレームナンバーとか刻印した方がいいですよ。ただの紙切れ、されど紙切れです」
「あー、なるほどねぇ。じゃあシリアルナンバーみたいなのいれよっか」
このヨレたサラリーマンは、書類で飛行バイクを完全に自分の物であると証明したいとの主張が強い。
一通り書類を用意してから乗り方を教えてやると、男は空を飛びながらこちらに振り向いて手を振った。
「メルカ○で売りますからねぇ!!」
「好きにしろ! それはお前のものだ!」
舐めたサラリーマンである。
書類云々、シリアルナンバー刻印云々と騒いだのは転売する際にスムーズに話を進める為だったのだろう。
こちらとしてはバイクをばら撒いている最中なので、別に転売しようが何をしようが、飛行バイクが流通するのであれば作戦成功だから痛くも痒くもない。
しかしフリマアプリで販売するのも悪くないな。そのうち試しに使ってみてもいいかもしれないな。
「イイイーヤッフゥゥゥ!!」
ヤンキー達は今も空を爆走しているな。可愛い奴らめ。
さぁ、夜は長い。朝まで何台配れるかな?
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