詩花 真夏のオアシス

葵冬弥

詩花 真夏のオアシス

蕩けそうな


日射しの中


君を求め


たださ迷って


オアシス求める


亡者のように


瞳の色は虚ろに輝いた


もっと早く欲しい


今すぐ君を抱きたい


この渇いた体に


君の温もりを


この貼りつく喉に


君の——を


求めは止まず






汗ばむ体を


静かにくねらせ


大胆なポーズに


僕はくぎ付けで


白磁の肌に浮かぶ


薄紅に目を奪われる


さあ、踊ろうか


汗を撒き散らして


リズム刻んで


激しいアップテンポ


君の声が響き渡る


2人だけの世界






暑さを忘れるように


どちらの流したものか分からず


ただ飲み干した


渇きを潤していく


君に溺れていく


この渇いた体に


君の温もりを


この貼りつく喉に


君の——を


求めは止まず


白い世界に


意識を羽ばたかせ

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