リーンカーネーション 小学生に戻ったおれ
因縁の対決
今回の大会は9チームで行われている。実は、ロケッツは2回戦登場のチームだったのだ。よって俺たちは、あと2回勝たないと優勝はできない。そして、次の相手は、因縁のフロッグズだった。
相手のピッチャーはエースで4番の四谷君だった。俺たちがいた頃の5年生たちは6年生へと成長している。ただ俺達4人が抜けた穴は、優勝チームでソフトをやりたいとにわかソフトをたしなんできた連中が入って来ていて、それなりの戦力になっている。
だから、彼らは、1回戦を勝ち抜くことが出来たのだと思う。あの緑町ドリームズを打ち崩してきたのだから、と言っても前半は、ほぼバント攻撃で揺さぶって、青木君が疲れて来てドロップボールが落ちなくなったところで攻勢をかけて勝ったようだった。ということは、俺達にも同じことをしてくる可能性も大いにある。しかし、コーチと来たら、ま・・小学生の足だからと言って、今回も先発は矢部っちに決定、しかも、矢部っちに初回から全力投球をするようにと言ったのだった。
一方、守備陣へは、バントシフトを取ると言っていたのだった。バントの構えをしたら一塁三塁がダッシュで前に走って来る。そして、セカンドは1塁へ入るという簡単なものだった。しかも、そのサインはコーチが出すというのだ。
「プレイボール!!」
こうして始まった因縁の対決、ある意味、違和感だらけの対決だ。昔来ていたフロッグズの緑色のユニフォームを相手に少し戸惑いを感じる。ちなみに1回表の攻撃は、俺達だった。1番俺は、案の定、ファーボールで歩かされ、2番がバント、3番、4番がきっちりと打ち取られてしまった。そして、絹やんがぼそりと
「あいつ・・変化球を使うぞ」
よく聞くと球種は、どうもカーブとライジングボールのようだ。ライジングボールは速球の中で上へ伸びてくるボールのことで、その高めの吊り玉に絹やんはやられたという。そこへ、コーチがぼそりと・・・
「強敵だわ」
今頃気付いたんかい!!と突っ込みたかったけど凡退してしまった俺達は守備につかざる得なかった。
1回裏の攻撃
1球目からバントの構え、矢部っちは全力投球
ズバーン!!
「ボール」
「矢部っちー落ち着け!!」
皆の檄が飛ぶ、昔、ヤジが飛んでいた頃を思い出すとだいぶ変わった。それは、俺達には、優勝という目標があったからだった。
2球目、バントの構え、コーチのサインが出た。
ずばーん!!
「ストライク!!」
バントシフトを見てバットを引いたのかそれとも何か意図があったのか
3球目、バントの構え、コーチからのサインはない
ずばーん!!
ギン!!
「ファール」
矢部っちのボールの方が少し上回ったようで、バットに当てたが、ファールボールとなっていた。
「矢部っち・・・いいぞ!!」
そして、次の球
こん・・・
「ファースト!!」
サード側に転がったボールをサードが処理してファーストへ投げ、アウトととなった・
「ワンアウト!!ワンアウト!!
こうして、2番・3番も打ち取り、初回は3人で押さえることが出来たのだった。しかし、これが後で苦しむ原因になるとは俺たちは知るはずもなかった。
相手のピッチャーはエースで4番の四谷君だった。俺たちがいた頃の5年生たちは6年生へと成長している。ただ俺達4人が抜けた穴は、優勝チームでソフトをやりたいとにわかソフトをたしなんできた連中が入って来ていて、それなりの戦力になっている。
だから、彼らは、1回戦を勝ち抜くことが出来たのだと思う。あの緑町ドリームズを打ち崩してきたのだから、と言っても前半は、ほぼバント攻撃で揺さぶって、青木君が疲れて来てドロップボールが落ちなくなったところで攻勢をかけて勝ったようだった。ということは、俺達にも同じことをしてくる可能性も大いにある。しかし、コーチと来たら、ま・・小学生の足だからと言って、今回も先発は矢部っちに決定、しかも、矢部っちに初回から全力投球をするようにと言ったのだった。
一方、守備陣へは、バントシフトを取ると言っていたのだった。バントの構えをしたら一塁三塁がダッシュで前に走って来る。そして、セカンドは1塁へ入るという簡単なものだった。しかも、そのサインはコーチが出すというのだ。
「プレイボール!!」
こうして始まった因縁の対決、ある意味、違和感だらけの対決だ。昔来ていたフロッグズの緑色のユニフォームを相手に少し戸惑いを感じる。ちなみに1回表の攻撃は、俺達だった。1番俺は、案の定、ファーボールで歩かされ、2番がバント、3番、4番がきっちりと打ち取られてしまった。そして、絹やんがぼそりと
「あいつ・・変化球を使うぞ」
よく聞くと球種は、どうもカーブとライジングボールのようだ。ライジングボールは速球の中で上へ伸びてくるボールのことで、その高めの吊り玉に絹やんはやられたという。そこへ、コーチがぼそりと・・・
「強敵だわ」
今頃気付いたんかい!!と突っ込みたかったけど凡退してしまった俺達は守備につかざる得なかった。
1回裏の攻撃
1球目からバントの構え、矢部っちは全力投球
ズバーン!!
「ボール」
「矢部っちー落ち着け!!」
皆の檄が飛ぶ、昔、ヤジが飛んでいた頃を思い出すとだいぶ変わった。それは、俺達には、優勝という目標があったからだった。
2球目、バントの構え、コーチのサインが出た。
ずばーん!!
「ストライク!!」
バントシフトを見てバットを引いたのかそれとも何か意図があったのか
3球目、バントの構え、コーチからのサインはない
ずばーん!!
ギン!!
「ファール」
矢部っちのボールの方が少し上回ったようで、バットに当てたが、ファールボールとなっていた。
「矢部っち・・・いいぞ!!」
そして、次の球
こん・・・
「ファースト!!」
サード側に転がったボールをサードが処理してファーストへ投げ、アウトととなった・
「ワンアウト!!ワンアウト!!
こうして、2番・3番も打ち取り、初回は3人で押さえることが出来たのだった。しかし、これが後で苦しむ原因になるとは俺たちは知るはずもなかった。
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