リーンカーネーション 小学生に戻ったおれ

seabolt

ところで


ところで俺はみんなに囲まれている。

 天野さん、井上さん、太田さん、岡田さん、小宮山さん、佐野さん、森さん、箭内さん、山田さんの9人にもだ。普段は2、3名と遊んでいるんだけど、5年生になって、井上さんと岡田さん、2人も増えたことと、校門事件で、今度は、俺と岡田さんが付合いだしたと噂まで立つ始末に彼女たちの怒りは爆発寸前だった。当の本人である岡田さんは文句はない様だが、他のみんなは黙ってられない様子だった。
 特にみんなを公平に好きになると言っている以上、不公平であるのは事実だった。ただ、岡田さんの件は、噂話であって、説明すると岡田さんが泣き始めた。

「こんなに好きになったの初めてなのに~・・」

「岡田さん、みんな同じ思いをしているのよ」

横で天野さんが語りかけた。

「私も佐藤君を独り占めにしたいもん。でも、もしそれが出来たらみんなを不幸にしてしまうの。それより、みんなで好きになった方が一時的に自分が損した気になるだけど・・・別れることはないわ」

「もし佐藤君が他の女の子を好きになったら?」


「佐藤君はそれをしないために、みんなを平等にすきになると約束をしてくれたし、それをしないとわかってるわよね!」

皆のきつい目が俺に刺さてくる

「はい・・」

「だいたい・・言って置いたでしょ。ただでさえ、ちょっとしたことで好きになるんだって…今回なんか、元カレを倒すなんて、鉄壁のストーリーじゃない。本当になにやっているのよ」

「それは・・・単なる流れで‥」

「言い訳無用!!」

「という訳で今日は、私の家に行きます」

今回は、岡田さんの家に行くことに、彼女のおかーさんは今日留守だとかで・・・そして、俺は9人の女の子と・・・なことで・・・大変になりそうだ・・・


***


あの後、岡田さんの家で大変なことになったのは言うまでもなく、みんなを相手にHなことはしたけど、それはそれとして、翌日の放課後、先生に呼び出された。

「喧嘩はよくないぞ!!」

「はーい」

「向こうの中学校へも連絡をして、佐藤が悪いのではないことはわかっているが喧嘩は良くない」

それにしても先生は俺を注意することが目的のようだった。注意されること30分、教室に戻るとさすがに誰もいない。俺一人で帰ることになった。そして、校門で待ち構えていたのはセーラー服の方たちだた。

「君が佐藤君?」

「あ・・・はい・・・」

こうして、俺は彼女たちに拉致られた






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