リーンカーネーション 小学生に戻ったおれ

seabolt

えっ?そっち?

手加減なしかよ・・・

まだ、太ももがヒリヒリと痛みが残っていた。流石に岡田さんも授業中は何もしてこなかった。こうして迎えた休み時間、岡田さんが俺の手をつついたかと思った途端、

「佐藤君!!どういうこと?」

俺の元へ太田さん、井上さん、山田さんが駆け寄ってきた。その瞬間、俺に何か言おうとしていた岡田さんは手をすっと隠したのだった。3人に囲まれた俺は、彼女たちに校舎裏へ連れて行かれることになった。確実に岡田さんをかばったことに怒っているに違いない。それだけは間違いない。するとそこへ天野さん、小宮山さん、佐野さん、森さん、箭内さんが駆け寄ってきた。それは多分、沢田さんのことを聞いたからだろう。
校舎裏へ着いた途端、今度は、沢田さんまで来た。

「どういうこと?私というものがありながら!!」

「は?」

沢田さんを除くみんなが驚いた。そして、その矛先は俺に向かった。

「佐藤君!!どういうこと?」

「ど・・・どういうことと言われても?」

みんなが俺に詰め寄る

「沢田さんに何をしたの?」

「な・・・何もしていない!!信じてくれ!!」

すると沢田さんは血の気が引くことを言った。

「したじゃない・・・」

「「「「どういうこと!!」」」」

怒りを爆発させたみんなが俺に詰め寄ってきた。その裏で、ぼそりと沢田さんが夢の中で・・・と言っているのが聞こえたんだけど、みんなは完全に怒っている。

「ちょっと待って!!今、沢田さん、ゆ・・・夢の中で・・・って」

「は?言い訳するの?」

「沢田さんがこんなになるってことはやったんでしょ!!Hなこと!!」

そのHなことに顔を真っ赤にして、ぼそりと

「え!?・・・Hなこと・・・?」

と呟いた後、沢田さんが叫んだ。

「違います!!佐藤君とHなことなんてしていません!!」

その言葉に驚いたみんなは沢田さんの方を振り返った。すると、真っ赤になって俯いている彼女に向かってみんなが

「し・・してない・・って?」

「どういうこと?」

すると沢田さんは

「佐藤君とHなことなんてしてません!!夢で愛してるって言ってくれたから・・その・・あの・・夢のお告げで、佐藤くんが意思がないとこんなこと起こらないもん」

その言葉を聞いて呆れるみんなは、

「やっぱり」

「沢田さんにまで気があるんだ」

「信じてくれ、これこそ濡れ衣だ」

次の授業開始のチャイムが鳴って、ようやく解放された俺は、この後、山田さんに放課後話があると告げられた。

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