リーンカーネーション 小学生に戻ったおれ
えっ?そっち?
結局、沢田さんの件は、何一つ解決していないようで、その様子を意外なところから知ることになった。それは、俺の隣に座っている岡田さんが授業中に肘をつついてきたことから始まった。俺たちの小学校では、男女机を並べて座っている。
ツンツン・・・
それに気づいた俺は、岡田さんを見る。しかし、彼女は、黒板を向いたままだった。そして、少し向こうの井上さんが俺の視線に気付いてニッコリと微笑み返してくれた。思わず軽くお辞儀をしてしまったんだけど、再び肘をツンツンとつつかれた。再び彼女を見ると机を指さしている。その先を見るとノートがあって、そこには
”沢田さんどうするの?”
そう書かれていた。これを見てチラリと彼女へ視線を送るが黒板をむいたままだ。どうしろというのだろうか?と思うと再び肘をツンツンとしてきて、トントンとノートを指さした。これは、筆談をしろという意味なのだろうか?多分、このままこのノートに答えを書くと後ろの川村にばれる可能性もある。しかも、後ろはあの川村だ。ひょっとしたらこれに気付いたらまたアホなことを言いふらすに違いない。たまたま、彼女のノートは川村からは見えない場所にある。すると再びツンツンと肘をつついて来て、ノートをトントン指さした。
”彼女と付き合うことはできない”
そう俺のノートに書いて、彼女の肘をつついた。しばらく、考えている岡田さん、すると、再び肘をつついてきた。
”彼女、本気なのよ。付き合ってあげなさいよ”
多分そうくると思った。しかも、後ろから川村の視線を感じる。そう思った俺は、
”後ろの様子が変だ”
そう書いてノートを指さした。すると、彼女は、
”そんなこと言ってはぐらかさないで”
困ったぞ、彼女は川村の様子に気付いていない。かと言って、暗号みたいなことをしても理解できないだろう。
”付き合いません”
するとその言葉を信じたのか、再び彼女は考えている。ちなみに、今は算数の時間で、0.127を100倍した数字という問題を先生が出していて、みんなが手を上げている。しかし、俺達は手すら上げていない。特に彼女についてはその問題すら知らないはずだと思っていると
「岡田!!この問題の回答は?」
まさかの先生攻撃、当然、彼女も答えがわからない。立ち上がったまま困惑をしている。だから俺がノートに12.7と書いて指をさした。それに気づいた彼女は
「え・・あ・・・12.7です」
「正解!!授業にもっと集中しろよ。岡田」
「はい」
こうして彼女は、無事座ることが出来たんだけど、実は、川村はそのことに気付いているから、かわいそうに次は3.14を10分の1にした数字で当てられた。すると、川村は答えることが出来ない。
「どうした?川村?」
「え・・・あ・・・」
「先生の話を聞いていなかったのか?」
先生に睨まれて委縮している川村、かわいそうにと思っているととんでもないことを言い出した。
「佐藤と岡田の二人が授業中に肘をつつき合っていました!!」
ひゅーーーーーー
冷やかしの声が教室中に響きわたった。
ツンツン・・・
それに気づいた俺は、岡田さんを見る。しかし、彼女は、黒板を向いたままだった。そして、少し向こうの井上さんが俺の視線に気付いてニッコリと微笑み返してくれた。思わず軽くお辞儀をしてしまったんだけど、再び肘をツンツンとつつかれた。再び彼女を見ると机を指さしている。その先を見るとノートがあって、そこには
”沢田さんどうするの?”
そう書かれていた。これを見てチラリと彼女へ視線を送るが黒板をむいたままだ。どうしろというのだろうか?と思うと再び肘をツンツンとしてきて、トントンとノートを指さした。これは、筆談をしろという意味なのだろうか?多分、このままこのノートに答えを書くと後ろの川村にばれる可能性もある。しかも、後ろはあの川村だ。ひょっとしたらこれに気付いたらまたアホなことを言いふらすに違いない。たまたま、彼女のノートは川村からは見えない場所にある。すると再びツンツンと肘をつついて来て、ノートをトントン指さした。
”彼女と付き合うことはできない”
そう俺のノートに書いて、彼女の肘をつついた。しばらく、考えている岡田さん、すると、再び肘をつついてきた。
”彼女、本気なのよ。付き合ってあげなさいよ”
多分そうくると思った。しかも、後ろから川村の視線を感じる。そう思った俺は、
”後ろの様子が変だ”
そう書いてノートを指さした。すると、彼女は、
”そんなこと言ってはぐらかさないで”
困ったぞ、彼女は川村の様子に気付いていない。かと言って、暗号みたいなことをしても理解できないだろう。
”付き合いません”
するとその言葉を信じたのか、再び彼女は考えている。ちなみに、今は算数の時間で、0.127を100倍した数字という問題を先生が出していて、みんなが手を上げている。しかし、俺達は手すら上げていない。特に彼女についてはその問題すら知らないはずだと思っていると
「岡田!!この問題の回答は?」
まさかの先生攻撃、当然、彼女も答えがわからない。立ち上がったまま困惑をしている。だから俺がノートに12.7と書いて指をさした。それに気づいた彼女は
「え・・あ・・・12.7です」
「正解!!授業にもっと集中しろよ。岡田」
「はい」
こうして彼女は、無事座ることが出来たんだけど、実は、川村はそのことに気付いているから、かわいそうに次は3.14を10分の1にした数字で当てられた。すると、川村は答えることが出来ない。
「どうした?川村?」
「え・・・あ・・・」
「先生の話を聞いていなかったのか?」
先生に睨まれて委縮している川村、かわいそうにと思っているととんでもないことを言い出した。
「佐藤と岡田の二人が授業中に肘をつつき合っていました!!」
ひゅーーーーーー
冷やかしの声が教室中に響きわたった。
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