最弱になりすました最強

ちぃびぃ

学園の中


やっと書けるぜ学園編

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慧藍学園けいらんがくえんはいわば魔法重視の学園だった。魔力が多く期待されるものにはたくさんの優遇がなされ、魔力が少ないものは強いものに淘汰され優遇はされない。そんなとこだった。
つまりここの入学基準は魔力の多さで決まる。無論編入生とてこの基準で測れる。
千莉ちりに着いて行くとある部屋に辿り着いた。そこは魔力の多さを計る試験会場だった。

「さてここであなたの魔力の多さ、魔力量を測らしてもらう」

神扇かおうぎは説明を聞きながら周りを見てみた。ちらほらと生徒がいてなにかを測定している。

「あの生徒達は?」

「握力なり腹筋なり測ったりするまあ体力測定みたいなものよ」

「へぇー」

神扇が質問すると千莉が説明してくれた。あまり興味ないが。

「興味ないんだ」

「あまね」

そんなやり取りをしているとある所に着いた。

「これは………」

神扇が見たのは病院でカルテを撮るときに使われるものに似ていた。

「これは魔力測定機。魔力量だけじゃなく魔力の流れや筋肉量体調不良など身体に関するものなら大抵は計られるの」

(それは魔力測定機ではないんじゃ………)

神扇は内心呆れながらその後の説明を聞いた。

「これに寝て測定されて魔力量を測ってからクラスを決めるの」

「なるほど」

「じゃあ早速測りましょう」

神扇は頷きそのまま寝転がろうとする。すると千莉から止めが入った。

「あー、待って待って!測るには服脱がないとダメなのよ」

「え」

千莉が言った言葉に神扇は固まった。

「へ、変な意味じゃないから!わたしも脱いだし!」

千莉は顔を赤くしながら変なことを言い出した。

(神薇かみらさんその言い方はさすがに……)

心の中で突っ込んでいると

「騒がしいと思ったら誰かと思い来てみたらまさか生徒会長殿か」

この騒ぎに見に来たのか先生が立っていた。それもかなり老齢の女性だった。

「あ、つぐ先生」

千莉がその先生に挨拶した。

「神扇くんこの先生は仙波せんばつぐ先生。私の師匠」

「よろしくお願いします」

挨拶はしておく。

「よろしくの」

向こう側も返してきた。

「で、先生こちらが今日編入してきた天生神扇あもうかおうぎくん」

「君がかのアマノトか」

「っ!なぜそれを……」

「わしの情報網を甘く見ては行かんぞ」

そう言った仙波先生はスっと目を細め神扇を見た。

「お主、なにか秘密があるのぅ」

「「ッ!」」

神扇と千莉は驚いた。

「まあよい。はよぅ測りなさい」

「分かりました」

深追いはせずにここは素直に魔力量を測ればいい。神扇は服を脱ぎ魔力測定機に寝た。




魔力量を測り終わり神扇は着替え千莉と仙波先生のいるところに向かった。
近づくと千莉と仙波先生の顔が驚きに染まっていた。

「どうしたんですか?」

神扇は疑問に思い聞いてみると千莉が言った。

「神扇くんは血液の流れって知ってるわよね」

「ええ、まあ」

なぜそんなことをきくのだろうか。そんな風に思っていると千莉が手に持っていた紙を見てせきた。

「これは……」

「それはあなたの魔力量と魔力の流れ」

「これはおかしくない………?」

神扇も紙を見て驚いた。なぜなら魔力の流れ方が異質だから。

「魔力の流れ方って血液と同じふうに流れているんだよね。だから神扇くんみたいに対流を起こすことは絶対にないんだよ。」

今千莉が説明した通りこの流れ方は上と下で反発し合うみたいに中心でUターンしている。

「しかも左足と右上半身、右足と左上半身が同じ流れ方なんて初めて見たわ。血液の流れ方はみんなと同じなのに魔力だけがちがうなんて。多分あなたの魔力はX字に流れているんじゃないかしら?」

「それは僕にもわからない」
 
千莉に聞かれた質問を神扇はわからないと首を横に振る。

「そう……」

「そんなことは今考えんでもいいのぅ」

仙波先生がいきなり言い出した。

「早く編入を済ましてきなはれ」

仙波先生は神扇と千莉をここからだそうとする。すると目の前に巨大な男が立っていた。

「おいおいそこの僕ちゃんよーなに会長様と一緒にいるんだ?あぁ」

なんとも不安げな編入だと神扇は思った。

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 作者からのあとがき
とりあえず書けて良かったー。最近バイト続きでしんどいから書くの疲れた。
次はバトルシーン頑張って書くのでよかったら読んでください!!



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