階段から転げ落ちただけなんですが・・・。

アルテミス

プールに行く予定が・・まさかのハプニング!?

「お前、俺の嫁になれ。」
・・・えっと・・どう言う事でしょうか・・・?


遡る事1日程前。

「ひまちゃん!ひまちゃん!プール行こー!!」
愛深の声で目が覚めた。
プール?・・・って、今は・・
「・・5時すぎだよ!?なんで起きてるの〜?」
まだ眠いのに・・・。まあ目が覚めちゃったし・・・。よいしょっと。
「ひまりが起きたーー!」
「やったー!」
愛深と宙羅が飛び跳ねる。
「まだ天下さんたち寝てるんでしょ?飛び跳ねちゃダメだよ。」
愛深と宙羅が飛び跳ねるのをやめてトテトテ歩いてきた。
お・・・。
「パパとママ起こすの。プール遠いから、始発の電車で行くの。」
愛深が言った。
・・・ほう。そうなのか。
「じゃあ起こしてきていいよ。下に降りて、お弁当とか用意するね。」
お弁当と聞いて、宙羅が目を輝かせる。
かわいい。かわいい。
お弁当の準備をしながら、朝ごはんを作る。
フンフフフ〜ン。料理って、面白いよね〜。
コック長が、オロオロしてる。
「向日葵様。料理は私供がお作り致しますので・・・。」
そーじゃないんだよなぁ。自分で作りたい時もあるじゃん。
「向日葵様。コック長を困らせてはダメだと言っているじゃないですか。」
この声は・・・
「町田さん!おはようございます〜」
「おはようございます。向日葵様。お話は聞いていらっしゃいましたか?」
聞いてたよー。聞いてたけどさ。
「自分で作るから美味しいんじゃないですか?特にお弁当とかは。」
だってねー、愛深と宙羅の喜ぶ顔、見たいじゃないですか。
「向日葵様。コック達の仕事を取らないであげて下さい。」
「旦那様に叱られてしまいます・・・。」
叱られないよ〜。
「私から言っておくので、許して下さい。ね?」
その時、パタパタと足音がした。
お、愛深と宙羅かな?
扉が開く。
「向日葵様!やはりここにいらして・・・。って、ネグリジェのまま部屋を出ないで下さいと、何度も言ってますでしょう?」
「川端さん。おはようございます〜」
呑気に構えていると、
「町田に川端か。また向日葵がなんかしたか?」
「天下さん!紗羅さん!おはようございます〜」
天下さんと紗羅さんがやってきました。私の仮の親です。それにしても・・・
「なんにもないですよー?」
「「なんにもなくないです!!」」
私の言葉を遮る勢いで、町田さんと川端さんが叫んだ。
ほぇ〜〜??なんかしたかなぁ。
と、その間。考えなくても手が動き、お弁当を作り終わる。
「おはよう向日葵。とりあえず、ネグリジェを着替えてらっしゃい。」
紗羅さんが言ったので、着替えに行く。
でもね、ネグリジェってさらさらしてるし動きやすいのよ。・・動きやすさが一番だと思わない?
お弁当の包むのを、コック長たちにお願いして、部屋に戻る。
おっと、忘れるところだった。
「天下さん。私のわがままですから。コックさんたちや、町田さんと川端さんたちを叱らないであげてください。お願いしますね!」
天下さんは、はっとこっちを見て、ぐぬぬと言う。
・・・なんだろう・・・?
「わ、わかった・・・。着替えてきな。」
「ありがとうございます!」
何故か天下さんが、がっくりしていて、紗羅さんが慰めていた。なんだろ・・。
私は、着替えをしに部屋に戻った。


「「行ってきまーす!!」」
「行ってきます!」
愛深と宙羅が、元気よく歩いて行く。愛深と宙羅が車がヤダと言ったので、自家用車での送迎は、なしだ。
プールかぁ。ひさびさだなぁ・・!まぁ、町田さんと川端さんがいるからいいか。
「ねぇ。町田さん。」
私が声をかけると、
「今日は、名前で呼んで下さい。」
と言われた。
名前・・・。って・・
「・・吟?」
「はい。」
そーゆー事か。じゃあ・・・
「翠。」
「はぁい。どうかしましたか?」
川端さんが走ってくる。歩道橋の最後の段を登る時につまずいてしまった。
えっ・・・・うそ・・・
「翠!!!」
私は翠を引き寄せ、橋の上に突き飛ばす。
あっぶな・・・・。
「大丈夫でした?突き飛ばしちゃったので・・・。」
駆け寄ろうとして、つまずく。
あ・・・。これヤバイ。
「ひまちゃん!?」
「向日葵様!!」
吟が手を伸ばす。あと少しの所で、届かなかった。
あ、これもう・・・
ドサッ!
「うわっ!」
「キャ!」
あ・・・ヤバ・・クラクラす・る・・・。みんなが呼んでる、けど・・・。

コメント

  • アルテミス

    初心者なので、いまいちよく分からなかったりする所もあるかもしれないので、そこは教えていただけたら嬉しいです!
    あと、読んだ人がいたら、感想や指摘などをしてくれたら、と思います・・・!

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