異世界に転生した僕は今宵も腕を磨く

美鈴

始めてのクエスト2

「じゃあ、ソルティア力も見せてくれないか?」
「ん?あぁいいわよ。えっと、ゴブリンは…」
「あそこにいるぞ」

そう言って時連はソルティアとは反対方向を指さした
そこにははぐれゴブリン。
ゴブリンが一体キョロキョロしている、仲間を探しているのだろう。

「本当ね、じゃあ行ってくる!」

そう言ってリナリスは走っていった。
速い、かなり速い50メートル4秒ぐらいじゃないか?
身体強化と言うやつだろうか
あるんだったら使ってみたいもんだな…




ソルティア視点

「よーし、ジレンにいいとこ見せてやるわ!」

ソルティアは、ゴブリンと5メートルぐらいまで詰めた。

「先手必勝!ゴブリンなんて、スキルを使わなくてもいけるわ!」
「ゴブ?」
「ハァッ!」
「ゴブt」

ザクッ

ソルティアは、一瞬で間合いをつめ慣れた手つきで、その命を刈り取った
剣を振るのが早くその剣筋はゴブリンには見えなかっただろう
気づくのに精一杯だったらしい




時連達視点

「すげぇ…剣が見えなかった。」
「でしょ?ソルティア強いでしょ?」
「ああ、かなわないな。」
「ソルティアはね、実力ならCランクぐらいはあるよ。だけど、クエストは、あんまり受けないで、草原にでていつも魔物を狩ってるんだ。だから強いのかもしれないけど」
 
ソルティアも強い…俺とは比べ物にならない
俺は能力があるだけ、所詮は素人、雑魚

「ふぅ、どうだった?ジレン!」

ソルティアが帰ってきたようだ
「凄いなソルティア、お前も強いんだな。」
「えへへ〜そうかな〜。」
「ああ、凄い」
「ジレンは、どうなの…実力の方は」
「リナリス、あんまり期待しないでくれ」
「うん、まぁ気をつけて。ゴブリンならあそこに一体」
「ああ、行ってくる」

正直自信が無い、あの時はゴブリン一体に殺されそうになったんだから。
だけど、今は殺るしかない!

「はぁ!」

ガキッ

俺の剣は受け止められた

ザシュッ

そしてお返しにとばかりにゴブリンの短剣が
俺の脇腹に刺さった

「あぐっ!い、痛てぇ…」

あと体力はいくつなんだ?!

「ステーt」
「ゴブッ」

ガキッ

「くっそ…今のは危なかった…ギリギリ装備に。」

「ジレン?!大丈夫?!」

ソルティアの声が聞こえる…だけどなんて言っているんだろうか。
意識が朦朧もうろうとする。
ここで負けてられない。
殺してやるんだ。
そう思った瞬間時連に不幸が降りかかる

「ゴブ」
「ゴブっ!」

ゴブリンが2体に増えた
やばい…殺られる!

ザシュッ
ザクッ

「あ、ああ…ああああァァァァァ!!」

もうだめだ…2体なんて相手にできない。
ふと、ゴブリンを見る
笑っている完全に見下されているようだ。
くそ…力が入らない

バタン
とうとう時連は倒れてしまった

「「ジレン!」」

「リナリス!お願い」
「わ、分かってる!」
「ハイヒール!」

「身体強化!」

ソルティアはそう叫びながら、全力で走った

「ジレン!間に合ってえぇぇ!!」

ゴブリンは、剣を振りかざしている

「はぁぁぁぁぁぁ!」

ザシュッ
ザクッ

ソルティアは風の如くジレンとゴブリンの間を通り過ぎた

「ゴ、ゴb」
「ゴブ、g」

パタン

そこには、魔石が転がっていた。

「ジレン?ジレン!!」
「大丈夫。気絶してるだけ…」
「よ、良かったぁ…」

命拾いしたジレンと、安心したソルティア、リナリスであった。




鈴です。この度はこの作品をご鑑賞いただきありがとうございます。

この作品も10話を突破しました。
本当にありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします。

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