異世界転移したら勇者になったんだが?

sirokuro

とりあえず宿へ

バドの心の限界がきたところで、ソウタがセリスに近付き、そのまま抱き上げた。

「そろそろ帰ろうぜ」
「でもまだ聞きたいことが...!」
「ヤエのことが気になることはわかる。でも今日はもう帰ろう」
「なんで!」
「茜さんとメイが相当疲れてるんだ。絶対に二人は認めないだろうけどな」

ギクッ!とした感じに茜とメイの肩は反応し、その反応をセリスはきちんと見ていた。

「...ごめんね、気付かなかった」
「全然大丈夫ですよ!だから気にしないでください!」
「そうだよ!お師匠さんの事を聞くチャンスなんでしょ?」
「そうだけど、また今度でもいいかな」

三人とも気を使うので中々決まらない。それをソウタとバドは見ていた。

「止めないの?」
「あのやり取り見るの好きなんだよ」
「なんで?」
「こいつらは優しい人達だって再確認できるからだ」
「ふふっ、僕も君と同じ意見だよ」

二人はいつの間にか気の合う友人のような関係になっており、のんびり座りながら話している。

「ごめんね、僕の不注意であんな化物を生み出しちゃって」
「もう気にすんなって。終わったことだろ?」
「でも、何かしないと僕の気が治まらないんだ!」
「なら、また今度ここに来るからその時にセリスにヤエのことを教えてやってくれ」
「え!?あの子の師匠ってヤエさんだったの!?」

バドは相当驚いたのかソウタの肩を掴む勢いだ。

それに驚いたソウタであったが、すぐにいつものようなポーカーフェイスに戻った。

「なんでそんなに驚くんだよ」
「だってヤエさんって弟子を持つような人じゃなかったもん!どちらかと言えばクール系で、近付いて来ないでオーラも出してたもん!」
「...考えられねぇな」

セリスは人を変えるのが得意なのか、と彼女の良いところを発見できたので良かった。

そんなことを思っていると、話が終わったのかセリス達が俺達の方へと歩いてきた。

「帰ろ?」
「おう。また来るぜ、バド」
「うん!待ってるよ!ゆっくり休んでから来てね!」

バドに軽い別れを告げると、足元が光出した。

「それで外に出れるから安心してね!」

その言葉を聞いた瞬間、さっきとは全く違う景色になった。

なんとそこは、大迷宮の入口であった。

「...転移魔法ってあんなに一瞬で使えるものなのか?」
「そんなわけないですよ」
「だよなぁ」

英雄の話はウソじゃなさそうだな、と確信したソウタ達はスカイシティへと戻ると、大勢の人達が茜さんの周りを囲んだ。

「大丈夫なの!?」「ケガしてない?」「服がボロボロじゃない!」「攻略はできたのか!?」
「え?」

茜は自分が何故こんなにも言い寄られているのかわかっていないようで困惑している。

「みんな茜さんのこと心配してたんだろ?何か言ってやれよ」
「え?そうなの?私大丈夫だよ!みんなありがとうね!」

茜さんがそう言うとみんな安心したようにし、たくさんの食べ物を貰ってしまった。

「...どうしよ、これ」
「預かっておくよ」
「うん!ありがとね!ソウタ君!」

大量の食材達をコントロールスペースの中に入れると、ようやく宿屋の中に入ることになった。

そして、女性達がお風呂に入り終わった後、ソウタもお風呂に入った。

お風呂から上がったソウタは今にも倒れそうな勢いでベッドへと向かった。

「ふぅー、疲れた。寝る。」
「じゃあ私マッサージしてあげるー!」
「私もしたーい!」
「私もしたいですー!」
「お前ら、疲れてないのか?」

セリスが言った途端に茜さんとメイも言い出したけど、三人ともそれほど疲れていないのか?

「そりゃあ疲れてるけど、ソウタが一番頑張ってくれたからご褒美!」
「そうか?なら頼もうかな」
「うん!」

うつ伏せになると、セリスが肩と腰、茜さんが左腕、メイが両脚を担当してくれることになった。

そして、いざマッサージをするとなるとどうやればわからないのかみんなが動いでくれない。

「...任せて大丈夫だよな?」
「だ、大丈夫だよ!師匠にだってしてあげたことあるもん!」
「わ、私も大丈夫!よくお客さんにしてたから!」
「わ、私もよくお父さんにしてましたよ!」

何かみんな心配なんだが、一人だけ別の意味で心配な人がいるんだが?

「...茜さん...そういう所で働いてたのか?」
「茜ってお金を稼げるならなんでもするんだ」
「体は大事にしないとダメですよ!」
「変な勘違いしないでよ!」
「お客さんにしてるなんてどう考えても風俗で体売ってたんじゃないの?」
「だからちがうって!親の友達とかにしてあげてたんだもん!それに私は処...」

え?処、なに?なんて言おうとした?茜さんが顔を真っ赤にして固まっている。つまり、そういうことだよな?あ、みんなに肩をポンポンされてる。

「大丈夫、みんな仲間だよ?」
「そうです。だから恥ずかしいことじゃないですよ」
「うぅ〜、だってソウタ君に聞かれたもん〜」
「ソウタはそんなこと気にしない、よね?」

セリスが不安そうな顔をして見てくる。そんな顔で俺を見ないでくれ。俺もしたことねぇんだからよ...

「...気にしないぞ?」

よし!普通に言えたよな?よく噛まなかったぞ!俺!

ソウタは内心で自分を褒めていると、茜さんが泣き出してしまった。

「うわぁぁぁん!!今変な間があったー!絶対にただの耳年増なんだなって思ったんだー!」
「自覚あったのか」

しまった!と思い口を塞いだが遅かった。

「うっ、ひっく、やっぱり、おもってだんだー!」
「さいてー」
「ソウタさん最低です!茜さんあっちで落ち着きましょうか」
「うん」
「ソウタはもう寝てていいよ」

さっきまでの優しさがウソだったかのようにみんな行ってしまった。

「...寝るか」

さっきの自分の失言を反省し、起きたら謝ろうと誓い、ソウタは眠るのだった。

おまけ?

会話のみ(ソウタが寝た後のお話)

「ソウタって初めての方が好きなのかな?」
「どうなんでしょうね?」
「どっちでもいいんじゃない?」
「さっきまで泣いてたくせに」
「ちょっと悪ノリしすぎちゃった」
「うわぁ、ソウタさん絶対に謝ってくると思いますよ」
「そうだろうねぇ、優しいもんね」
「見に行ってみる?」
「寝てそうですけどね」
「絶対寝てる」
「ソウタ頑張ってたもんね」
「疲れて寝ちゃうとか可愛すぎません?」
「「そうだね」」
「みなさんベタ惚れですね!」
「メイは違うの?」
「まっさかー!大好きですよ!」
「「だよねー!」」
「お腹空いた」
「いきなりだね!」
「何か食べに行きましょうか!」
「やったー!」
「よし!なら私、オススメの店があるよ!」
「本当ですか!?」
「行こー!」

基本的に食事が大好きな女の子達です!

たまーにこういうのをやろうと思います!

あと誰か僕のモチベーションを上げてください!笑


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