異世界転移したら勇者になったんだが?

sirokuro

骸骨

俺達は空の大迷宮の大きな広間で戦闘をしました。その敵は全長三メートル以上で鎧を着た骸骨でした。

そこで俺は悪魔を見ました。それを忘れないために書いておくことにします。

ソウタがこんなことを書く気になったのはつい先程の戦闘があまりにも残酷だったからだ。

では、ほんの三十分程前から書くことにします。

三十分前、俺達は空の大迷宮の入口についた。

「セリス大迷宮と違って見た目がいいから入りたくなるな」
「嫌味?」
「さぁ?」
「.....剥ぐ?」
「いやー!またセリス大迷宮に行きたいなぁ!」
「え?セリスちゃんの大迷宮もあるの!?」
「マジですか!?」

あれ?言ってなかったっけ?と俺とセリスは目を合わせ考えたが、言ってなかった気がする。

「どんなとこなの!?」
「綺麗な景色は見えますか!?」
「そ、そんなに迫らないで」

そしてセリスは二人に自分の大迷宮の事について話したら、二人とも行ってみたい!と言い出した。

「なら、ここをクリアしたら行くか」
「いいの!?」「いいんですか!?」
「あぁ、どっちにしてもあの街がある方面に行かなきゃならんみたいだしな」
「「やったー!!」」

メイと茜さんは二人で喜んでいてすごく幸せそうにしているが、大迷宮に行く奴らの反応ではないだろうな。

「おい、あまり浮かれてるとケガするぞ。少しは気を引き締めろ」
「ソウタが警戒してくれてるから大丈夫でしょ?」
「俺のスキルに反応しない奴が来たらどうする...」

その瞬間ドガァァァァァンと鳴り響き、上から鎧を着た骸骨が六体が飛び降りてきた。

それは俺がキモいと思う程の骸骨だった。その骸骨を見た女性三人組は悲鳴をあげた。

なので俺が一瞬で一体葬ると弱いということがわかって少し安心したのか襲い始めた。

セリスは魔法を使わずに素手で骸骨の骨を粉砕し、メイと茜さんは剣を使い切り刻み出した。

それは敵が全員動かなくなってもずっとしている。

「あはは〜、この骨いい音なるね♪︎」

ボキッ!バキッ!

「本当ですか!なら私もやってみます!」

バキッ!ボキッ!

「なら私もやってみよ〜っと♪︎」

バキッ!ボキッ!

「できたー!」
「さすが茜さん!」
「この子の骨いい音なるよー!」
「ほんとー!?やってみたーい!」
「私もわりたいですー!」
「どうぞー!」
「「わーい!」」

これをずっと続けているので骸骨はほとんど原型をとどめていない。

「な、なぁ三人とも、もうやめて先に行かないか?」
「えーもうちょっと遊びたーい」
「そうだよ!こいつに凄い驚かされたんだからもっとやらないと気が済まないよ!」
「そろそろソウタさんも女心をわかってくださいよ!」

そんな女心なんかわかりたくねぇよ...

「わかってくださいよ!」
「心を読むんじゃねぇよ!」
「やっぱり考えてたんですね!」
「...お前、セリスに似てきたな」
「本当ですか!?」

メイは喜んでいるが、俺は嫌味のつもりで言ったので少しムカついた。

数分後、ようやく気が済んだようで先に進むことになった。

「ふぅー、ここに出てくるモンスターってあんなのばっかりだった?」
「そうだよ」
「先に言ってくださいよー」
「だって聞かれなかったんだもん...」

そう言って茜さんは泣く仕草をしている。こんな手に引っかかる奴なんていないだろうと思っていたらそれは間違いだった。

セリスとメイが本気で茜さんを心配し始めたのだ。そのせいで茜さんは困っていたのでそれを見ながら俺は周りの敵を警戒して、これからどうやって大迷宮を攻略するか考えた。

するとセリスの後ろから死神が出てきた。そいつはセリスの首を跳ねようと鎌を振りかぶった。俺は即座にセリスを守るために魔法を発動させた。

「──聖壁ッ!」

ガキィンッと音が鳴り響く。そして一瞬でセリスが魔法を発動させる。

「──光輪ッ!」

死神が光の輪の中に閉じ込められ苦しんでいる所を茜さんとメイが近付いた。

「セイッ!」「ヤァッ!」

息のあったコンビプレーで死神は消滅した。

「「「ィェーィ!」」」

三人はは嬉しそうにハイタッチをしているが俺は注意をした。あんなことで死人がでてはたまらないからだ。

「ごめんね、でも助けてくれてありがとね!」
「おう」
「さすがソウタ君だよね〜。あの攻撃をおんな簡単に防げるなんて」
「すごいですよね!」

こんなに浮かれていていいのだろうか?と思いながらも進んでいると、騎士みたいな鎧を着た奴が少し広い部屋の真ん中にいた。

「あ、あ、あいつ、はっ!!」
「あいつが強い奴なのか?」
「...うん」
「信じろ。俺達は強い、だから負けないって」
「...逃げないんだよね」
「もちろんだ」

そう言うと茜さんは覚悟を決めたように拳を握りしめた。

「よし、じゃあやるか!」
「「「おぉー!」」」

そうして気合いを入れる俺達であった。


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