マフィアと幼女

ててて

1

私はその日、いつも通り部屋で文字の練習をしていた。

毎日決まった時間に決まった予定をやる。
しっかりできていればパンとミルクが食べられる。

朝早くから動いていて今日もクタクタだ。
お腹が空いてグーグー鳴ってる。


「……………?」


何か外が騒がしい。少しドアを開けてみる。

いつもは廊下に誰か立っているはずなのに、今日は誰もいなかった。奥の廊下からしゃちょうさんの声?が聞こえる。

しゃちょうさんは私を育ててくれて勉強すればパンとミルクをくれた。
そして、たくさん勉強を頑張ったら新しい家族がくるよと言っていた。

家族というのはよくわからないが本で読んだ。暖かいものらしい。

他にも私のような子は何人かいてみんな女の子で同じくらいの年頃だったけど、私よりも先に家族が来てくれたらしい。
みんないなくなってしまった。

「た、たすけてくれぇ!!お願いだ!!この通りだ!!命だけはっ、命だけは!」

「あぁ?グダグダ言うなっつうの。今更何言ってんだよ」

しゃちょうさんが助けてって言ってる。私は静かに部屋を出て足音を立てないように近づいた。

「私が悪かった!金も払う!そうだ、いくら欲しい!?」

「はぁ。おっさんの汚い金じゃ足りねぇよ。だからな?大人しくこいって。今ならまだ殺さねぇから、な?」

「い、いやだっ、まだ死にたくない、いやだ!!!」

「だーかーらー殺さねぇって言ってんだろ?
大丈夫だ、今日は#まだ__・・__#首か繋がっていられるんだからよ。大人しくこいって。」

「何故だ!何故私がこんな目に!!」

「なんでって(笑)
そりゃあ、おっさんが俺らの縄張りでオイタしたからだろ?#薬物__ドラッグ__#に爆弾、人間売買その他諸々…な?流石にこれだけやられると目は潰れねぇんだよ。ほら、大人しくこいって」

「いやだー!!!」

ちょっと離れた場所からしゃちょうさんを覗く。そこには床の絨毯に張り付いたしゃちょうさんとそれを見下ろす男の人が立っていた。

しゃちょうさんと目が合う。

「じゅう、17番!17番こっちに来なさい!!!」

17番とは私の名前だ。
しゃちょうさんに呼ばれたので近づく。

「あ?なんだこいつ?人間売買用の子供か?」

「この子はただの売買用ではない!髪は黒に目は金色、4歳にしてこの整った顔!他の子供と比べると頭の出来も違う!この子は高く売れる!私の最高傑作だ!どうだ?この子をやる!だから、私の命は助けてくれ!どうだ?悪い話ではないだろう?」

しゃちょうさんは男の人の方に私をグイグイ押す。

「はぁー。………わかった」

「おぉ!分かってくれるか!!」

「…あぁ、子供を盾に自分を守り、人権無視に人を売り飛ばす……話にならねぇな。交渉決裂だ。」

次の瞬間私は男の人に引っ張られ、頭上では火薬の匂いを広げながら鈍い音がなった。

そして鉄の匂いが混じりしゃちょうさんの叫び声が響いた。

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コメント

  • ノベルバユーザー227457

    人間売買じゃなくて、人身売買じゃないですか?

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