ライジング・サーガ ~初心者エルフとチート魔人~
SAVE13 私のパーティは……凄いようです?
前回までのあらすじ。
キッドのクエストをクリアすべく、王宮に入って調査しようとしたら。
軍服の男装騎士さまに、ナンパ……いえ、仲間に入れて欲しいといわれちゃいました!!
「いいよっ!」
キッドが即決。騎士さまの手を握って、にっこり笑っている。
「本当に、いいのかい?」
早い決断に、戸惑っているのは騎士さまと私。
「えっと、いいの?」
思わず、尋ねてしまう。
「だってさ、二人よりも三人の方が楽しそうだし! それに、騎士さん、強そうだしね」
「うん、そうかも」
目を丸くしていた騎士さまも納得したらしく。
「ありがとう、君達のような愛らしい方と旅をできるなんて、素晴らしい幸運を神に感謝しよう」
なんだか照れる台詞を、騎士さまはさらりと言ってくれました。
「じゃあ、自己紹介をしよう。私の名は、カイン・ルクレール。一応、カレンという名があるけど、そっちは忘れてくれて良いから。カインって呼んで欲しい」
ああ、やっぱりという感じだ。騎士さまはカインさんというらしい。あれ? でも女性の名前があるなら、そっちの方が正しいんじゃないだろうか?
「ああ、後で性別を変えるつもりなんだ。そういうイベントがあるって聞いてるし」
な、なるほど……なにやら、深い事情があるらしいが、ここはあえて突っ込まないで置こう。うん。
「レベルは380。魔法騎士をしているよ。君達も教えてくれるかな?」
騎士さまいや、カインさんがそう尋ねてきた。
「あたしはクリムゾン・キッド。盗賊だよ。レベルは89。ごめんね、ちょっと弱くて」
そういうキッドにカインは、大丈夫だよと微笑んでくれた。
あ、やっぱりキッドは盗賊さんなんだね。それにレベルも私よりも高い。
「えっと、サナです。魔術師で、レベルは30です。すみません、レベル低くて」
「そんなことないよ。レベル1って子も多いし」
カインさんはそういって、私の手の甲にキスした。
えええっ、キスぅ~!!
思わず、助けを求めるかのようにキッドを見て。
あれ? キッド、固まってる!?
「サナっち、レベル30って、ホント?」
「うん、そうだけど……」
「サナっち、初心者だって言ってたよね?」
「うん、えっと3日前からプレイし始めたばっかりだし」
「なんで、そんなにレベルが上がってるのっ!?」
へっ!?
「それ、本当かい?」
カインも突っ込んできたし!
「あの、そんなに、変ですか?」
「変も何も、普通はレベル上げに時間掛かるんだよ。特に初期は大した敵相手に出来ないから、もう大変なのに!!」
ああ、そっか。やっぱ、あのクエストでレベル上げるのは、無茶だったんだ。普通は。
「えっと、パーティのみんながHP削ってくれた敵に止めさしてやってたから」
「サナのパーティメンバーって、すごい無茶するんだね」
まあねと、思わず苦笑する私。
「念のために、その頭悪いことするパーティの名前、教えてくれる? 後でみっちり説教してあげるよ、サナっちの代わりに」
あははは、乾いた笑いを出しながら、私は言った。
「ライジングサンだよ」
……ぴき。
あ、あれれ?
二人とも、固まった?
「あー、前言撤回。そのパーティならやりかねないわ。あたしの出番なし? ……っていうか、なんで、サナっち、そのパーティに入れたの!?」
「ラナ君が誘ってくれたんだけど」
「ラナってもしかしてもしかすると、あの?」
「えっと、確かここでは、ラナン・ユエルって言ってた」
「きゃあああああ!! こんなところで化け物みたいな人の名前聞くとは思わなかったーっ!!」
ば、化け物ですか? まあ、そうかもしれない。レベルは高いし、暴走しちゃうし。
まあ、とにかく、レベルの件については納得してもらったからいっか。
……あれ? カインさん? まだ固まってる?
「サナ、君は本当に、ライジングサンに所属しているのかい?」
「う、うん……」
手をぎゅっと握り、ぶんぶん、これでもかってくらい、振ってくれた。
「あの可憐なセレスティーア嬢のいる、ライジングサンに所属しているのかい!?」
えっとその、頬を染めて、凄く興奮してるんですけど、カインさん?
「ぜひぜひ、紹介してくれ!! いや、メンバーに入れてくれっ!!」
「あ、それいいねっ!! あたしも入れて欲しいっ!!」
「えっとその……入れて上げられるかどうかわからないけど、うん、善処します」
二人の鬼気迫る迫力に、私は頷かざるを得ませんでした。
そんなに、有名だったんだね、ラナ君のパーティ。
というか、セレさん、危ないんじゃないだろうか? ちょっとドキドキしてしまうよ。
そんなこんなで……カインさんが仲間になりました!!
キッドのクエストをクリアすべく、王宮に入って調査しようとしたら。
軍服の男装騎士さまに、ナンパ……いえ、仲間に入れて欲しいといわれちゃいました!!
「いいよっ!」
キッドが即決。騎士さまの手を握って、にっこり笑っている。
「本当に、いいのかい?」
早い決断に、戸惑っているのは騎士さまと私。
「えっと、いいの?」
思わず、尋ねてしまう。
「だってさ、二人よりも三人の方が楽しそうだし! それに、騎士さん、強そうだしね」
「うん、そうかも」
目を丸くしていた騎士さまも納得したらしく。
「ありがとう、君達のような愛らしい方と旅をできるなんて、素晴らしい幸運を神に感謝しよう」
なんだか照れる台詞を、騎士さまはさらりと言ってくれました。
「じゃあ、自己紹介をしよう。私の名は、カイン・ルクレール。一応、カレンという名があるけど、そっちは忘れてくれて良いから。カインって呼んで欲しい」
ああ、やっぱりという感じだ。騎士さまはカインさんというらしい。あれ? でも女性の名前があるなら、そっちの方が正しいんじゃないだろうか?
「ああ、後で性別を変えるつもりなんだ。そういうイベントがあるって聞いてるし」
な、なるほど……なにやら、深い事情があるらしいが、ここはあえて突っ込まないで置こう。うん。
「レベルは380。魔法騎士をしているよ。君達も教えてくれるかな?」
騎士さまいや、カインさんがそう尋ねてきた。
「あたしはクリムゾン・キッド。盗賊だよ。レベルは89。ごめんね、ちょっと弱くて」
そういうキッドにカインは、大丈夫だよと微笑んでくれた。
あ、やっぱりキッドは盗賊さんなんだね。それにレベルも私よりも高い。
「えっと、サナです。魔術師で、レベルは30です。すみません、レベル低くて」
「そんなことないよ。レベル1って子も多いし」
カインさんはそういって、私の手の甲にキスした。
えええっ、キスぅ~!!
思わず、助けを求めるかのようにキッドを見て。
あれ? キッド、固まってる!?
「サナっち、レベル30って、ホント?」
「うん、そうだけど……」
「サナっち、初心者だって言ってたよね?」
「うん、えっと3日前からプレイし始めたばっかりだし」
「なんで、そんなにレベルが上がってるのっ!?」
へっ!?
「それ、本当かい?」
カインも突っ込んできたし!
「あの、そんなに、変ですか?」
「変も何も、普通はレベル上げに時間掛かるんだよ。特に初期は大した敵相手に出来ないから、もう大変なのに!!」
ああ、そっか。やっぱ、あのクエストでレベル上げるのは、無茶だったんだ。普通は。
「えっと、パーティのみんながHP削ってくれた敵に止めさしてやってたから」
「サナのパーティメンバーって、すごい無茶するんだね」
まあねと、思わず苦笑する私。
「念のために、その頭悪いことするパーティの名前、教えてくれる? 後でみっちり説教してあげるよ、サナっちの代わりに」
あははは、乾いた笑いを出しながら、私は言った。
「ライジングサンだよ」
……ぴき。
あ、あれれ?
二人とも、固まった?
「あー、前言撤回。そのパーティならやりかねないわ。あたしの出番なし? ……っていうか、なんで、サナっち、そのパーティに入れたの!?」
「ラナ君が誘ってくれたんだけど」
「ラナってもしかしてもしかすると、あの?」
「えっと、確かここでは、ラナン・ユエルって言ってた」
「きゃあああああ!! こんなところで化け物みたいな人の名前聞くとは思わなかったーっ!!」
ば、化け物ですか? まあ、そうかもしれない。レベルは高いし、暴走しちゃうし。
まあ、とにかく、レベルの件については納得してもらったからいっか。
……あれ? カインさん? まだ固まってる?
「サナ、君は本当に、ライジングサンに所属しているのかい?」
「う、うん……」
手をぎゅっと握り、ぶんぶん、これでもかってくらい、振ってくれた。
「あの可憐なセレスティーア嬢のいる、ライジングサンに所属しているのかい!?」
えっとその、頬を染めて、凄く興奮してるんですけど、カインさん?
「ぜひぜひ、紹介してくれ!! いや、メンバーに入れてくれっ!!」
「あ、それいいねっ!! あたしも入れて欲しいっ!!」
「えっとその……入れて上げられるかどうかわからないけど、うん、善処します」
二人の鬼気迫る迫力に、私は頷かざるを得ませんでした。
そんなに、有名だったんだね、ラナ君のパーティ。
というか、セレさん、危ないんじゃないだろうか? ちょっとドキドキしてしまうよ。
そんなこんなで……カインさんが仲間になりました!!
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