VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

82話──運次第

「リルーそろそろ行くよー?」

「あ、分かりました。」

「なんか分かったか?」

「いえ、もう諦めました!」

「そっか。じゃあ戦闘参加ね。」

「はい。任せてください。」

(我の足を引っ張るなよ?)

「分かってますよ!」

「どちらかと言うとグレイスの方が足を引っ張るのでは?」

(主...)
グレイスは静かに人を殺せそうな眼力で俺を見てきた。

「うっ! いや、何も無いです。」

(まあいい。)

「そ、そんな事よりそろそろ帰るよ。グレイス乗せて」

(はい。落としても許してくださいね。)
うわ。めっちゃ怖い笑顔なんだけど、落とす気満々じゃん。

「う、うん。出来れば安全運転でお願い致します。」

(善処します。)

「よし! じゃあ出発!」

(はい。)

「やっぱり気持ちいいなー!」

(それは良かったです。では少しスピード上げますね。)

「おう! 頼んだぞ!」
良かった。機嫌を取り戻したようだな。




「ふぅ。グレイスありがとう。」

(どういたしまして。)

「2人はまだ帰ってきてないから先にログアウトしてるか。じゃあグレイス戻ってね。」

(承知した。)
亜空間でも、グレイスとリルは話が出来るので退屈しないだろう。

リュウがログアウトしました。




「そろそろ出来上がるし、2人もログアウトしてるかな?」
お昼ご飯の最後の仕上げをしている時に二人共降りてきた。ちょうどいいタイミングだ。

「ナイスタイミング! すぐ出来るから座ってて。」

「流石リュウね!」

「そうだね!」

「ありがとう。」




ご飯も食べ終わったので、本日2度目のログインをしよう。

リュウがログインしました。

「さて、どうするか。」
さっき、空飛ぶ島に行ったから次はほかの所に行くべきか、また空飛ぶ島に行って探索をするべきか。うーん。俺は古代都市を探したいし、空飛ぶ島にも行きたいし。これはあれだな。俺はサイコロを出した。奇数が古代都市で偶数は空飛ぶ島だ。さあ行くぞ。

「やあ!」
サイコロはコロコロ転がって出た目は3だった。

「よし。じゃあ古代都市探すかー。リルー!」

「はい。何でしょうか?」

「古代都市探すぞー!」

「は、はい! えっと、空飛ぶ島はいいんですか?」

「うん。これは運で決まった事だからね!」

「了解しました。では、行きますね。」

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