VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

30話──準備日

「あーやる事無くなってきたな。そろそろ次のステージに行こうかな。」(この時俺は、サクラのことをすっかり忘れていた。)

「確か、最初のボスは適正レベル15だったっけ。はる姉と詩織誘って行こうかな。」
俺は、2人に個人チャットを送った。するとすぐに返信が来た。

「2人とも来れるらしいな。あと30分したら2人と合流して準備しに行こうか。」

──15分後──

「すいませーん。」
知らない男性が声をかけてきた。良い装備をしている。

「はい。どうされたんですか?」俺は道でも尋ねられたのかと思った。

「貴方なかなか良い装備をしていると思いまして、是非!【剛拳の巨人】リーダードリスさんのギルドに入りませんか?」まさかの勧誘だった。確か、3位のギルドだったよな。でも、今はギルドに入りたいとは思わない。

「ごめんなさい。遠慮させて頂きます。」

「そうですか...分かりました!では、またいつか会いましょう!さらば!」そこまで悲しんでなくてよかった。

──10分後──

「「リュウ(兄)お待たせ!」」

「おっ!お疲れ様。じゃあ準備してからボス戦と行きましょうか!」

「何を準備って何をするの?」
詩織は分からないらしい。

「治癒やMPポーションだと思うわ。」
流石はる姉だ、長年MMORPGをやってるだけある。

「じゃあ1人5本ずつ買ってから行こうか。装備とかは大丈夫?」

「大丈夫だよ!」

「私も大丈夫!」
先にはる姉が続いて詩織が言った。

〜〜商店街〜〜

「1回ここで解散して、買い物が終わったらまた、ここに集合しようか。」

「分かったわ。詩織行きましょ?」

「はーい。」

「気をつけろよ。さあ、俺は【MAI'Sキッチン】でいいか。」

「ガチャ」

「いらっしゃいませ。」

「マイさんこんにちは、今日はポーション買いに来ました。」

「あら、珍しいわね。ボスにでも挑むの?」

「そうです!はる姉と詩織と一緒に挑むんです。」

「ついに次に行くのね。頑張ってね!何かいい素材が手に入ったら売ってね。」

「分かりました。」

「ポーションは全部で1000ゴールドだよ。」

「はい。ありがとうございます。」

「はーい。気をつけてね。」

「ガチャ」

「さて、あとは集合場所で待ってるか。」

〜〜集合場所〜〜

「2人はまだ来てないか。」
俺は近くのベンチで待つことにした。

──10分後──

「リュウ待った?」

「大丈夫だよ!」

「リュウ兄遅れてごめんね。」

「平気だよ。じゃあ行こうか。」

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