#140文字小説

北西時雨

2018/09/11

ずっとクラスで一緒にいて、放課後も一緒で、今更どこへ出かけるのだと彼女が宣う。俺も彼女も学生で、財布の中が寂しい事情を考慮し考え出したデートコースは、川辺を散歩することだった。手を繋いで歩く。ご機嫌な彼女。風でスカートがはためく。俺の視線にむくれる彼女。かわいい。

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