Undead

ごま☆

プロローグ

「ふぅ…」
全身から力を抜くように大きなため息をついた。
覗いているスコープの中には動いている『生物』はもういない。
いや、『あれ』を『生物』と読んでいいのだろうか。
ふと、そんなことが頭をよぎる。

青白く、冷たい肉片となってしまった心臓。
皮膚は剥がれ落ち、骨はむき出しとなり、眼球が乾き、萎んでいる。

実際『あれ』は死んでいる。
だが動いている。
厄介な事に奴らは生きた人間をかじりつき、繁殖する。
理性は無くとも本能ははたらく。
何故動いているのかなど考えもせず、繁殖したいという本能で動いている。

つまり『あれ』は『生物』ではなくとも、『動物』ではあるのだ。
だから、人々は『あれ』をこう名ずけた…







『Undead』と。

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