文と私の物語

ノベルバユーザー233171

生と死の境目


ぷっぷーーーー
ガシャん



…「起きて」




私は…この声の主を思い出せない

…どこか懐かしく、暖かい声だ



おーい、、、

おーい!!



自分)…うっ、、、うーん?

文)やっと起きた
まったく、入学早々授業サボるとか良い度胸だね

自分)ほへ?

「何の事?」みたいな顔しないの!
もう5限終わるよ?

自分)えっ、マジで?
てかなんで文はここに?

文)君の可愛い寝顔を見てた

自分)えっ、、、

文)もぉ、昼ご飯食べ過ぎだよ
てか授業でも寝てたのにどれだけ寝れば気がすむの?

そう文は頬を膨らませながら言った

文)どうする?今日もう授業無いしこのまま帰っちゃう?

自分)いやSHRどうすんだよ

文)サボる

自分)それお前がサボりたいだけだろ

文)バレたか

私達はそんなくだらないやり取りをしながら、結局このまま帰る事になった…




文)ねぇ、今日の夜ちょっとでかけない?

自分)夜?なんでまた夜なの?

文)なーんーでーもー

自分)うん、まぁいいけど

文)じゃぁ夜に迎え行くね
スタスタ…

自分)夜?

私はその言葉に妙なひっかかりを覚えた



自宅



ピンポーン

自分)はいはーい
ガチャ…

文)どーーーん
バフっ

自分)のわっ!

文)あったかーい!


私は、文のその行動にどこか懐かしさを感じた…



文)起きて!




文)…どうかした?

自分)…いや

文)もしかして照れた?

自分)照れて無い

文)ふふっ、どうかな~


自分)そういやどこ行くんだ?
結構外暗いし行ける場所は限られてるぞ?

文)遠い所

自分)…えっ?

文)駆け落ちしよ

自分)いや何から逃げるんだよ

文)さぁ、何かな~
とりあえず行こっか

すたすた…


文)そういえば今日、ここら辺で花火大会があるみたいだよ?

自分)えっ?でもまだ雪残ってるよ?

文)それはそれでいいんじゃない?「雪景色に咲く夜の花だよ!」

うっ、、、




文)起きて!!
起きてよ!!




ん…
花火大会?

ひゅーーー
どーーん!!

文)やっと思い出した?

あれ?俺は…

文)ふふっ、丁度良かったね
まったく、君は私をかばって車に跳ねられちゃったんだよ

自分)…そうだったんだ
文は…生きてるの?

文)おかげさまでね、
その代わり君は今意識不明の状態だけど

自分)良かった…

そう私が言葉をこぼした瞬間、辺りの景色が一変した

文)そろそろ起きる時間みたいだね
それと…

すたっ…すたっ…
バフっ
文)ありがとね、、、
どうやら現実世界の私は寂しがり屋で君が居ないとダメみたいだから

…もう、戻ってきちゃダメだからね

意識がだんだんと遠のいていく中、文は私の胸の中でそう告げ
私は瞼を落とした

次に私が瞼を開くと…

そこは病院のベットの上だった

文)あっ…

おきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!

自分)ふふっ、おはよう

文…










「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く