人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜
19話~お約束
俺はロリ天使と別れてから、数分がすぎた頃、帰ろう。と思った。
第一、オークには内戦を仕向けたのだ。
俺が向かう必要性は皆無。
ならなぜ向かったか?他国の見張りがいるからだ。
俺はそこまで戦闘能力にたけていない。そんな中、他国のやつにずっとストーカー行為にあっている。
ドワーフを手に入れた幼き王。そんな謎だらけの人物に手を出すやからはいない。が、なんとかして情報を探ろうとするはずだ。
ストーカーをふりはらう方法を考えていたが、さっきのロリ天使のおかげであっけなく逃げていった。
なら、俺は帰ってお昼寝すべし。
さあ、家に帰ろう。
こうして俺は迷子になった。何故だ…何故なんだ……
…こうなったら……本能に頼るしかない!さあ、帰り道はこっちだ!
こうして俺は森で泣いていた。
「ここどこなんだだよぉ〜」
「どうしたの?」
「ぬっ!?」
いきなり声をかけられたので、驚いて変な声を上げてしまった…いや、だからってなんだよ「ぬっ!?」って、「ぬっ!?」って……
「驚かないで?」
「いや、そう言われても…」
とりあえず、「ぬっ!?」は、おいといて、状況を把握することに努めよう。
「それにしても、あなた面白いね」
「え?」
「だってさ…w「ぬっ!?」ってさ…w」
おい、俺が心の奥底にとどめておこうと決意した直後にてめぇ…エスパーなのか?わざとなのか?
……こいつ…よく見たら美少女だな!てか、俺の人間としての人生において顔が恵まれていない女性、幼女は見たことがない。
にしても、この笑顔はあかん(泉州弁)。反則や(泉州弁)。
「…結婚してくれ」
「へ?」
「いやいや、今のなし!神の冗談」
「ゴッズジョーク??よくわかんないけど、あなたもエルフだよね?」
そう言われて、美少女を見渡す…おお…見分けがつかん。
「え?」
「…?」
「え?」
「…だよ…ね?」
俺が「え?」を連発しているせいか、美少女が、不安になった様子でこちらを伺う。
「え?」
出ました。本日5度目の「え?」。
「もう…さっきから驚きすぎだよぉ」
と言って頬をぷくっと膨らませた彼女は実に可愛かった。目の保養とはこのことだろう。
「ごめんごめん」
「で?」
「え?」
突然発せられた「で?」に対し、同じく一言で「え?」と返す。
「エルフかって話だよぉ」
そう言って、またまた頬をぷくっと膨らませた。目の保養とはこのことだろう(2度目)。
「いやいや、俺人間だよ?」
そう言った瞬間、さっきまでの彼女の笑が消え、俺に殺気を向け、短剣を構えてくる。
「人間は、酷いやつ。ここで殺さないと。」
「どちらかと言うと、人間をみんな、酷いやつという1つの枠の中に括りつけて、無抵抗の者に、剣を構え、殺す宣言しちゃってる君の方が酷くない?」
「うっ…それは……」
反論に困ったらしく、一瞬、剣の握りが緩んだ。
当然俺がそれを見逃すはずがなく、瞬時に地をけって彼女の目の前まで行き、短剣を払う。
短剣は数m離れた地面に刺さった。
が、勢いよく走った俺の足は止まることがなく…
ドサッ___という音とともに、エルフの少女に覆いかぶさる。
「んっ…」
と、色っぽい声を上げる少女…まずい…色々とまずい……いやほんとに。
心臓が高鳴る。こういうのをお決まり?って言うんだろうけど、実際におこったら、どう対応すればいいのか、ほんとに困るな。
見ると少女は顔を赤らめていた。
まずい…心の底からそう思った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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次話もぜひ読んでくださいね。
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