人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

和羽

18話~天使




 ……………俺は今、私がケンタウロスの代わりになります。と言っていた少女に首を持たれ、空を飛んでいる。

 「ゴホッ…ゲホゲホ……し、死ぬ……たすけ………」

 「さあ、どこに向かうんです?」

 「もう……限か………」

 「幻覚国に行くんですね?」

 「ち…ちが………」

 「幻覚国の血我ですか……私でもあまり行かないような恐ろしいところに行かれるのですね?」

 「……………………川の向こうに…花?」

 「どうされたのですか?」

 「……………」

 「ご主人様!?」

 いや、なんで俺がご主人様なんだよ…とツッコミたいなぁ…なんて思いながら、こうは目を閉じた。

 




 目が覚めると、そこはお花畑だった…

 おかしいな…1度神になったことのある者は死後の世界に行かないはずだが……?

 「目が覚めたのですね!ご主人様!」

 「…ん……ご主人様?俺が?」

 「はい!古くから、私たちの種族、界神天使かいしんてんしは、迷惑のかけた者に対し、一生を尽くすのです。」

 天使と言うよりは悪魔だと思うが…翼も…行動も……

 「とてつもなく損する種族だな」

 「まあ、ちゃんと説明すると、私は界神天使ではないんですけどね」

 「どういうことだ…?」
 俺は寝転んでいたが、座り込んだ。
 
 「私の父は堕天使と呼ばれるもので、天界から地上に降り立って暮らしていました」

 「ほぉ…」

 「そして、母は、ヴァンパイアでした」

 「ほぉ……はぁ!?」
 まさかのハーフ!?

 「そして2人は、異神天使いしんてんしとヴァンパイアの戦争中に出会いました。」
 お?ロマンチックな展開かな?
 「界神天使じゃなくて異神天使?」

 「はい、堕天使の正式名称は『異神天使なのです』」

 「へぇ…」
 同じ種族なのに別称が2つもあるのか…

 「戦争中に出会った2人は、愛し合い、その戦争を終わらせようとしまいました。そして、なんとたった数日でその戦争を終わらせることが出来たのです」

 「お前の両親すげぇな…素直に尊敬するわ…」
 うん、シンプルにすげぇわ。

 「ですが、戦争を終わらした後、すぐに私の父は病気で亡くなりました。」

 「……………」

 「そして、父の形見は、お腹の中の私だけになりました。」

 「……………」

 「母は、生まれてきた私を大切にしてくれました。幸せな生活でした。それがずっと続くと思っていました…ですが…戦争があったおかげで利益を得ていた人達に、母は殺されました」

 「……………」
 え?まって?話重すぎない?ロマンチックな展開期待してたんだけど…

 「そして私はヴァンパイアの国、「血吸多ちすた国」を追放されました。なの で、私は天界の空天上国くうてんじょうこくで暮らしていたのですが、何者かによって突き落とされました」

 「飛ばなかったのか?」

 「寝ていたので気づきませんでした」

 「起きたのはいつ?」

 「ご主人様にぶつかってからです」

 「鈍いなお前!せめて落下中に起きろよ!?」

 「そうですね…でも、そのおかげでご主人様と出会えた訳ですし!」
 と、目をキラキラさせながらこちらを見つめてくる…

 まさか、こいつのご両親みたいな展開期待されてないよな?

 「それはいいとして…じゃな」

 「え?何を言ってるんです?私は一生、ご主人様の奴隷ですよ?」

 「奴隷って……はぁ…じゃあ命令だ」

 「はい!」

 「自由に生きろ…じゃな」

 「わかりました!ご主人様について行きます!」

 「……命令だ」

 「はい!」

 「ついてくるな…じゃな」

 「え…」

 




 しつこかったが、何とか追い払うことが出来た…

 まあ、あいつの過去を知って、ほうっておくのもあれだし、こんど天使共と悪魔共を倒した時に、話でもするかぁ…

 



 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もぜひ読んでくださいね。
 
 

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