人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

ぱんれお

16話~準備




 よし、決めた!俺は、オークと戦いたくない!勝手に殺しあっといてもらおう!

 と、面倒くさがりかつ卑怯な俺はこんな素晴らしいゲスい考えを思いついた。

 「マリア、ネガメ、奴らを誘導することは可能か?」
 
 「できる…けど?」

 「そうか…」そう言って俺は、いつも通り不敵な笑みを浮かべた。

 「マリア、首脳共は全部で何人だ?」
 「8人…ですけど…?」
 「そうか…じゃあ、そのうち3人の悪い噂を流せ」
 「その噂の内容は?」
 「そうだな…例えば、その3人が人類種の内通者ってのは?」
 「…!では、その3人は、過去が探られ にくく、証明するのが難しい人達の方がいいですね?」
 「あぁ、付け加えると、より優秀な奴らの方がいい」
 「わかりました。では、よろしくお願いしますね」
 「こちらこそ、約束・・ですよ?」
 「もちろんです」

 その言葉をあとに、俺の部屋から去って行った。




 さて……兵士達にはなんて言って出陣をやめてもらおうか……

 いや、ここは半ば強制的にでも。

 「兵士諸君、国王命令だ、出陣の準備をやめろ」

 「「「…!?」」」

 1人の兵士…いや、指揮官らしきやつが口を開いた。

 「なぜです?」
 
 「俺一人で十分だ」

 「いけません。危険です。」


 はぁ…やっぱこうなるか……

 「むしろ、お前らにいられた方が危険なんだが?」

 「理由を教えてください」

 「理由は言えない…これは、国王とその側近の中でもごくごく一部の人間にしか伝えられていない」

 「………」

 「だが、心配するな、俺は死なない」

 「なぜ、そう言いきれるのですか?」

 「ドワーフの首脳8名のうち、3名がスパイだ」

 「「「…!」」」

 兵士全員が驚いたようだな…

 「そして、俺だけでドワーフと戦う理由は言えないが、」
 そう、戦わないから理由がない
 「兵士を連れていけない理由は言える。」
 今から言う嘘を言えば、ついてくるのを諦めるはず
 「兵士の中にスパイがいる。」

 「「「…!?」」」

 兵士たちがざわざわとしている…これで、兵士たちはついていくなど言えるはずがない…なぜなら、ついていくと言ったやつがスパイだと思われるからだ。

 「では、そういうことですので、よろしくお願いします」

 「「「はっ!」」」




 これで、あとはあの・・スキルを手に入れれば終わりだな。

 そう思い、俺はカジノに足を進めた。そう、超単純なトランプカジノに。

 トランプカジノ、単純なババ抜きをするカジノだ。

 俺は扉を勢いよく開き、
 「この中で1番強い奴は誰だ?」
 と、問うた。

 「ガキがでしゃばんじゃねぇ」
 と、言われてはいないが、まるでそう言いたいかのような視線が刺さる。

 どいつだ…と思い、キョロキョロしていると、一人の男が立ち上がり、
 「…………僕です…………………………」
  
 …わぁ、こいつは驚いた…ネガメかよ!?てかなんでここにいんだよ!?

 「……そうか、賭けをしよう」
 「……わかりました」
 「じゃっ、俺の持ってきたトランプでしよう」
 「…何か仕込んでるんですか?」
 「そう思うなら、このトランプを確かめてみな」
 俺はトランプの束を手渡しする。

 
 そうそう、俺が欲しいスキルは、
『心眼』だ。心眼の能力は、『嘘を必ず見破る』という常時発動スキルだ。これさえあれば、俺は無敵だ。

 嘘には、2つの意味がある。

 1つは、故意に相手を騙そうとする言葉。

 もう1つは、たとえ、その言動が間違っていると思わなくても、事実とは異なる言葉だ。

 
 「仕込んでいる様子はないですね」
 「ダウトだ、お前は嘘をついている。俺は仕込んだ。それをお前は見破れなかった。」
 「!?賭けをするつもりなど、さらさらなかったのですか?」
 「ああ、それよりも、なんでここにいんの?」
 「それが…お恥ずかしいのですが、お金の計算を誤ってしまい、帰りの賃金が……」
 「……………」
 あれ?聞いた話では、こいつ…天才なんだよな?




 「ステータス見る」
 
 発再 神
人族
おそらく男
Lv25
HP 900
MP 690
攻撃力 821
防御力 547
俊敏 1490
魔力 905
幸運度 700

スキル
アイテムボックスLv1 成長補正Lv1 鑑定Lv2 隠蔽Lv1 

ユニークスキル
果たすべき約束 心眼 嘘つき

称号
魂永き者 神々に愛され者 努力家 秀才 国王 ドラゴンキラー 説得力 力説 泣き虫 クズ 嘘つき

 嘘つき…?スキルにもあるのか…鑑定してみよう

 嘘つき
常時発動スキル。何かを騙す時、少しおかしな言動があってもバレにくくなる。

 おぉ、こんなスキルがあるのか…結構使えるな。

 
 さて、明日はオークの国、
荒野枯水国こうやこすいこく』略称、『荒国こうこく』に行こうか…
 



 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もぜひ読んでくださいね。

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