人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

和羽

12話~約束1




 『約束』…それは、相手を騙すための行為だ。だが、嘘発見器機をお互いに用いると、それは『守るための約束』へと変わる。

 などと考えているのかもしれないが、そんなことはない。『約束』とは、正真正銘、相手を騙すためのものだ。
 『約束』を思い込ませればいい。

 
 最初に、俺は、対価になるか聞いただけで、交換条件なんて一言も言ってなかった。笑ってごまかそうとしたが、それをマムに見破られ、仕方がなく「ああ。」と言った。
 別にこれくらいなら想定の範疇だ。

 だからこそ俺は、具体的なことを言わなかった。今より上の地位にしてやる。
 俺の国にマムが入ると、領土侵犯になってしまう…まぁ、俺もしたことなんだが…

 そして、俺を地上に戻すには、当然やつらも地上に上がらなくてはならない。だが、国王が許可したのであれば、領土侵犯にはならない。

 だから、我が国に入るには本来、領土侵犯となってしまうが、国王に認められたため、領土侵犯にはならないのだ!

 つまり、国王に認められた…それは、認められる前と比べれば確実に地位が上がっている。我が国の大臣、側近の人物は、全て国王自ら決めている。
 なら、国王に国内に入ってもいいと決められるのは、立派な地位向上だ。屁理屈だとか言わないで?続きあるから…

 これはあくまで予想だけど、嘘発見器機や、嘘検出装置は、本人が事実だと思っていたら、事実だと検出すると推測している。なので、俺が地位向上と思えば、それは地位向上にほかならない。ということだ。

 
 「さあ、準備ができたよ。はよこっちきんさい。」
 「ああ、頼んだぞ」

 「じゃあ、苦しまんように殺したるわ」
 「な…」
 
 瞬時、目の前までマムが来て、俺に頭突きを食らわす。
 「ぐはっ…」
 俺は硬い岩壁に叩きつけられた。

 「クソがァァァ!」
 やばい…頭が追いつかない。何故だ?なぜ……嘘発見器機に引っかからなかったということは、マムも俺と同じような…何を?一体…………!?まさか、死体を運ぶ気か?地上に!?確かに、国王である俺を殺せばウィーキストは、こいつらの国に……何か使えるスキルは…
 「ステータス見る」

 発再 神
人族
おそらく男
Lv25
HP 900
MP 690
攻撃力 821
防御力 547
俊敏 1490
魔力 905
幸運度 700

スキル
アイテムボックスLv1 成長補正Lv1 鑑定Lv1 隠蔽Lv1 

ユニークスキル


称号
魂永き者 神々に愛され者 努力家 秀才 国王 ドラゴンキラー 説得力 力説

 俺は、力尽きた振りをしながら、ステータスを眺める……クソ…何もないじゃねぇか…
 
 「あんたぁ、我を嵌めようとしたんやろぉ?」
 「……!」
 「嘘検出装置の存在は知ってた…いや、誤解してたみたいやけどなぁ♪我らドワーフの技術力では、全ての心を読み取ることが出来る。」
 「っ…な……」
 「これで終わりやぁ」

 よく分からないが、とにかくごつい鉄の塊のような機械仕掛けの武器を俺の首元にかまえる。

 「殺しちゃだめぇぇぇ!」
 「「……………!?」」
 俺もマムも、驚きを隠せず、声の主へと視線を向ける…

 すると、さっきの声の主は、シェリーだった。

 「シェリーは、元創造神に創られた存在…なら…元創造神のために命をかけるのは……道理。」

 「創られた…?何を言ってはんのや!?」

 さっきよりも大きく動揺していることに気づいた俺は、蹴りで武器を弾く。

 「我のプロトタイプが…!」

 いや、すっげぇ悲しんでるところ悪いんだけど、プロトタイプってことは、まだ試作段階だよね?なんで実戦に使っちゃってんの!?

 「ユニークスキル発動…『諸刃の剣怒りの一撃』」

 刹那、『ダンッ』という、銃発音のような音とともに、マムの体に巨大な穴が開いた。

 わぁ…殺し合いの中でも急展開かよ…

 …?シェリーの様子が……

 「」

 シェリーの体から、ものすごい量のが放出した後、シェリーはその場に倒れ込んだ…

 「シェリー…?」

 シェリーに近づこうとしたが、既に息を引き取っているのは一目瞭然だった…

 「シェリー……なんで…なんで…?まだ、まともに話してから1日も経っていないのに…」

 「うわぁぁぁぁぁ」俺は数時間…泣き続けた。



 読んでくれた方、ありがとうございます。………次回も、ぜひ呼んでくださいね。

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