人間として転生した元創造神〜テンプレ通り、人生という名のストーリーを急ピッチで進めていく〜

ぱんれお

2話~クラス分け




 「1年8組のみんなー、おはようございまーす」___________女教師
 「「おはようございまーす」」
 「今日からみんなは、お友達でーす」
 
 いや、そんな馬鹿な…友達とはクラスメイト全員を指す言葉なのか?そもそも友達とはなんだ!定義を示せ!
 と、元創造神こと、こうは思った。自分で言うのもなんだけど、俺って性格悪いな。

 「みんなは、これからたくさん勉強して、立派な魔法士になってくださいねぇー」
 「「はぁーーい」」
 「せんせーい、どれくらい勉強するんですかぁー?」と、1人の生徒が質問する

 「そうねぇ、基本的な勉強は12歳までかしら」
 ちょっとまて、基本的って…さらにであと何年…

 「そこから、魔法士の免許を取るのに普通は6年はかかるわねぇ」
 普通はって…それ以上もありえるってことかよ!?ちょーめんどいなぁ?おい!


 「これからしんどいかもしれませんが、みんなの勉強を全力でサポートした後……グヘヘ……と、とにかく、これから一緒に頑張りましょう〜」
 「「おぉーー。」」

…………………………先生こぇよ!怖すぎんだろ!何企んでんだよこいつ!…は!そうか!俺は、本能的に論理的に実に素晴らしい考察をし、導き出した。
 
 こいつは、『ヤベぇ、やつだ!』と……。

 「では、早速クラス分けを行います」
 は?
 「今のクラスはあくまでも仮のクラスで、明日からは実力に応じたクラスで、勉強してもらいまーす」
 は?
 「第1階実力テストの内容は魔力の多さです」
 ………それ、実力じゃないよ?才能だよ?
 「では、早速、この魔力検出装置を握ってください」
 「「はーーい」」
 ………ステータスでいいじゃん

 俺は、非効率的な方法、手段が嫌いだから、質問した「せんせぇ、なんでステータスを見ないんですかぁ?」

 「理由は2つあります。1つ目は、ステータスは個人情報と言っても過言ではないからです。一応、国王の方針で、魔法教育に力を注ぐようにはしていますが、国の掟にはそんなことは何一つ書かれていないので、個人情報の提示とまではいかないのです。」

 んー?国王の直命なら、個人情報の提示は構わないんじゃ?だが、俺の疑問も次の言葉によってかき消された。

 「それに、魔力検査のために魔力を放出し尽くしたあなた達を見ていると…グヘヘ……ゴホンゴホン……あ、訂正しまーすぅ。理由は1つでーす。」

 なるほど…こいつは『ヤベぇ、やつ』なんかじゃない…『ものすごくヤベぇ、やつ』

 「では、早速始めましょう…ゲヘヘ」

 ………この人の担当するクラスにはならないように願おう。








 やらかした…
俺は心の底からそう思った。

 「こうくん、すっご〜い。」

……女教師ことものすごくヤベぇやつ、神崎かんざき先生に目をつけられた。

 もうやだよう、おうちに帰りたいよぉ。て言ったら、帰してくれるのかな。

 「学年1位だよ?すごいよ?だんとつだよぉぉ!」

 「はは…」

 そりゃそうだ。1歳という年齢で、今までの話を理解出来るわけがない。
 つまり、この神崎が言っていた理由は2つとも…いや、2つ目はあってるのか。

 ともかく、この実力テストのテスト内容は言語力だ。先生の説明を理解できないと、魔力検出装置の仕組みを解らず、魔力放出が上手くできずに本来の力よりも検出数値が少なくなってしまう。

 おそらく、上のクラスになればなるほど、勉強の進み具合が早かったり、難しい言葉を多用していくのだろう。
 
 それを理解する実力のない者は言い方が悪いが、『切り捨て』になるのだろう。
 多分、下のクラスの勉強は上のクラスと比べると大分簡単だと思う。

 まあ、実力主義は悪いことではないと思うが…


 こうして、79クラスの中でも最も優秀なクラスかつ最も優秀な生徒として、1年1組所属となった。
 ………クラス多いな




 読んでくれた方、ありがとうございます。
 誤字脱字があれば教えていただけると、作者のモチベーションがぐんぐん上がります。逆に、誤字脱字の報告が多すぎると、にゃんぷのモチベーションがぐんぐん下がります。めんどくさい奴とか思わないで!?事実だけど!

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