ATM~それが私の生きる意味~
アイドルたち
クロナたちATMが結成されてから一か月近くが経過した。
その間は、レッスンや営業などで経験や実力を積んでいた。
そして本日は、今後来るであろうテレビ出演のために、テレビ局に見学することになっている。
「中はこんな感じなんですね」
恵未が感想をもらした。
テレビ局には、様々な施設があり、それらを初めて見るクロナたちにとっては何もかもが新鮮だった。
「あ、ここのスタジオでは収録やってるみたいだよ」
「どれどれ」
彩希と時雨は覗き見るようにスタジオの扉を少しだけ開けた。
「おい、勝手に覗くな……」
信二があきれたように注意した。
「あ、なんかアイドルが踊ってるよ」
「え、私も見たいです」
彩希の言葉に、クロナも興味をもってしまった。
「おい、お前ら……」
「あ、四人組のユニットみたいですね」
「ちょうど私たちと同じだね」
クロナたちの視線の先には、テレビ番組で使用されるライブの収録を行っている最中だった。
「なんか、すごい美少女がいるね」
「双子かな。容姿似てるけど」
彼女たちの目には、金色の髪をした少女と銀色の髪をした少女の姿が写っていた。
「ああ、あの二人は井島光と井島闇だな。スーパーガールコンテストで優勝した双子の美少女として業界でも少し話題になってたな」
「へえー」
「むう。私のほうが美少女だもん。信二さんもそう思うでしょ」
双子を見てむくれた時雨は、信二に同意を求めた。
「ああ、そうだな」
信二は投げやりに答えた。
「それで、あの髪が短い短髪少女が坂田由香。読者モデルからスカウトしたらしい」
「確かに、スタイルいいもんね。モデル体型だ」
「ほえー。すごいですね」
「だが、その三人以上に注目されるのが、もう一人の子だ」
信二はまだ説明していない最後の一人に目を向けた。
「ああ、あの背が小さい子?」
「ああ。あの子は星野楓。地元のダンスチームで地区大会に優勝し、全国大会でもベスト4に大きく貢献した実力者だ。おまけに歌も上手い」
「……確かに。言っちゃ悪いと思うけど、他の三人とは比較にならないね」
「ダンスの切れも半端ないなー」
4人の目から見ても、明らかに自分たちより実力が上なのが分かる。
「恐るべきなのは、あれで12歳だということだ」
「え!?」
「そ、そりゃすごいね」
「私たちよりも明らかにうまいのに」
「……」
四人はそれぞれの感想をもらした。
「ま、これ以上邪魔しちゃ悪いし、そろそろ次いくぞ」
「はーい」
4人が扉の前から立ち去ろうとしたその時、
「……恵未?」
と声がかかった。
恵未が声のした方へ顔を向けると、そこには
「……さ、幸香」
4人の目標で、トップクラスの人気を誇るアイドル、紺野幸香がいた。
その間は、レッスンや営業などで経験や実力を積んでいた。
そして本日は、今後来るであろうテレビ出演のために、テレビ局に見学することになっている。
「中はこんな感じなんですね」
恵未が感想をもらした。
テレビ局には、様々な施設があり、それらを初めて見るクロナたちにとっては何もかもが新鮮だった。
「あ、ここのスタジオでは収録やってるみたいだよ」
「どれどれ」
彩希と時雨は覗き見るようにスタジオの扉を少しだけ開けた。
「おい、勝手に覗くな……」
信二があきれたように注意した。
「あ、なんかアイドルが踊ってるよ」
「え、私も見たいです」
彩希の言葉に、クロナも興味をもってしまった。
「おい、お前ら……」
「あ、四人組のユニットみたいですね」
「ちょうど私たちと同じだね」
クロナたちの視線の先には、テレビ番組で使用されるライブの収録を行っている最中だった。
「なんか、すごい美少女がいるね」
「双子かな。容姿似てるけど」
彼女たちの目には、金色の髪をした少女と銀色の髪をした少女の姿が写っていた。
「ああ、あの二人は井島光と井島闇だな。スーパーガールコンテストで優勝した双子の美少女として業界でも少し話題になってたな」
「へえー」
「むう。私のほうが美少女だもん。信二さんもそう思うでしょ」
双子を見てむくれた時雨は、信二に同意を求めた。
「ああ、そうだな」
信二は投げやりに答えた。
「それで、あの髪が短い短髪少女が坂田由香。読者モデルからスカウトしたらしい」
「確かに、スタイルいいもんね。モデル体型だ」
「ほえー。すごいですね」
「だが、その三人以上に注目されるのが、もう一人の子だ」
信二はまだ説明していない最後の一人に目を向けた。
「ああ、あの背が小さい子?」
「ああ。あの子は星野楓。地元のダンスチームで地区大会に優勝し、全国大会でもベスト4に大きく貢献した実力者だ。おまけに歌も上手い」
「……確かに。言っちゃ悪いと思うけど、他の三人とは比較にならないね」
「ダンスの切れも半端ないなー」
4人の目から見ても、明らかに自分たちより実力が上なのが分かる。
「恐るべきなのは、あれで12歳だということだ」
「え!?」
「そ、そりゃすごいね」
「私たちよりも明らかにうまいのに」
「……」
四人はそれぞれの感想をもらした。
「ま、これ以上邪魔しちゃ悪いし、そろそろ次いくぞ」
「はーい」
4人が扉の前から立ち去ろうとしたその時、
「……恵未?」
と声がかかった。
恵未が声のした方へ顔を向けると、そこには
「……さ、幸香」
4人の目標で、トップクラスの人気を誇るアイドル、紺野幸香がいた。
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