声の神に顔はいらない。
63 別の世界の扉
私は別に本を読むタイプの人間じゃない。そんなことをやってるなら、遊びたいし、楽しい事をしたい。私は一人の世界で完結するのがバカバカしいと思ってた人間だ。他者からちやほやされたい私は外に刺激を求めに行くののが常なんだ。
けど……
(ミスターバルクが勧めるなら)
彼にはとてもよくしてもらってる。まあ私の計画通りだが、向こうも多分私の思惑なんてわかってて乗ってるんじゃないかと思う。だからか、ハグやキスはするが、体の関係ではない。周囲には愛人の様に思われてるだろうが、私達はそれを否定も肯定もせずに、丁度いい感じで丁度いい距離感を保ってる。
ミスターバルクは何かを狙ってるんだろうが、それが何なのか、やっぱり私の体目当てなのかはわからない。こっちの誘惑を交わしてくから、多分体ではでないと思う。けどそれならば、なぜにミスターバルクが私をかわいがってるのか、それが謎だ。
何かの囮? とかにされてるんだろうか? 実はミスターバルクには本命の人がいるが、その人との情事をスキャンダルされるのは避けたい。だから丁度いい私を風見鶏に立ててる……とか勝手に思ってる。私は私で色々と得してるし文句はない。
ミスターバルクは色々と贈り物をしてくれる。それはとてもありがたい。服やバックや、アクセサリーなんかは大体ミスターバルクに贈ってもらった物だ。問題があるとすれば、流石にミスターバルクの前では全部をミスターバルクの贈り物で固められないところだね。
そこはほら……私もプライドあるし。贈った相手であるミスターバルクなら私の格好を見てそれがわかってしまうだろう。だからミスターバルクの前ではせいぜいアクセサリー位しかつけてられない。
けど困るのはそれくらいだ。ミスターバルクの知り合いという事で、色々と高級なお店を彼のカードで払うって事が出来るの大きい。普通はクレジットカードを誰かに……なんてありえないが、一定以上の金持ちは気に入った相手にクレジットカードをくれたりする。
限度額使っても怒られないし、支払う必要もないまさに夢のカードだ。まあまれにくれたのに使いすぎて文句言うやつがいるが、ミスターバルクはそんなことない。そんなお世話になりまくりの彼からの勧められた本。面倒だと思いつつ、私がまだハリウッドにしがみついてられるのは彼のおかげなんだから、次に会うときに感想を求められたら困ってしまう。
ミスターバルクの機嫌を損ねるなんてできない。まあ彼なら笑って許してくれると実際は思う。そんな小さな人じゃない。けど、こんなことは実は初めてで、こんな……本なんて安物……だから何か引っかかった。そして私はその本を自宅でぱらっとめくって読んだ。
最初は文字が目にいたかった。そもそも私は学校とかで文字を追う事が苦手だった。だから最初はきつかったが、それはものの五分くらいだった。私は直ぐにその世界に引き込まれていったんだ。
けど……
(ミスターバルクが勧めるなら)
彼にはとてもよくしてもらってる。まあ私の計画通りだが、向こうも多分私の思惑なんてわかってて乗ってるんじゃないかと思う。だからか、ハグやキスはするが、体の関係ではない。周囲には愛人の様に思われてるだろうが、私達はそれを否定も肯定もせずに、丁度いい感じで丁度いい距離感を保ってる。
ミスターバルクは何かを狙ってるんだろうが、それが何なのか、やっぱり私の体目当てなのかはわからない。こっちの誘惑を交わしてくから、多分体ではでないと思う。けどそれならば、なぜにミスターバルクが私をかわいがってるのか、それが謎だ。
何かの囮? とかにされてるんだろうか? 実はミスターバルクには本命の人がいるが、その人との情事をスキャンダルされるのは避けたい。だから丁度いい私を風見鶏に立ててる……とか勝手に思ってる。私は私で色々と得してるし文句はない。
ミスターバルクは色々と贈り物をしてくれる。それはとてもありがたい。服やバックや、アクセサリーなんかは大体ミスターバルクに贈ってもらった物だ。問題があるとすれば、流石にミスターバルクの前では全部をミスターバルクの贈り物で固められないところだね。
そこはほら……私もプライドあるし。贈った相手であるミスターバルクなら私の格好を見てそれがわかってしまうだろう。だからミスターバルクの前ではせいぜいアクセサリー位しかつけてられない。
けど困るのはそれくらいだ。ミスターバルクの知り合いという事で、色々と高級なお店を彼のカードで払うって事が出来るの大きい。普通はクレジットカードを誰かに……なんてありえないが、一定以上の金持ちは気に入った相手にクレジットカードをくれたりする。
限度額使っても怒られないし、支払う必要もないまさに夢のカードだ。まあまれにくれたのに使いすぎて文句言うやつがいるが、ミスターバルクはそんなことない。そんなお世話になりまくりの彼からの勧められた本。面倒だと思いつつ、私がまだハリウッドにしがみついてられるのは彼のおかげなんだから、次に会うときに感想を求められたら困ってしまう。
ミスターバルクの機嫌を損ねるなんてできない。まあ彼なら笑って許してくれると実際は思う。そんな小さな人じゃない。けど、こんなことは実は初めてで、こんな……本なんて安物……だから何か引っかかった。そして私はその本を自宅でぱらっとめくって読んだ。
最初は文字が目にいたかった。そもそも私は学校とかで文字を追う事が苦手だった。だから最初はきつかったが、それはものの五分くらいだった。私は直ぐにその世界に引き込まれていったんだ。
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