命改変プログラム
1710 前に進む為のXの問い編 83
「アーシアはいろんな場所を見てみたいんだよな?」
「うん。私いっぱい知らないところを見てみたい!」
アーシアは僕の質問に元気いっぱいにそう言うよ。そしてそれが本心でこの子の望みなんだぞ――と言う視線を込めてシ○ガミ様を見る。するとそいつは一歩を引いた。それはアーシアを一端諦めた……ということか?
『それはきっと君を傷つける事になる。それに相容れないよ』
負け惜しみか? と思ったけど、静かにシ○ガミ様はこっちを見てる。実際、アーシアがどういう存在のなのか……はわかってない。シ○ガミ様はそこら辺を僕よりも……いやアーシア自身よりもわかってる。だからこその忠告……と受け取ることも出来る。
「結局、アンタはアーシアをこの森に囲いたいんだよな?」
『それが彼女にとって一番良い事だ』
「それならちゃんとした理由を行った方が良いと思うけど?」
だっていきなりここが君にとって一番の場所――なんていきなり言われてもね。それで納得出来るか? って事を想像してほしい。多分大層な存在であると思われるシ○ガミ様とか、他の高位な奴らもそうだけどさ、見えすぎてるが故に説明が足りないってのは往々にしてある。
なんでも知ってるから、自分の中で結論を出してしまうんだろう。けどそれでもこっちからしたら頭を押さえつけられるかのような所業なんだよね。
「はいそうですか」
――なんて言うと思う? もっとこっちに寄り添って想像してみてほしい。
『それを伝える権限は私にはない。ただもっとその内側の声を聞いてください』
そういってシ○ガミ様はアーシアを見る。そして更にこう続けた。
「私が怖いですか? ここは嫌いですか?』
――と。するとアーシアはフルフルと頭を横に震う。
「嫌いじゃないよ。落ち着くし。安らぐ? 安心してずっと居たくなるよ」
『ならそれは貴女の本心ではないですか?』
「うん、そうかもね。けど、もっと色々とみたいってのも本心だよ。いろんな世界を見てみたいもん」
『顕現の理由はそれもあるやも……』
なんかぼそりとそんな風にシ○ガミ様が呟いた。さっきまではなんとしてもアーシアをこの森に縛り付けようとしてたみたいだけど、今はちょっと聞く耳を持ってるし、強引なことはしそうになくなってると思う。
『それならば試させてください』
「試す?」
『ええ、私は貴方が心配なのです。だから、ここに居てほしい。ですがそれを出来ないのなら、貴女を護る者の力を試す必要があるでしょう?』
「そうかも」
いや、そうかも――じゃない。それってつまり……そう思ってるとぶわっと何やら風が吹いた。シ○ガミ様の方から圧力がかかる。
『かかってこい人間。私が試してやろうぞ』
どうやらイベント的な強制戦闘みたいだし、逃げることは叶わなそうだ。
「うん。私いっぱい知らないところを見てみたい!」
アーシアは僕の質問に元気いっぱいにそう言うよ。そしてそれが本心でこの子の望みなんだぞ――と言う視線を込めてシ○ガミ様を見る。するとそいつは一歩を引いた。それはアーシアを一端諦めた……ということか?
『それはきっと君を傷つける事になる。それに相容れないよ』
負け惜しみか? と思ったけど、静かにシ○ガミ様はこっちを見てる。実際、アーシアがどういう存在のなのか……はわかってない。シ○ガミ様はそこら辺を僕よりも……いやアーシア自身よりもわかってる。だからこその忠告……と受け取ることも出来る。
「結局、アンタはアーシアをこの森に囲いたいんだよな?」
『それが彼女にとって一番良い事だ』
「それならちゃんとした理由を行った方が良いと思うけど?」
だっていきなりここが君にとって一番の場所――なんていきなり言われてもね。それで納得出来るか? って事を想像してほしい。多分大層な存在であると思われるシ○ガミ様とか、他の高位な奴らもそうだけどさ、見えすぎてるが故に説明が足りないってのは往々にしてある。
なんでも知ってるから、自分の中で結論を出してしまうんだろう。けどそれでもこっちからしたら頭を押さえつけられるかのような所業なんだよね。
「はいそうですか」
――なんて言うと思う? もっとこっちに寄り添って想像してみてほしい。
『それを伝える権限は私にはない。ただもっとその内側の声を聞いてください』
そういってシ○ガミ様はアーシアを見る。そして更にこう続けた。
「私が怖いですか? ここは嫌いですか?』
――と。するとアーシアはフルフルと頭を横に震う。
「嫌いじゃないよ。落ち着くし。安らぐ? 安心してずっと居たくなるよ」
『ならそれは貴女の本心ではないですか?』
「うん、そうかもね。けど、もっと色々とみたいってのも本心だよ。いろんな世界を見てみたいもん」
『顕現の理由はそれもあるやも……』
なんかぼそりとそんな風にシ○ガミ様が呟いた。さっきまではなんとしてもアーシアをこの森に縛り付けようとしてたみたいだけど、今はちょっと聞く耳を持ってるし、強引なことはしそうになくなってると思う。
『それならば試させてください』
「試す?」
『ええ、私は貴方が心配なのです。だから、ここに居てほしい。ですがそれを出来ないのなら、貴女を護る者の力を試す必要があるでしょう?』
「そうかも」
いや、そうかも――じゃない。それってつまり……そう思ってるとぶわっと何やら風が吹いた。シ○ガミ様の方から圧力がかかる。
『かかってこい人間。私が試してやろうぞ』
どうやらイベント的な強制戦闘みたいだし、逃げることは叶わなそうだ。
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