命改変プログラム
1581 校内三分の計編 191
「どうするの?」
お風呂も終わって、私と鈴鹿ちゃんは同じベッドに入ってた。鈴鹿ちゃんは別々に寝ようとしてたけど、ここは私のわがままを発動させて同じベッドに寝ることになった。だってこうなったら離したくない。鈴鹿ちゃんは私の周りに他の人たちがいたら猫みたいにどっか行っちゃうからね。でもここならそんなことはできないし、させないよ。いっぱい甘えるのだ。そうしないと私は……もう学校にいけないよ。
どうするの? なんて、自分にだってわかんない。
「クリスちゃんはまだチャンスはあるみたいなことを言ってた……よ」
「チャンスってすでに二人は付き合ったじゃん。別れるまで待ってこと?」
「それは……わかんないけど」
クリスちゃんは私に協力するどころか、なんとスオウと日鞠ちゃんをくっつけてしまった。あまりに酷い裏切り行為だと思うんだが、本人はどうやらそうは思ってないらしい。二人が付き合っても私の味方のつもりみたい。はっきり言ってその神経は良くわからない。こうなったらこっちもクリスチャンちゃんの秘密をばらそうか。
それはもちろん、彼女が某国の工作員ということだ。まあ証拠なんてないから誰も信じないだろうけど。なにせクリスちゃんはめっちゃクラスに溶け込んでる。アニメとかのそういう工作員とかは、どっか抜けてて常識とは違う行動をうっかりやる−−みたいなのが定番だけど、実際はそんなことはあり得ないらしい。そんなうっかりでバレるようじゃ、工作員として失格だもんね。なので完璧にクリスちゃんはこの学校に馴染んでる。そんな彼女を工作員なんかと言っちゃったら、私が痛い子だ。
きっとみんな優しくしてくれるだろうけど、それは多分哀れみだろう。
「ちゃんと文句言った方がいい。ああいう輩にはね」
「あはは……」
鈴鹿ちゃんはクリスちゃんの事をあんまり好きではないらしい。どうやらクリスちゃんがいるとうるさいからだろう。鈴鹿ちゃんは静かな感じだからね。周囲でけたたましく騒いでるのが許せないんだろう。
「でも本当にクリスちゃんの行動は謎だよ……」
「あんたはスオウに見て欲しくて、生徒会長選挙に出たんでじょ? 辞退したら? どうせ会長が再選するんだし。好きな人も盗られてさらに勝負にも負けたとなったら……うん」
ちょっとそんなに? まあ鈴鹿ちゃんが口を噤むのもわかるよ。それは言いづらいよね。だって私は負け負けなんだ。要はこのまま投票に入れば、私は恥をかくことになるのは確定してるのだ。それならさっさと逃げた方がいい。そういうこと。
「でも、このままやめたら……みんなに悪いし……」
それだよね。だって私はここまで一人で頑張ってきたんじゃない。沢山の人たちの協力を得てここまでやってきた。それなのに私のやる気だけで やめるなんてそんなの……
「そんなのどうでもいいことじゃない? それにアンタの支持者たちはアンタに従うでしょうし」
「それは……」
そうだと思う。私はこれまでもちょっとわがままを通すようにしてたから、やめれない土台があるわけじゃなく、やめる土台はある。
「でもまだ終わりじゃないって」
「クリスのことまだ信じるの?」
ベッドの中で横になってる鈴鹿ちゃんが迫ってくる。鼻先がぶつかりそうな距離。鈴鹿ちゃんはいつものメガネを外し、今は裸眼だ。だからかな? 厳しい目つきになってる。ううん、本当は私のことを心配してくれてるから……だよね。わかってる……わかってるけど、恋愛音痴の私にはクリスちゃんの経験則って大事だと思うんだよ。
けど悩む……悩んでるよ。だって本当に勝ち道今のところないし……既に私は負けてるからね。答えは出ない。けど、私たちは眠るまでずっとおしゃべりしてた。
お風呂も終わって、私と鈴鹿ちゃんは同じベッドに入ってた。鈴鹿ちゃんは別々に寝ようとしてたけど、ここは私のわがままを発動させて同じベッドに寝ることになった。だってこうなったら離したくない。鈴鹿ちゃんは私の周りに他の人たちがいたら猫みたいにどっか行っちゃうからね。でもここならそんなことはできないし、させないよ。いっぱい甘えるのだ。そうしないと私は……もう学校にいけないよ。
どうするの? なんて、自分にだってわかんない。
「クリスちゃんはまだチャンスはあるみたいなことを言ってた……よ」
「チャンスってすでに二人は付き合ったじゃん。別れるまで待ってこと?」
「それは……わかんないけど」
クリスちゃんは私に協力するどころか、なんとスオウと日鞠ちゃんをくっつけてしまった。あまりに酷い裏切り行為だと思うんだが、本人はどうやらそうは思ってないらしい。二人が付き合っても私の味方のつもりみたい。はっきり言ってその神経は良くわからない。こうなったらこっちもクリスチャンちゃんの秘密をばらそうか。
それはもちろん、彼女が某国の工作員ということだ。まあ証拠なんてないから誰も信じないだろうけど。なにせクリスちゃんはめっちゃクラスに溶け込んでる。アニメとかのそういう工作員とかは、どっか抜けてて常識とは違う行動をうっかりやる−−みたいなのが定番だけど、実際はそんなことはあり得ないらしい。そんなうっかりでバレるようじゃ、工作員として失格だもんね。なので完璧にクリスちゃんはこの学校に馴染んでる。そんな彼女を工作員なんかと言っちゃったら、私が痛い子だ。
きっとみんな優しくしてくれるだろうけど、それは多分哀れみだろう。
「ちゃんと文句言った方がいい。ああいう輩にはね」
「あはは……」
鈴鹿ちゃんはクリスちゃんの事をあんまり好きではないらしい。どうやらクリスちゃんがいるとうるさいからだろう。鈴鹿ちゃんは静かな感じだからね。周囲でけたたましく騒いでるのが許せないんだろう。
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「あんたはスオウに見て欲しくて、生徒会長選挙に出たんでじょ? 辞退したら? どうせ会長が再選するんだし。好きな人も盗られてさらに勝負にも負けたとなったら……うん」
ちょっとそんなに? まあ鈴鹿ちゃんが口を噤むのもわかるよ。それは言いづらいよね。だって私は負け負けなんだ。要はこのまま投票に入れば、私は恥をかくことになるのは確定してるのだ。それならさっさと逃げた方がいい。そういうこと。
「でも、このままやめたら……みんなに悪いし……」
それだよね。だって私はここまで一人で頑張ってきたんじゃない。沢山の人たちの協力を得てここまでやってきた。それなのに私のやる気だけで やめるなんてそんなの……
「そんなのどうでもいいことじゃない? それにアンタの支持者たちはアンタに従うでしょうし」
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そうだと思う。私はこれまでもちょっとわがままを通すようにしてたから、やめれない土台があるわけじゃなく、やめる土台はある。
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