命改変プログラム
1552 校内三分の計編 162
「ほらほら、これで皆満足してくれ。姫を空腹でいさせたいのかい?」
そんな彼女『倉敷真中』さんは皆に声をかけ、席につかせた。私たちは今、選挙活動で与えられた空き教室にいる。最初は一室だったけど、今や三室くらいは私たちの部屋だ。まあ一つはクリスちゃんたちのところだったんだけど、なんかもう使わないらしいからもらった。
クリスちゃんは「いいよー」っていってたからね。実際、クリスちゃんを支持してた人たちは未練があったみたいだけど、クリスちゃんにそういわれたら……ね。反論はできない。まあそのあとに「さて、スオウのところに行ってお弁当食べよ」とか言ってたの気になるけど。
あれは嘘だよね? 大体クリスちゃんとか、いつもはクラスの女子とか、クラスだけじゃない女子たちと食べてるじゃん。まあ居づらいのはわかるけど……でもクリスちゃん普通にみんなと仲良くしてるようにも見えるけどね。
私にはさすがにあの度胸はない。だってわがままも過ぎるでしょ。確かに私もクリスちゃんに言われてわがままな部分も出してるけど、だからって全部を「やーめた」なんてできない。
私があくまでいうのは「かわいい」範囲のわがままだ。けどクリスちゃんがやったことは確実にかわいい範囲を超えてる。たくさんの人の期待を裏切ったし、奪った時間とかも意味をなくしたわけだからね。実際には、この選挙への協力は自主性に問われてる。だから私たち側が強制してはないんだよね。
だからきっと文句は言えないのかもだけど……でもいい気するわけないよね。私なら、こんなわがまましたら、とりあえず学校休むところだ。
しかも普通に今は男の尻を追いかけてるって……刺されるよ? 本当に生きたいように生きてるよね。実際学校でのクリスちゃんを見てると、本当に某国の工作員……いうなればスパイとか特殊部隊の人間なのかと思ってしまう。
だって本当にただの高校生を満喫してるようにしか見えないからだ。私的には、ここで見せてるのがクリスちゃんの真実の姿とかじゃないかなって思ってるけどね。
ちょっと話した感じだと、本国の方ではそういう学校とかは通ってなかったみたいだし。今ここで、やれなかった学生生活を満喫してると思ってる。まあ満喫しすぎだけど……私だって学生生活を満喫したいと思ってる。
なにせ私だって、ずっとベッドの上で学校生活なんやってなかった。だから憧れがあったんだ。でもそんな私よりも全然満喫してるよ。私なんかより全然友達多いし……
「姫、浮かない顔をしてるね。そんなの君には似合わないよ」
そういってなんか私の髪を一房つまんで、匂いを嗅ぐような動作して、微笑む倉敷さん。こんなことをナチュラルにやるよねこの人。
「尊い……」
誰かがそんなことを言ったみたいだけど、私はこの常に背景に花を咲かせてるようなこの人……ちょっと食傷気味というか……いや、めっちゃ絵になるし、すごいなって思う。私とは正反対だし。私はかわいい系で彼女倉敷さんはかっこいい系だ。だからだろう、私と彼女の辛みは男女にとても人気だ。
今もお弁当を隣り合って食べてるだけで、周りがなんかポヤポヤとしてる。私たちに見とれてるのだ。みんな受かれてるね。強力な対抗馬であったクリスちゃんが下りたからだろうけど……実際その票は私に入ってくる予定だったからね。
私は喜べないよ。
「ちょっと考え事を。クリスちゃんはどうして辞めたのかなって」
「彼女は気まぐれな猫みたいだからね。飽きちゃったんじゃないかな? まあそれかもっと他の何かがあるとか。彼女の票は空中分解してる。それを姫が取れれば会長に迫れるかもだからね」
「その可能性があると思いますか?」
「姫――」
そういって倉敷さんは私の手を取ってその手のひらに口づけ……は実際してないけど口で「チュっ」とは言ってた。それをみた周囲がもう大興奮だよ。そんな中、彼女はさらにいう。
「――私たちはあなたの魅力に集まったんです。貴女は誰よりも輝いてる。あの会長よりも。信じてください。ご自身を……そして我々を」
そんな彼女『倉敷真中』さんは皆に声をかけ、席につかせた。私たちは今、選挙活動で与えられた空き教室にいる。最初は一室だったけど、今や三室くらいは私たちの部屋だ。まあ一つはクリスちゃんたちのところだったんだけど、なんかもう使わないらしいからもらった。
クリスちゃんは「いいよー」っていってたからね。実際、クリスちゃんを支持してた人たちは未練があったみたいだけど、クリスちゃんにそういわれたら……ね。反論はできない。まあそのあとに「さて、スオウのところに行ってお弁当食べよ」とか言ってたの気になるけど。
あれは嘘だよね? 大体クリスちゃんとか、いつもはクラスの女子とか、クラスだけじゃない女子たちと食べてるじゃん。まあ居づらいのはわかるけど……でもクリスちゃん普通にみんなと仲良くしてるようにも見えるけどね。
私にはさすがにあの度胸はない。だってわがままも過ぎるでしょ。確かに私もクリスちゃんに言われてわがままな部分も出してるけど、だからって全部を「やーめた」なんてできない。
私があくまでいうのは「かわいい」範囲のわがままだ。けどクリスちゃんがやったことは確実にかわいい範囲を超えてる。たくさんの人の期待を裏切ったし、奪った時間とかも意味をなくしたわけだからね。実際には、この選挙への協力は自主性に問われてる。だから私たち側が強制してはないんだよね。
だからきっと文句は言えないのかもだけど……でもいい気するわけないよね。私なら、こんなわがまましたら、とりあえず学校休むところだ。
しかも普通に今は男の尻を追いかけてるって……刺されるよ? 本当に生きたいように生きてるよね。実際学校でのクリスちゃんを見てると、本当に某国の工作員……いうなればスパイとか特殊部隊の人間なのかと思ってしまう。
だって本当にただの高校生を満喫してるようにしか見えないからだ。私的には、ここで見せてるのがクリスちゃんの真実の姿とかじゃないかなって思ってるけどね。
ちょっと話した感じだと、本国の方ではそういう学校とかは通ってなかったみたいだし。今ここで、やれなかった学生生活を満喫してると思ってる。まあ満喫しすぎだけど……私だって学生生活を満喫したいと思ってる。
なにせ私だって、ずっとベッドの上で学校生活なんやってなかった。だから憧れがあったんだ。でもそんな私よりも全然満喫してるよ。私なんかより全然友達多いし……
「姫、浮かない顔をしてるね。そんなの君には似合わないよ」
そういってなんか私の髪を一房つまんで、匂いを嗅ぐような動作して、微笑む倉敷さん。こんなことをナチュラルにやるよねこの人。
「尊い……」
誰かがそんなことを言ったみたいだけど、私はこの常に背景に花を咲かせてるようなこの人……ちょっと食傷気味というか……いや、めっちゃ絵になるし、すごいなって思う。私とは正反対だし。私はかわいい系で彼女倉敷さんはかっこいい系だ。だからだろう、私と彼女の辛みは男女にとても人気だ。
今もお弁当を隣り合って食べてるだけで、周りがなんかポヤポヤとしてる。私たちに見とれてるのだ。みんな受かれてるね。強力な対抗馬であったクリスちゃんが下りたからだろうけど……実際その票は私に入ってくる予定だったからね。
私は喜べないよ。
「ちょっと考え事を。クリスちゃんはどうして辞めたのかなって」
「彼女は気まぐれな猫みたいだからね。飽きちゃったんじゃないかな? まあそれかもっと他の何かがあるとか。彼女の票は空中分解してる。それを姫が取れれば会長に迫れるかもだからね」
「その可能性があると思いますか?」
「姫――」
そういって倉敷さんは私の手を取ってその手のひらに口づけ……は実際してないけど口で「チュっ」とは言ってた。それをみた周囲がもう大興奮だよ。そんな中、彼女はさらにいう。
「――私たちはあなたの魅力に集まったんです。貴女は誰よりも輝いてる。あの会長よりも。信じてください。ご自身を……そして我々を」
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