命改変プログラム
1551 校内三分の計編 161
「えっと……どうぞ!! 食べてください!」
「俺のもどうぞ!!」
「こっちも母ちゃん自慢の唐揚げなんです!!」
「なら俺はおやじ譲りのミートボールだぜ!!」
私の周りに男子達が集まってきて、自分のおかずを渡そうとしてくる。なんでこんなことになったのかというと……それは私のお弁当がご飯しか入ってなかったからだ。
私のお弁当箱は普通の女の子のお弁当サイズだとは思う。男の子よりは小さいしね。そんなお弁当にいつもは半分もご飯はない。おかずの方が面積とってる。きっとおばあちゃんがいろいろと栄養バランスとか考えて作ってくれてるんだと思う。けど今日はこれだった。白米だけ……まさか梅干し一つもないとは……だって梅干しが一つでもあれば、日の丸弁当だって言えるじゃん。
いや、いえるかは正直わかんないけどさ……私も実際こんな弁当を見るのははじめてだった。日の丸弁当って存在はしってたけど、それが私にもたらされるなんておもってなかったもん。正直これを見た瞬間――(私、何かいけない事をしたかな?)――と思った。
だっておばあちゃんが私に嫌がらせとかするとは思えない。私たちの関係は良好だ。私が一方的にそう思ってるわけじゃなければ……だけど。でもおばあちゃんだっていきなりんこんな意思表示しないと思う。おばあちゃんは悪いことをしたら怒ってくれるし、私の相談にも真剣に乗ってくれる。
これはきっと何かの間違い……のはず。それはそれでいいとして、これを好機と思ったのが、選挙を手伝ってくれてる男の子たちだ。一斉に私におかずを差し出してきたのだ。それが今の状況。
でもそれって……
「なんか生理的に無理」
思わず私はそんなことをいってしまってた。するとさっきまで盛り上がってた男の子たちの動きがピタッと止まった。やばっと思った。だって彼らは協力者だ。関係は良好でいたい。なのに今の発言は……
「「「すみませんでした!! ありがとうございます!!」」」
「はえ?」
なんか知らないけど、めっちゃ皆さん満足してる。ああ、そういえばクリスに言われて、私はわがままもいうようにしてた。その延長線上だと思われた? いや、本心だったんだけどね。
私はなまじ顔がいいからね。笑顔でいればたいてい勝手に周りがやってくれる。それを私は知ってる。私はこの通り車いすが欠かせない体だし、周りが勝手にいろいろとやってくれるのだ。
でもそれには笑顔が大切――とか思ってたけど、クリスのアドバイスのおかけで、多少の塩対応もスパイス的に受け入れらるとしった。
どうやら男の子たちは笑顔だけに興奮するわけではないらしい。だから今のもきっとそれだ。
「あははは、流石姫。けど流石にそのお弁当は姫にはふさわしくないからね。こんなのはどうだい?」
そういったのは女性なのに長身で、格好いい感じの生徒『倉敷 真中』さんだ。彼女は同学年なんだけど、男子よりも女子にモテてる系女子である。
そんな彼女はこの教室にあったのか、それとも準備してたのかわからないが、かわいらしいお皿に男子のお弁当箱の蓋の上に無造作に置かれたおかずや、たぶん女子たちからもらったおかずとかを厳選して盛り付けいく。
するとあら不思議、途端にお皿の上に料理のテーマパークが出来上がった。すごい……この人、見た目イケメンなのに、女子力高い。
「俺のもどうぞ!!」
「こっちも母ちゃん自慢の唐揚げなんです!!」
「なら俺はおやじ譲りのミートボールだぜ!!」
私の周りに男子達が集まってきて、自分のおかずを渡そうとしてくる。なんでこんなことになったのかというと……それは私のお弁当がご飯しか入ってなかったからだ。
私のお弁当箱は普通の女の子のお弁当サイズだとは思う。男の子よりは小さいしね。そんなお弁当にいつもは半分もご飯はない。おかずの方が面積とってる。きっとおばあちゃんがいろいろと栄養バランスとか考えて作ってくれてるんだと思う。けど今日はこれだった。白米だけ……まさか梅干し一つもないとは……だって梅干しが一つでもあれば、日の丸弁当だって言えるじゃん。
いや、いえるかは正直わかんないけどさ……私も実際こんな弁当を見るのははじめてだった。日の丸弁当って存在はしってたけど、それが私にもたらされるなんておもってなかったもん。正直これを見た瞬間――(私、何かいけない事をしたかな?)――と思った。
だっておばあちゃんが私に嫌がらせとかするとは思えない。私たちの関係は良好だ。私が一方的にそう思ってるわけじゃなければ……だけど。でもおばあちゃんだっていきなりんこんな意思表示しないと思う。おばあちゃんは悪いことをしたら怒ってくれるし、私の相談にも真剣に乗ってくれる。
これはきっと何かの間違い……のはず。それはそれでいいとして、これを好機と思ったのが、選挙を手伝ってくれてる男の子たちだ。一斉に私におかずを差し出してきたのだ。それが今の状況。
でもそれって……
「なんか生理的に無理」
思わず私はそんなことをいってしまってた。するとさっきまで盛り上がってた男の子たちの動きがピタッと止まった。やばっと思った。だって彼らは協力者だ。関係は良好でいたい。なのに今の発言は……
「「「すみませんでした!! ありがとうございます!!」」」
「はえ?」
なんか知らないけど、めっちゃ皆さん満足してる。ああ、そういえばクリスに言われて、私はわがままもいうようにしてた。その延長線上だと思われた? いや、本心だったんだけどね。
私はなまじ顔がいいからね。笑顔でいればたいてい勝手に周りがやってくれる。それを私は知ってる。私はこの通り車いすが欠かせない体だし、周りが勝手にいろいろとやってくれるのだ。
でもそれには笑顔が大切――とか思ってたけど、クリスのアドバイスのおかけで、多少の塩対応もスパイス的に受け入れらるとしった。
どうやら男の子たちは笑顔だけに興奮するわけではないらしい。だから今のもきっとそれだ。
「あははは、流石姫。けど流石にそのお弁当は姫にはふさわしくないからね。こんなのはどうだい?」
そういったのは女性なのに長身で、格好いい感じの生徒『倉敷 真中』さんだ。彼女は同学年なんだけど、男子よりも女子にモテてる系女子である。
そんな彼女はこの教室にあったのか、それとも準備してたのかわからないが、かわいらしいお皿に男子のお弁当箱の蓋の上に無造作に置かれたおかずや、たぶん女子たちからもらったおかずとかを厳選して盛り付けいく。
するとあら不思議、途端にお皿の上に料理のテーマパークが出来上がった。すごい……この人、見た目イケメンなのに、女子力高い。
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