命改変プログラム
1523 校内三分の計編 173
「「「セツリーセツリーセツリー」」」」
「こら男子ー、せっちゃん困ってるでしょ! てか本当に何やってるのよバカー」
私にめっちゃ群がってくる男の子達にそんなふうに怒ってくれる同じく孤児院暮らしの女の子。彼女はそばかす多めでお下げの赤い髪の女の子だ。
女子のリーダーみたいな子で、小さいうちは女子の方が早熟とかいうからかな? 男子も恐れをなすタイプの子である。でも今回は何故か男子は私に群がって離れてくれない。全員がなんか私にへばりついて顔を押し付けてくる。
「ちょっ、はなっれ……」
なんかちょっと前までは私を引っ張って色々と体動かす的な遊びに誘ってきてたはずなのに、今日はみんなそうじゃない。むしろ私から離れたくないみたいに、抱き着いて。動きにくいったらない。なにがあったわけ?
「あらあら、どう? 私のいうことわかったでしょ?」
「メカブちゃん……どういうこと?」
奥からシスター服に身を包んだメカブちゃんがやってきた。やっぱりだけど、彼女の仕業か……一体今度は何を仕込んでオウラさんに怒られるつもりなの?
一応この孤児院の管理者って立場なのに、ここでいつもぐーたらしては子供たちと遊ぶことしかしてない彼女。まあそれだけなら、オウラさんも怒ることはない。
だって子供たちの相手をするのも大変だしね。ある意味、ちゃんと仕事してるともいえる。でも、大体子供たちに変なことを吹き込んでるからね。
きっと今日、男の子たちが変なのもそのせいだろう。なんかやけに「すーはーすーはー」してるし。君たちの年齢ならまだいいけど、もっと成長したら犯罪だからね。
「なに、ちょっと今の内に許されることを教えてあげたのよ。子供ってだけで許されたりするじゃない。セツリの事を堪能できるの今だけよって」
「ちょっと、堪能って……それならメカブちゃんでもいいじゃん」
「メカブはちょっと……」「うん……」「メカブはね……」
なんか酷いことを割とメカブちゃんは言われてるよ。まあこの子たちからしたら、ある意味で悪友というか、同列みたいなものだからだろうか?
だからみんなメカブちゃんには飛びつかなくて、私の所に来てる訳ね。
「それにメカブは容赦しねーし」「その分、セツリなら甘いからな」
「私、舐められてる!?」
確かになかなかに暴力を振るうってのは難しい。怒るってことも苦手だしね。
「でも本当に……なんかこうやってると安心する」
「あったかいんだな……」
なんか私に抱き着いてる子たちがそんな事を言い出す。この子たちは孤児院にいるくらいだからね。親のぬくもりってやつを知らない。それか亡くした子たちだ。私もほとんどしらないけど……でもそんな子たちに、それを与えられるというのなら……
「ほら私が言ったでしょ。男と女は抱き合うことで繋がれるのよ。さあ次の段階に進みなさい!」
「次?」
何を言い出すのかと思えば、私に抱き着いてる子供たちが何やらこっちを見上げて唇を尖らせてくる。そしてこういった。
「せつりーキスして~」
「はあ!?」
私は思わず素っ頓狂な声を上げた。私はメカブちゃんをにらむ。すると彼女は協会のステンドグラスを背に両手を組んて祈るようなポーズでこういった。
「キスによって男女の縛りが解放されて、私達には第三の能力が開眼するのです」
「しません!!」
私はそう言って男の子たちを振り払った。
「こら男子ー、せっちゃん困ってるでしょ! てか本当に何やってるのよバカー」
私にめっちゃ群がってくる男の子達にそんなふうに怒ってくれる同じく孤児院暮らしの女の子。彼女はそばかす多めでお下げの赤い髪の女の子だ。
女子のリーダーみたいな子で、小さいうちは女子の方が早熟とかいうからかな? 男子も恐れをなすタイプの子である。でも今回は何故か男子は私に群がって離れてくれない。全員がなんか私にへばりついて顔を押し付けてくる。
「ちょっ、はなっれ……」
なんかちょっと前までは私を引っ張って色々と体動かす的な遊びに誘ってきてたはずなのに、今日はみんなそうじゃない。むしろ私から離れたくないみたいに、抱き着いて。動きにくいったらない。なにがあったわけ?
「あらあら、どう? 私のいうことわかったでしょ?」
「メカブちゃん……どういうこと?」
奥からシスター服に身を包んだメカブちゃんがやってきた。やっぱりだけど、彼女の仕業か……一体今度は何を仕込んでオウラさんに怒られるつもりなの?
一応この孤児院の管理者って立場なのに、ここでいつもぐーたらしては子供たちと遊ぶことしかしてない彼女。まあそれだけなら、オウラさんも怒ることはない。
だって子供たちの相手をするのも大変だしね。ある意味、ちゃんと仕事してるともいえる。でも、大体子供たちに変なことを吹き込んでるからね。
きっと今日、男の子たちが変なのもそのせいだろう。なんかやけに「すーはーすーはー」してるし。君たちの年齢ならまだいいけど、もっと成長したら犯罪だからね。
「なに、ちょっと今の内に許されることを教えてあげたのよ。子供ってだけで許されたりするじゃない。セツリの事を堪能できるの今だけよって」
「ちょっと、堪能って……それならメカブちゃんでもいいじゃん」
「メカブはちょっと……」「うん……」「メカブはね……」
なんか酷いことを割とメカブちゃんは言われてるよ。まあこの子たちからしたら、ある意味で悪友というか、同列みたいなものだからだろうか?
だからみんなメカブちゃんには飛びつかなくて、私の所に来てる訳ね。
「それにメカブは容赦しねーし」「その分、セツリなら甘いからな」
「私、舐められてる!?」
確かになかなかに暴力を振るうってのは難しい。怒るってことも苦手だしね。
「でも本当に……なんかこうやってると安心する」
「あったかいんだな……」
なんか私に抱き着いてる子たちがそんな事を言い出す。この子たちは孤児院にいるくらいだからね。親のぬくもりってやつを知らない。それか亡くした子たちだ。私もほとんどしらないけど……でもそんな子たちに、それを与えられるというのなら……
「ほら私が言ったでしょ。男と女は抱き合うことで繋がれるのよ。さあ次の段階に進みなさい!」
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何を言い出すのかと思えば、私に抱き着いてる子供たちが何やらこっちを見上げて唇を尖らせてくる。そしてこういった。
「せつりーキスして~」
「はあ!?」
私は思わず素っ頓狂な声を上げた。私はメカブちゃんをにらむ。すると彼女は協会のステンドグラスを背に両手を組んて祈るようなポーズでこういった。
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「しません!!」
私はそう言って男の子たちを振り払った。
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