命改変プログラム
1412 校内三分の計編 72
「それじゃあ、次はそっちの番」
「意味がわからないが?」
「私はやる事はやったって事よ。だから今度はアンタがちゃんとやらないと……ね」
両の手の指を合わせてそう言うメリッサの奴の顔は笑顔だ。なかなかにそれは可愛い……と思える笑顔の筈なんだけど僕にはそうは見えなかった。だって……この花もほころぶような顔のしたの表情がなんとなく見えるもん。ようはそもそもさっきのはこうやって断られる前提だった訳だ。周りの女性達からも「何あの女?」とか思われるのこみでやったと言う事。
こいつ……他人にどう思われようが気にしちゃいないな。。
「本当の目的は何だよ?」
「なんの事ですか? 私はただローレ様の願いを叶えてあげたいだけ。その為に邁進してるんですよ?」
今度は両手を合わせて力強く握ってその場で祈るようなポーズを取りながらクルクルと回るメリッサ。だからそういう態度だぞ。実際ローレの奴の他の奴らの使い方も問題だと思うけど……メリッサとしばらく居ると、こいつが奔放だとわかる。
確かにメリッサはローレの言葉にははいはいと頷いてる様だけど……それがローレに対して忠誠とか信仰とかいう物じゃなさそうなんだよね。やっぱり僕は、そこら辺、ずっと信仰されそうな奴を近くで見てきたからね。本当に信頼を置ける……信頼される奴ってのを僕は知ってる。
日鞠は……会長は自身の手でそれを勝ち取れるやつだ。信者のうざったさもよくわかってる。その経験で言えば、メリッサの忠誠はとても白々しい。
(これを見破れない奴じゃないと思うんだけど……)
僕が知ってるローレは生意気だけど、有能な奴だ。メリッサの忠誠心とか見抜いてないと思うんだけどね。一回聞きに行ったときは、なんかはぐらかされたんだよね。てか、チームを抜けたいとか言った時から、ローレは冷たいというか……いや、当たり前だとは思うけどさ……まさかわかってて嫌がらせ目的でメリッサを僕にあてがってるんじゃないのか?
「お前だって、本気で僕がヴァレル・ワンを貰えるなんて思ってる訳じゃないんだろ?」
「え?」
「ん?」
アレ? クルクルと回ってたメリッサが止まって目をぱちくりしてる。
「え? 貰えるでしょ? 友達とかそれ以上の関係でしょ?」
「なんだそれ以上って? それにもしも、もしも仮にそんな関係だったとしても、そんな事する奴じゃないし。許す奴じゃない」
「だって特別なんでしょ?」
んん? なんだろう、メリッサの奴とは僕の中にある常識って奴との乖離を感じるぞ。
「特別でも、友達でも、そこら辺は別だろう?」
「何を言ってるの? 特別で友達なら、私を優先する物じゃない? そういう物でしょ?」
「それって冗談……」
いや、メリッサの奴は本気だった。せっかく綺麗な場所に居るわけだけど、なんかこいつは歪んでる。
「意味がわからないが?」
「私はやる事はやったって事よ。だから今度はアンタがちゃんとやらないと……ね」
両の手の指を合わせてそう言うメリッサの奴の顔は笑顔だ。なかなかにそれは可愛い……と思える笑顔の筈なんだけど僕にはそうは見えなかった。だって……この花もほころぶような顔のしたの表情がなんとなく見えるもん。ようはそもそもさっきのはこうやって断られる前提だった訳だ。周りの女性達からも「何あの女?」とか思われるのこみでやったと言う事。
こいつ……他人にどう思われようが気にしちゃいないな。。
「本当の目的は何だよ?」
「なんの事ですか? 私はただローレ様の願いを叶えてあげたいだけ。その為に邁進してるんですよ?」
今度は両手を合わせて力強く握ってその場で祈るようなポーズを取りながらクルクルと回るメリッサ。だからそういう態度だぞ。実際ローレの奴の他の奴らの使い方も問題だと思うけど……メリッサとしばらく居ると、こいつが奔放だとわかる。
確かにメリッサはローレの言葉にははいはいと頷いてる様だけど……それがローレに対して忠誠とか信仰とかいう物じゃなさそうなんだよね。やっぱり僕は、そこら辺、ずっと信仰されそうな奴を近くで見てきたからね。本当に信頼を置ける……信頼される奴ってのを僕は知ってる。
日鞠は……会長は自身の手でそれを勝ち取れるやつだ。信者のうざったさもよくわかってる。その経験で言えば、メリッサの忠誠はとても白々しい。
(これを見破れない奴じゃないと思うんだけど……)
僕が知ってるローレは生意気だけど、有能な奴だ。メリッサの忠誠心とか見抜いてないと思うんだけどね。一回聞きに行ったときは、なんかはぐらかされたんだよね。てか、チームを抜けたいとか言った時から、ローレは冷たいというか……いや、当たり前だとは思うけどさ……まさかわかってて嫌がらせ目的でメリッサを僕にあてがってるんじゃないのか?
「お前だって、本気で僕がヴァレル・ワンを貰えるなんて思ってる訳じゃないんだろ?」
「え?」
「ん?」
アレ? クルクルと回ってたメリッサが止まって目をぱちくりしてる。
「え? 貰えるでしょ? 友達とかそれ以上の関係でしょ?」
「なんだそれ以上って? それにもしも、もしも仮にそんな関係だったとしても、そんな事する奴じゃないし。許す奴じゃない」
「だって特別なんでしょ?」
んん? なんだろう、メリッサの奴とは僕の中にある常識って奴との乖離を感じるぞ。
「特別でも、友達でも、そこら辺は別だろう?」
「何を言ってるの? 特別で友達なら、私を優先する物じゃない? そういう物でしょ?」
「それって冗談……」
いや、メリッサの奴は本気だった。せっかく綺麗な場所に居るわけだけど、なんかこいつは歪んでる。
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