命改変プログラム
1377 校内三分の計編 37
「スオウ!」
私がそう言うと、彼は足を止めて振り返る。決して身長も高くないし、体だってがっしりしてる方じゃない。寧ろちょっと女の子に近いけど……でも最近はオウラさんに鍛えて貰ってるからなのか、以前よりも筋肉質になってるのを私は知ってる。
そしてそんな筋肉を鏡の前で眺めてむふふとかしてることも知ってる。
「てや!」
私はスオウに追いついて彼の胸に飛び込む。優しく包み込んでくれるスオウ。ちょっと前はそれこそ私の勢いに押されたりしてた筈だが、今や完璧に私を受け止めてくれるスオウ。もしや私を受け止めるためにスオウは鍛えてたのでは? まあそんな事ではないと知ってても、副産物で良い思いをしてるから良いとしよう。
スオウは中性的な見た目も魅力だけど、やっぱり男の子を感じる部分があるとふとドキッとしてしまう。それで言うと、LROで戦ってるスオウは格好良いと思う。普段はあんな厳しい表情向けてくれないしね。
「むぎゅー!」
私はスオウを強く抱きしめる。するとスオウが優しく頭に手を置いてくれた。
「はは、どうしたんだよ? 甘えん坊か?」
「甘えん坊です~。皆私に期待してるんだもん。甘えさせてくれるのはスオウだけたよ~」
「ならちょっとは手を抜けよ」
「そんな事出来ないって知ってるくせに~」
私はそう言ってスオウの胸から頭を上げて彼を見る。頬は膨らませて、怒ってますアピールだ。
「ごめんごめん。よくやってるよ日鞠は」
「うん……スオウに褒められたいからしてるんだよ?」
「僕だけの為じゃないだろ?」
「六割はスオウのためだよ」
「嘘つくな。お前は皆に優しいだろ」
そう言って膨らませた頬をスオウが指でガス抜きしてきた。けど私は直ぐに頬をまた膨らませる。するとまたスオウは頬を突く。そんな遊びをちょっとの間してた。
「柔らかいな」
「ん!?」
なんか恥ずかしくなって止めた。すっごく優しい評定してスオウが言うんだもん。そんなの惚れ直しちゃうよ。私は再び顔をスオウの胸に埋めていう。
「私が優しく居られるのはスオウのおかげだよ。私が頑張り続けれるのは、スオウが一緒に歩いてるからだよ」
「随分先に行かれた気がするけど……」
「そんなことないよ」
私は背中に回してた腕を解いて、それぞれをスオウの手に絡めた。恋人つなぎって奴だ。そしてちょっと体を離す。けど、直ぐに繋がった腕が私達をつなぎ止めてくれる。手を通して互いの温もりが伝わってくる。私はスオウの顔を見て、スオウは私の顔を見る。互いに見つめ合ってる。
「近いね」
「そうだな」
「キスしたいな」
「んっ」
私のそんな言葉に応えてスオウが顔を寄せてくる。私とスオウは三点で繋がって、この瞬間トライアングルが出来上がった――――と言う幸せな夢を見た。
私がそう言うと、彼は足を止めて振り返る。決して身長も高くないし、体だってがっしりしてる方じゃない。寧ろちょっと女の子に近いけど……でも最近はオウラさんに鍛えて貰ってるからなのか、以前よりも筋肉質になってるのを私は知ってる。
そしてそんな筋肉を鏡の前で眺めてむふふとかしてることも知ってる。
「てや!」
私はスオウに追いついて彼の胸に飛び込む。優しく包み込んでくれるスオウ。ちょっと前はそれこそ私の勢いに押されたりしてた筈だが、今や完璧に私を受け止めてくれるスオウ。もしや私を受け止めるためにスオウは鍛えてたのでは? まあそんな事ではないと知ってても、副産物で良い思いをしてるから良いとしよう。
スオウは中性的な見た目も魅力だけど、やっぱり男の子を感じる部分があるとふとドキッとしてしまう。それで言うと、LROで戦ってるスオウは格好良いと思う。普段はあんな厳しい表情向けてくれないしね。
「むぎゅー!」
私はスオウを強く抱きしめる。するとスオウが優しく頭に手を置いてくれた。
「はは、どうしたんだよ? 甘えん坊か?」
「甘えん坊です~。皆私に期待してるんだもん。甘えさせてくれるのはスオウだけたよ~」
「ならちょっとは手を抜けよ」
「そんな事出来ないって知ってるくせに~」
私はそう言ってスオウの胸から頭を上げて彼を見る。頬は膨らませて、怒ってますアピールだ。
「ごめんごめん。よくやってるよ日鞠は」
「うん……スオウに褒められたいからしてるんだよ?」
「僕だけの為じゃないだろ?」
「六割はスオウのためだよ」
「嘘つくな。お前は皆に優しいだろ」
そう言って膨らませた頬をスオウが指でガス抜きしてきた。けど私は直ぐに頬をまた膨らませる。するとまたスオウは頬を突く。そんな遊びをちょっとの間してた。
「柔らかいな」
「ん!?」
なんか恥ずかしくなって止めた。すっごく優しい評定してスオウが言うんだもん。そんなの惚れ直しちゃうよ。私は再び顔をスオウの胸に埋めていう。
「私が優しく居られるのはスオウのおかげだよ。私が頑張り続けれるのは、スオウが一緒に歩いてるからだよ」
「随分先に行かれた気がするけど……」
「そんなことないよ」
私は背中に回してた腕を解いて、それぞれをスオウの手に絡めた。恋人つなぎって奴だ。そしてちょっと体を離す。けど、直ぐに繋がった腕が私達をつなぎ止めてくれる。手を通して互いの温もりが伝わってくる。私はスオウの顔を見て、スオウは私の顔を見る。互いに見つめ合ってる。
「近いね」
「そうだな」
「キスしたいな」
「んっ」
私のそんな言葉に応えてスオウが顔を寄せてくる。私とスオウは三点で繋がって、この瞬間トライアングルが出来上がった――――と言う幸せな夢を見た。
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