命改変プログラム
1269
「「「うああああああああああああああああああああああああああああああ!!??」」」
テア・レス・テレスの奴らの そんな声と共に自動運転してるかのような腕の攻撃が彼等に刺さった。確実にそれは奴らのHPを奪ってる。
「やめ!」「とめっ!」「あああ!」
とかなんとか攻撃をうけつつなんかいってる。どうやらあの腕の槍の攻撃はテア・レス・テレスにも効果があるみたいだ。そもそもがあの攻撃は防御とかできないからね。そして腕自体にはHPなんて概念そのものがなくて、攻撃の意味がない。
それにそこそこあの攻撃は早い。僕の感覚的にそこそこ早いだから、もしかしたら普通の……というか大半のプレイヤーに取ってはその攻撃の隙間をかいくぐって後方に逃れるって事は出来ないのかも? 僕からしたら止まって見える様な攻撃でも、僕は常に高速の世界に居るから感覚がおかしくなっててもおかしくない。
事実、あの槍の攻撃にテア・レス・テレスはどうしようもないみたいだ。完全な自動も考え物だね。奴らはもうアイテムを使って自身を回復し続けるしか選択肢がない。
でもそんなのはどうでも良い事だ。このまま腕がずっと攻撃し続けてくれればこっちは楽にここを切り抜ける事が出来るけど、そんな上手くいく訳ないだろう。それにこれをおこなった事、僕たち連合軍以外の攻撃……これに意味を持たせたい。
それが僕の狙いだ。
「やったぞよ! これで奴らもおわりぞよな」
「そんな簡単にいくでしょうか?」
「ぬぬ、だが奴らにもどうしようもないみたいぞよ」
僕の後方で今の状況をみながらギョクリさんとここの実質リーダー的なプレイヤーの人が喋ってる。ギョクリさんは大手チームのリーダーだけど、商売人だからね。そこら辺の勘というか経験は彼の方が多いんだろう。
「皆さんは今の内に回復を済ませて、それから強力な一撃の準備をお願いします」
「大丈夫ぞよ? 我々の攻撃は還ってくるんじゃないかぞよ? だからこそ、あの腕に攻撃を任せてるわけぞよ?」
「あの腕の攻撃もどこかに還ってきてるかもしれませんよ。まあけど……そうじゃない事を願ってます。だから今からそれを確かめてきます」
僕はそう言って再び腕とテア・レス・テレスへと近付く。そして腕の攻撃の中をかいくぐりテア・レス・テレスの一人に一撃を入れた。
「づっ!? きさま!!」
そんな事を言っても、どうしようもない。腕の攻撃の中に入った時点で、逃れられないようになってる。それこそ僕みたいにひらりひらりと交わせていければ違うけど、彼等にその余裕はないだろう。その為に最初の一撃破をバランス崩して受けさせたんだし。
彼等はテア・レス・テレスだし、ここまで残った精鋭だろう。だからきっとどうにかする術も力もきっとある。でもそれは万全ならだ。戦いはその万全をどう崩していくか……今ここだけならこっちに戦局は傾いてる。そしてだからこそ、こっちには余裕が出来る訳で……見る事も出来る。
(僕の攻撃と腕の攻撃の違い)
僕とローレだけは何故か攻撃が還ってはこない。けど、僕たちの攻撃も還る対象には成ってる。ならもしかしたら、見える筈だ。僕も実はギョクリさんが言った様にこの腕の攻撃は還る対象に成ってないんじゃないかと睨んでる。なら僕とあの腕の攻撃したダメージのシステムを追えば、原因がきっとわかる。
そしてそれが見えるのは、コードが見える僕しかいない。もちろん複雑な事はわからないけど、ダメージが還るなんてかなりの違いの筈だ。きっと違うコードが介入してる。それを――
「あった」
――僕は探し求めてたそのコードをみつけた。
テア・レス・テレスの奴らの そんな声と共に自動運転してるかのような腕の攻撃が彼等に刺さった。確実にそれは奴らのHPを奪ってる。
「やめ!」「とめっ!」「あああ!」
とかなんとか攻撃をうけつつなんかいってる。どうやらあの腕の槍の攻撃はテア・レス・テレスにも効果があるみたいだ。そもそもがあの攻撃は防御とかできないからね。そして腕自体にはHPなんて概念そのものがなくて、攻撃の意味がない。
それにそこそこあの攻撃は早い。僕の感覚的にそこそこ早いだから、もしかしたら普通の……というか大半のプレイヤーに取ってはその攻撃の隙間をかいくぐって後方に逃れるって事は出来ないのかも? 僕からしたら止まって見える様な攻撃でも、僕は常に高速の世界に居るから感覚がおかしくなっててもおかしくない。
事実、あの槍の攻撃にテア・レス・テレスはどうしようもないみたいだ。完全な自動も考え物だね。奴らはもうアイテムを使って自身を回復し続けるしか選択肢がない。
でもそんなのはどうでも良い事だ。このまま腕がずっと攻撃し続けてくれればこっちは楽にここを切り抜ける事が出来るけど、そんな上手くいく訳ないだろう。それにこれをおこなった事、僕たち連合軍以外の攻撃……これに意味を持たせたい。
それが僕の狙いだ。
「やったぞよ! これで奴らもおわりぞよな」
「そんな簡単にいくでしょうか?」
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僕の後方で今の状況をみながらギョクリさんとここの実質リーダー的なプレイヤーの人が喋ってる。ギョクリさんは大手チームのリーダーだけど、商売人だからね。そこら辺の勘というか経験は彼の方が多いんだろう。
「皆さんは今の内に回復を済ませて、それから強力な一撃の準備をお願いします」
「大丈夫ぞよ? 我々の攻撃は還ってくるんじゃないかぞよ? だからこそ、あの腕に攻撃を任せてるわけぞよ?」
「あの腕の攻撃もどこかに還ってきてるかもしれませんよ。まあけど……そうじゃない事を願ってます。だから今からそれを確かめてきます」
僕はそう言って再び腕とテア・レス・テレスへと近付く。そして腕の攻撃の中をかいくぐりテア・レス・テレスの一人に一撃を入れた。
「づっ!? きさま!!」
そんな事を言っても、どうしようもない。腕の攻撃の中に入った時点で、逃れられないようになってる。それこそ僕みたいにひらりひらりと交わせていければ違うけど、彼等にその余裕はないだろう。その為に最初の一撃破をバランス崩して受けさせたんだし。
彼等はテア・レス・テレスだし、ここまで残った精鋭だろう。だからきっとどうにかする術も力もきっとある。でもそれは万全ならだ。戦いはその万全をどう崩していくか……今ここだけならこっちに戦局は傾いてる。そしてだからこそ、こっちには余裕が出来る訳で……見る事も出来る。
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