命改変プログラム
1259
僕の言葉を聞いてどういう対応をしてくるか……そんな事を思ってるとピピガガと耳に雑音が入ってきて、ピアス方の通信機を持ってる奴らの声が一斉に聞こえてきた。
「うるせえ!」
とか言っちゃった。てかそういえば、通信用のこのアイテム貰ってたや。ぜんぜん使いどころがなくて忘れてた。これ使えばわざわざ恥ずかしい事しなくても良かったじゃん。でも今回のこのエリアではぜんぜん使えなかった筈なんだけどね。
最初のエリアバトルの時の様にそこまで広くもないステージだし、花吹雪に隔たれた時も使えなかったから、今の今まで忘れてた。あのとき、何か通信妨害みたいなのが有るのかと思ったけど……違ったのかな? 単純にあのときだけだった? わからないな。今になっては確かめる術はない。事実として、今は通信が生きてるって事だろう。
『うわっはっはっ! すまんすまん、俺が代表してやるから他はちょっと黙ってろ』
そう言ってくるのは男色艦隊のおっさんだ。まあ僕としてもある程度知ってる彼の方が良いが……通信には不満の声も乗ってるぞ。でもおっさんはそんなの無視していってくる。
『今の、本当か?』
その声のトーンはいつにもまして太く堅い。
「全員気付いてるんじゃないですか? 攻撃の通りが悪いってそれに……」
「はは、よく気付いたな! お前達は会長の策略にもうどっぷりと浸かってるんだよ! 気付いたところでもう遅いんだあああ!!」
「ね?」
僕が相対してる奴がそういって確証を裏付けてくれるからありがたい。アホなのかな? たとえ僕たちがそれに気付いてたとしても、そっちから認めることではないと思う。映画とか漫画とかの推理物では、犯人が犯行を認めて種明かししてくれるって事があるけどさ、あんな事実際にする奴いないだろ。ここにいるけど。だってそっちが認めないのなら、結局の所本当に自分たちの推測が百パーセント正しいかは確かめる事は出来ないわけだからね。
その数パーセントの疑念とかを会長だったら上手く使うと思うぞ。でもこいつを僕にぶつけてるあたり、こういうのすらも狙ってる節があるからな……疑念に疑念が重なってしまうからあいつの相手はイヤなんだ。とりあえずありがたいテア・レス・テレス側からの公認がとれた訳だし、この話は事実として認識して良いと言うことにしておこう。おっさんも同意みたいだしね。
『なるほどな。どうやらお喋りな奴を相手にしてるようだな。だが……どうする?』
おっさんの真剣な声。流石にこの脳筋……の親玉なおっさんだが、彼自身は脳筋って訳じゃないから、叩きつぶせばいいとかは言わないようだ。まあそんな奴は流石に上位のチームなんて率いていくなんて事は出来ないだろう。
「どうしましょうかね」
僕は本心を言うよ。別に僕はそれを見つけたけど、その解決策までを見つけた訳じゃない。だからこう言うしかなくない? そこまで求めて貰ってもどうしようもない。はっきり言って、この事実だけで、こっちは苦しい状況になったと言って良い。
『なるほど……なら、今の君の戦場に直接伝える手法は悪手でしたね』
そんな声が通信機から聞こえた。えっと……だれだっけ? 多分、スーツ着てる人だとは思う。静かになんか怒られてる気がした。
『せめて、我々だけに伝えてくれればまだ良かった』
その言葉の意味を僕は直ぐに知ることになった。なぜなら、僕の言葉で確実にこちら側の動きが悪くなったからだ。しまった……多分、僕は会長の狙いにまんまとはめられた。
「うるせえ!」
とか言っちゃった。てかそういえば、通信用のこのアイテム貰ってたや。ぜんぜん使いどころがなくて忘れてた。これ使えばわざわざ恥ずかしい事しなくても良かったじゃん。でも今回のこのエリアではぜんぜん使えなかった筈なんだけどね。
最初のエリアバトルの時の様にそこまで広くもないステージだし、花吹雪に隔たれた時も使えなかったから、今の今まで忘れてた。あのとき、何か通信妨害みたいなのが有るのかと思ったけど……違ったのかな? 単純にあのときだけだった? わからないな。今になっては確かめる術はない。事実として、今は通信が生きてるって事だろう。
『うわっはっはっ! すまんすまん、俺が代表してやるから他はちょっと黙ってろ』
そう言ってくるのは男色艦隊のおっさんだ。まあ僕としてもある程度知ってる彼の方が良いが……通信には不満の声も乗ってるぞ。でもおっさんはそんなの無視していってくる。
『今の、本当か?』
その声のトーンはいつにもまして太く堅い。
「全員気付いてるんじゃないですか? 攻撃の通りが悪いってそれに……」
「はは、よく気付いたな! お前達は会長の策略にもうどっぷりと浸かってるんだよ! 気付いたところでもう遅いんだあああ!!」
「ね?」
僕が相対してる奴がそういって確証を裏付けてくれるからありがたい。アホなのかな? たとえ僕たちがそれに気付いてたとしても、そっちから認めることではないと思う。映画とか漫画とかの推理物では、犯人が犯行を認めて種明かししてくれるって事があるけどさ、あんな事実際にする奴いないだろ。ここにいるけど。だってそっちが認めないのなら、結局の所本当に自分たちの推測が百パーセント正しいかは確かめる事は出来ないわけだからね。
その数パーセントの疑念とかを会長だったら上手く使うと思うぞ。でもこいつを僕にぶつけてるあたり、こういうのすらも狙ってる節があるからな……疑念に疑念が重なってしまうからあいつの相手はイヤなんだ。とりあえずありがたいテア・レス・テレス側からの公認がとれた訳だし、この話は事実として認識して良いと言うことにしておこう。おっさんも同意みたいだしね。
『なるほどな。どうやらお喋りな奴を相手にしてるようだな。だが……どうする?』
おっさんの真剣な声。流石にこの脳筋……の親玉なおっさんだが、彼自身は脳筋って訳じゃないから、叩きつぶせばいいとかは言わないようだ。まあそんな奴は流石に上位のチームなんて率いていくなんて事は出来ないだろう。
「どうしましょうかね」
僕は本心を言うよ。別に僕はそれを見つけたけど、その解決策までを見つけた訳じゃない。だからこう言うしかなくない? そこまで求めて貰ってもどうしようもない。はっきり言って、この事実だけで、こっちは苦しい状況になったと言って良い。
『なるほど……なら、今の君の戦場に直接伝える手法は悪手でしたね』
そんな声が通信機から聞こえた。えっと……だれだっけ? 多分、スーツ着てる人だとは思う。静かになんか怒られてる気がした。
『せめて、我々だけに伝えてくれればまだ良かった』
その言葉の意味を僕は直ぐに知ることになった。なぜなら、僕の言葉で確実にこちら側の動きが悪くなったからだ。しまった……多分、僕は会長の狙いにまんまとはめられた。
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