命改変プログラム
1252
「皆! 風系の攻撃でもなんでも良いぞよ。彼に向けて撃つぞよ!!」
流石ギョクリさんはわかってくれてる。そんな関わりなんかない筈だが、僕の情報とかもある程度きっと持ってるんだろう。ギョクリさん自身は再び札を吐き出していた。どのくらい持ってるのかはわからないが、かなりの数だ。
後方から僕を追いかけて来る様々な風達。こっちはこっちで既に発射された無数の攻撃をありったけの風でフラングランで押しとどめてた。一つ一つの攻撃とかはそれに触れる瞬間、消えていく。でもシステムの意思をなくした風は僕が受け継ぐ! 消えかかってた風帝武装に力が戻る。いや、更に密度を濃くする。
自身から伸びる風の帯が一つ、二つ、三つと増える。それらはより多くの風を伝えてくれる。風は風を呼び込み、フラングランを包み込む。風はさらなる力を宿す。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
押されつつあったけど、風の後押しもあって僕はフラングランを振り切った。斬られた無数の光が霧散していく。
(確かにあれは頑丈そうだ。でも!!)
砲台が出たり入ったりする部分。打ち終わったときに引っ込もうとするその瞬間。そういうギミック部分は脆いって相場が決まってる物だろう。それにどれだけ速く収納できたとしても、それより速い自信はある!!
僕は一番大きかった砲台が引っ込むその場所にフラングランを二本とも突っ込んだ。案の定、詰まって砲台は引っ込めなくなった。でもこの態勢から動けない。
「ならこうだ!!」
僕はフラングランの風をその隙間から中へと送り込む。無数の風の刃がこの塔内部を侵食するはずだ。中にいるであろうテア・レス・テレスの奴らだって流石に出てくるだろうという思惑があった。でもなんか感触がないぞ。
(吸われてる?)
そんな気がする。でもここで止めると、他の場所の攻撃も再開されてしまう。僕が内部に攻撃してるおかげで別の三カ所への攻撃も止まってる。でもここでこれが無意味だからと思って僕が離れると、再びあの無数の砲台が火を噴くことになる。
そうなると、再びこの状態に持って行けるかは非常に怪しい。会長の奴は同じミスは絶対にしない奴だ。だからここで風を止めるわけには……
「スオウそのままで居なさい!」
そういうのはローレの奴だ。
「ああ、ローレ嬢ちゃんの言うとおりちょっと待ってろ!!」
それは男色艦隊のおっさん。更に――
「あいつだけに良い役を奪われてたまるか!!」
そういうのは確かオタク系チームの男女さん。名前は知らない。その人とメイド服を着た美女が何やら塔に向かって進む。更に、スーツ姿のインテリ眼鏡さんも……
「ふん、貴様達だけで十分と思うが、確実性に欠けるからな」
そういって彼は白い手袋をつまんでしっかりと付け直す。え? それだけ? とか思ったが、彼等は皆、トップチームのリーダーだ。きっとやってくれる。僕はそれを信じて風を吐き出し続ける。
流石ギョクリさんはわかってくれてる。そんな関わりなんかない筈だが、僕の情報とかもある程度きっと持ってるんだろう。ギョクリさん自身は再び札を吐き出していた。どのくらい持ってるのかはわからないが、かなりの数だ。
後方から僕を追いかけて来る様々な風達。こっちはこっちで既に発射された無数の攻撃をありったけの風でフラングランで押しとどめてた。一つ一つの攻撃とかはそれに触れる瞬間、消えていく。でもシステムの意思をなくした風は僕が受け継ぐ! 消えかかってた風帝武装に力が戻る。いや、更に密度を濃くする。
自身から伸びる風の帯が一つ、二つ、三つと増える。それらはより多くの風を伝えてくれる。風は風を呼び込み、フラングランを包み込む。風はさらなる力を宿す。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
押されつつあったけど、風の後押しもあって僕はフラングランを振り切った。斬られた無数の光が霧散していく。
(確かにあれは頑丈そうだ。でも!!)
砲台が出たり入ったりする部分。打ち終わったときに引っ込もうとするその瞬間。そういうギミック部分は脆いって相場が決まってる物だろう。それにどれだけ速く収納できたとしても、それより速い自信はある!!
僕は一番大きかった砲台が引っ込むその場所にフラングランを二本とも突っ込んだ。案の定、詰まって砲台は引っ込めなくなった。でもこの態勢から動けない。
「ならこうだ!!」
僕はフラングランの風をその隙間から中へと送り込む。無数の風の刃がこの塔内部を侵食するはずだ。中にいるであろうテア・レス・テレスの奴らだって流石に出てくるだろうという思惑があった。でもなんか感触がないぞ。
(吸われてる?)
そんな気がする。でもここで止めると、他の場所の攻撃も再開されてしまう。僕が内部に攻撃してるおかげで別の三カ所への攻撃も止まってる。でもここでこれが無意味だからと思って僕が離れると、再びあの無数の砲台が火を噴くことになる。
そうなると、再びこの状態に持って行けるかは非常に怪しい。会長の奴は同じミスは絶対にしない奴だ。だからここで風を止めるわけには……
「スオウそのままで居なさい!」
そういうのはローレの奴だ。
「ああ、ローレ嬢ちゃんの言うとおりちょっと待ってろ!!」
それは男色艦隊のおっさん。更に――
「あいつだけに良い役を奪われてたまるか!!」
そういうのは確かオタク系チームの男女さん。名前は知らない。その人とメイド服を着た美女が何やら塔に向かって進む。更に、スーツ姿のインテリ眼鏡さんも……
「ふん、貴様達だけで十分と思うが、確実性に欠けるからな」
そういって彼は白い手袋をつまんでしっかりと付け直す。え? それだけ? とか思ったが、彼等は皆、トップチームのリーダーだ。きっとやってくれる。僕はそれを信じて風を吐き出し続ける。
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