命改変プログラム
1191
「みててくれチルチルちゃん!」
「あんまり下手な事はやらないほうが~」
私はまたここでもキャラを作ってる。だってそれが私だし……今度のコンセプトは普段は大人しいが、ちょっと変わった行動力はあるみたいな子でデス。やっぱり演じるって楽しい。そしてそれで釣れる奴らをほんろうするのとかとても楽しいデス。
――っとそれよりも彼を止めないと。私はなるべく目立たずに最後まで残りたいんデス。まあ初めたばかりの私は、マジで場違いな所デスからそれすらも難しいのは重々承知してます。でもそのためにこの三人かいるわけデス。なのに何をとち狂ったのか、一人が私にいいところを見せようとしだしました。
彼は弓使いデス。緑色の蔦を編んで作ったかの様な弓を手にし、狙いを定めてます。しかもその狙いはぶつかりあう最前線へ――って訳じゃなく、私達の様に、最前線からあぶれてる中央付近を狙ってます。
「へへ、目にもの見せてやる!!」
「だっダメ!」
私は嫌な予感がして手を伸ばす。けど一歩遅かった。私のキャラ的にあんまり強く言えないってのがあったのもよくなかったデス。どうにかいいところを見せようと、彼は矢を放った。実は中央部分は中央部分で戦ってのだ。それは当然デス。だって別に壁なんてないんですから、魔法とかあるLROでは別段距離が離れてった攻撃手段はいくらでもあります。
ドーナツの穴程度、やってやれない事はない……それこそスオウの様に無暗にジャンプする奴はいないですけどね。流石にあれはアホがやる事みたいデス。スオウもローレがエアリーロ出さなかったら、穴の真ん中くらいで落ちてましたし……まあそれでもあいつならなんか二段階ジャンプとかしそうではありますけど。
まあそうやって私達の中央部分は動きがない様で実はにらみあってたのデス。それこそ冷戦のように。けどそれをわかってなかった彼はつまり、冷戦を砕く一撃を放ってしまった。まっすぐじゃなく、放物線を描く様に放たれた矢は直ぐにテア・レス・テレスも気づいたでしょう。
なにせ視覚だけじゃなく、聴覚にも訴える様な矢だったからデス。彼が放った矢は口笛の様な甲高い音を出して進んでます。なんでそんな音を出すのか……どう考えても無駄でしょ……と思う。だって矢は銃とかと違って音がしないから、こっそりと――とかがメリットでしょうに。音を自ら発生させるとか、注目されるだけ。
(ん? 注目)
そう思って彼を見ると、なんと二射目を準備してた。なるほど、一撃目は囮ですか。そして二射目の矢はさっきよりも何やら禍々しい。一射目の矢がなんか環境に配慮してそうな見た目してたのに二射目の矢は黒いし、先端が二又に分かれてて特殊だ。
しかも今度はまっすぐに撃つ気のようだ。いやいや、目のまえにいるよ!?
そう思ったけど、彼は弦を思いっきり引き絞って二射目の矢を放った。すると、手元から離れた瞬間、その矢が消えた。
「はえ?」
思わずそんなかわいい声を出す。勿論、意図して出したわけデスよ。咄嗟にさえそのキャラであれるのが私の強みデスからね。
それよりもあの放った矢デス。
「矢は?」
「あれは百中の矢だから。絶対に外さないからみててチルチルちゃん!」
「はあ……」
キラキラとした笑顔で彼がそうのたまうデス。すると次の瞬間、彼の体が一瞬プレる。そしてその原因が私の眼先に突き出てた。それはさっき放ったはずの二又の矢の先端。それが何故か、彼の背中から刺さって突き破ってる。
「な……何で……チルチルちゃ……ん」
彼はそんな事を言いながら私に手を伸ばしてくるデス。
「あんまり下手な事はやらないほうが~」
私はまたここでもキャラを作ってる。だってそれが私だし……今度のコンセプトは普段は大人しいが、ちょっと変わった行動力はあるみたいな子でデス。やっぱり演じるって楽しい。そしてそれで釣れる奴らをほんろうするのとかとても楽しいデス。
――っとそれよりも彼を止めないと。私はなるべく目立たずに最後まで残りたいんデス。まあ初めたばかりの私は、マジで場違いな所デスからそれすらも難しいのは重々承知してます。でもそのためにこの三人かいるわけデス。なのに何をとち狂ったのか、一人が私にいいところを見せようとしだしました。
彼は弓使いデス。緑色の蔦を編んで作ったかの様な弓を手にし、狙いを定めてます。しかもその狙いはぶつかりあう最前線へ――って訳じゃなく、私達の様に、最前線からあぶれてる中央付近を狙ってます。
「へへ、目にもの見せてやる!!」
「だっダメ!」
私は嫌な予感がして手を伸ばす。けど一歩遅かった。私のキャラ的にあんまり強く言えないってのがあったのもよくなかったデス。どうにかいいところを見せようと、彼は矢を放った。実は中央部分は中央部分で戦ってのだ。それは当然デス。だって別に壁なんてないんですから、魔法とかあるLROでは別段距離が離れてった攻撃手段はいくらでもあります。
ドーナツの穴程度、やってやれない事はない……それこそスオウの様に無暗にジャンプする奴はいないですけどね。流石にあれはアホがやる事みたいデス。スオウもローレがエアリーロ出さなかったら、穴の真ん中くらいで落ちてましたし……まあそれでもあいつならなんか二段階ジャンプとかしそうではありますけど。
まあそうやって私達の中央部分は動きがない様で実はにらみあってたのデス。それこそ冷戦のように。けどそれをわかってなかった彼はつまり、冷戦を砕く一撃を放ってしまった。まっすぐじゃなく、放物線を描く様に放たれた矢は直ぐにテア・レス・テレスも気づいたでしょう。
なにせ視覚だけじゃなく、聴覚にも訴える様な矢だったからデス。彼が放った矢は口笛の様な甲高い音を出して進んでます。なんでそんな音を出すのか……どう考えても無駄でしょ……と思う。だって矢は銃とかと違って音がしないから、こっそりと――とかがメリットでしょうに。音を自ら発生させるとか、注目されるだけ。
(ん? 注目)
そう思って彼を見ると、なんと二射目を準備してた。なるほど、一撃目は囮ですか。そして二射目の矢はさっきよりも何やら禍々しい。一射目の矢がなんか環境に配慮してそうな見た目してたのに二射目の矢は黒いし、先端が二又に分かれてて特殊だ。
しかも今度はまっすぐに撃つ気のようだ。いやいや、目のまえにいるよ!?
そう思ったけど、彼は弦を思いっきり引き絞って二射目の矢を放った。すると、手元から離れた瞬間、その矢が消えた。
「はえ?」
思わずそんなかわいい声を出す。勿論、意図して出したわけデスよ。咄嗟にさえそのキャラであれるのが私の強みデスからね。
それよりもあの放った矢デス。
「矢は?」
「あれは百中の矢だから。絶対に外さないからみててチルチルちゃん!」
「はあ……」
キラキラとした笑顔で彼がそうのたまうデス。すると次の瞬間、彼の体が一瞬プレる。そしてその原因が私の眼先に突き出てた。それはさっき放ったはずの二又の矢の先端。それが何故か、彼の背中から刺さって突き破ってる。
「な……何で……チルチルちゃ……ん」
彼はそんな事を言いながら私に手を伸ばしてくるデス。
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