命改変プログラム
1083
団長たち出撃した男色艦隊はその下半身を馬の姿に変えて疾走していた。その行軍速度は人の足では成しえない物になってる。そしてテア・レス・テレスがカモフラージュで人員を配置してる拠点を次々に潰して回っていた。
「くっ! 少しでも奴の足を止めるんだ! 後衛は壁を作れ!!」
そんな号令と共に土の壁が男色艦隊達の前にせりあがってくる。けどそんなのお構いなしに彼らは突っ込んでいく。
「笑止!! こんな壁で俺たちが止まるかあああああああ!」
壁の破壊は一瞬だった。そして彼等は自身の策が失策だったと後悔する間もなく倒される。だが団長達は玉がなければすぐさまにまた駆け出す。そうやってそれなりの数のテア・レス・テレスの兵士を屠ってた。
「やっぱ、あそこに行くか」
「マジですか団長?」
「このまま玉に当たるまで周り訳にもいかないだろう。なら、確実にある所に行くのが確実だ」
「ですが、あそこはこれまでの様にはいきませんよ」
そんな部下の言葉に団長は「かっはは!!」と快活に笑った。そしてこういうよ。
「だからって引けねえよ! 大見えきって出てきたんだ。胸を張れる物を持ち帰らねえといけねえだろ?」
そんな言葉を受けた男色艦隊の面々は皆「確かに」やら「そらそうでね」とか「副団長のお小言は長いですからね」とかいって笑ってくれる。男色艦隊の指揮は高かった。そして団長は進路を変更して目的地を見据える。こちらにも確実に玉があるとわかってる場所。
それはつい先ほどテア・レス・テレスの策略にはまり玉を手放した場所。つまりは、玉が集まってるテア・レス・テレスの最重要拠点となりえる場所だ。
「ついさっきの事だ。一体どれだけ態勢を向こうが整えてるのか……おい本部に連絡を入れろ!」
団長は本部なら今でもその場所を監視してると知ってる。だからどれだけの拠点をテア・レス・テレスが築いてるかの情報があるとかんがえた。そしてその考えは正しい。団長は細かい事を考えるのは得意ではない。だが、情報が武器になるとはしってるし、愚かでもない。
自身の力が絶対に最強とも思ってはない。だがそれ以上に戦う事が好きな男なのだ。そしてその戦闘センスは抜群で、戦況を嗅ぎ分ける鼻も持ってた。
見えてきた山の中腹にそれはあった。だがそれは不可思議だった。なぜなら、下から登ってくる敵に対する備えでは明らかになかったからだ。奴らか壁を作ってる。だがそれは山頂の方から守るかの様になってる。
(何を考えてる?)
どう考えてもこの地形なら上よりも下を警戒するべき。だが堅い守りを山頂の方に向けてる。確かに山頂から仕掛ける事も出来たわけだが……この山は木々に覆われてる訳じゃない。はげ山といっていい。どうかんがえても気づかれずに山頂から奇襲なんて無理だ。それを分からない奴らでは……いや会長ではない。
それなのに上をまもり、下は開けてある。そして何よりも小僧と戦ったときのような結界もない。
(誘ってるのか)
そう考えられる。そしてきっと罠だと感づいた。だが、それでも止まる事を団長はしない。蹄の音を響かせて、男色艦隊の精鋭が玉の集まる拠点へとなだれ込む。
「くっ! 少しでも奴の足を止めるんだ! 後衛は壁を作れ!!」
そんな号令と共に土の壁が男色艦隊達の前にせりあがってくる。けどそんなのお構いなしに彼らは突っ込んでいく。
「笑止!! こんな壁で俺たちが止まるかあああああああ!」
壁の破壊は一瞬だった。そして彼等は自身の策が失策だったと後悔する間もなく倒される。だが団長達は玉がなければすぐさまにまた駆け出す。そうやってそれなりの数のテア・レス・テレスの兵士を屠ってた。
「やっぱ、あそこに行くか」
「マジですか団長?」
「このまま玉に当たるまで周り訳にもいかないだろう。なら、確実にある所に行くのが確実だ」
「ですが、あそこはこれまでの様にはいきませんよ」
そんな部下の言葉に団長は「かっはは!!」と快活に笑った。そしてこういうよ。
「だからって引けねえよ! 大見えきって出てきたんだ。胸を張れる物を持ち帰らねえといけねえだろ?」
そんな言葉を受けた男色艦隊の面々は皆「確かに」やら「そらそうでね」とか「副団長のお小言は長いですからね」とかいって笑ってくれる。男色艦隊の指揮は高かった。そして団長は進路を変更して目的地を見据える。こちらにも確実に玉があるとわかってる場所。
それはつい先ほどテア・レス・テレスの策略にはまり玉を手放した場所。つまりは、玉が集まってるテア・レス・テレスの最重要拠点となりえる場所だ。
「ついさっきの事だ。一体どれだけ態勢を向こうが整えてるのか……おい本部に連絡を入れろ!」
団長は本部なら今でもその場所を監視してると知ってる。だからどれだけの拠点をテア・レス・テレスが築いてるかの情報があるとかんがえた。そしてその考えは正しい。団長は細かい事を考えるのは得意ではない。だが、情報が武器になるとはしってるし、愚かでもない。
自身の力が絶対に最強とも思ってはない。だがそれ以上に戦う事が好きな男なのだ。そしてその戦闘センスは抜群で、戦況を嗅ぎ分ける鼻も持ってた。
見えてきた山の中腹にそれはあった。だがそれは不可思議だった。なぜなら、下から登ってくる敵に対する備えでは明らかになかったからだ。奴らか壁を作ってる。だがそれは山頂の方から守るかの様になってる。
(何を考えてる?)
どう考えてもこの地形なら上よりも下を警戒するべき。だが堅い守りを山頂の方に向けてる。確かに山頂から仕掛ける事も出来たわけだが……この山は木々に覆われてる訳じゃない。はげ山といっていい。どうかんがえても気づかれずに山頂から奇襲なんて無理だ。それを分からない奴らでは……いや会長ではない。
それなのに上をまもり、下は開けてある。そして何よりも小僧と戦ったときのような結界もない。
(誘ってるのか)
そう考えられる。そしてきっと罠だと感づいた。だが、それでも止まる事を団長はしない。蹄の音を響かせて、男色艦隊の精鋭が玉の集まる拠点へとなだれ込む。
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