命改変プログラム
1065
斧を持った鎧の奴が地面を抉りながら斧を下から上へと振り上げる。そしてその衝撃が巨大な虎の様になって僕に襲い掛かってきた。更に別方向からもう一人、こいつはチャクラム? とかいう輪っかみたいな武器を両手に装備してる。そいつもスキルの光を宿しチャクラムをなげてくる。
するとその武器が幾重にもブレて大量に向かってきた。嫌になるな、どいつもこいつも面攻撃してきやがって……逃げる場所がない。いやあるにはある。けどそこにはブシさんがいる。彼だけは自身にスキルの一瞬纏わせたが、剣を振ってはない。
多分彼の所に誘導しようとしてるし、それ以外に行っても対応できるようにしてるんだろう。
(どうする? 誘いに乗るか、強引に突破するか?)
迷ってる暇なんてなかった。僕は風帝武装アウラの密度を濃くする。流石にこいつらクラスのスキルを受け流す事は厳しい。特に強と弱っていうのは変だが、それこそ柔と剛をないまぜにしたスキルを識別してそれぞれに最適な風で対応するのはむずかしい。
もっと祝福を使いこなせれば、奴らのスキルをスキルを放つ前から分析したりしてよりやりやすくなりそうな気はするが、今は無理。僕はダメージを最小限にしつつ、ブシさんの方を目指す。なにせ一番ここが通りやすそうだったからね。
罠だとはわかってる。けど通る! ブシさんを侮ってる訳じゃない。寧ろこの中じゃ最大限に警戒してる。けど逃げる訳にはいかない。なら……僕はフラングランの片側の宝石を見る。雷の宝石を。バチっと僕の思いに応える様に一瞬だけ電撃が走る。
僕は接近するブシさんの視界を遮る様に風帝武装を前に展開する。
「そんな物が通づすると?」
そんな声が聞こえる。思ってないが、必要なんだよ。僕はそのままブシさんに突っ込む。更に加速して瞬きもする間も与えずに斬った……はずだった。
「づっ!?」
土の味が広がる。勢いが止まらずに僕の体が跳ねる。何が起きたのかわからない。けど、自分が顔面から地面にぶつかったのは事実だ。確かに斬ったと思った。けど多分刃を返されて逆にその力をりようされたんだろう。一応なんとか返す刃で斬られそうだったのは風帝武装が防いでくれたのか、なんか不自然に靡いてる部分がある。
「その鎧、厄介ですな」
「それはどうも!」
ブシさんがこっちを向いたその瞬間、僕はニヤリとしたよ。そして次の瞬間、ブシさんの体に一本の剣が背中から突き出てきた。
「なっ!?」
それはフラングランの一本だ。彼はようやく僕の片一方の剣が雷の剣だと気づいたみたい。でも遅かった。風帝武装を前に展開したのは目くらましだけが目的じゃない。フラングランの一本を残すためだ。けど無駄に捨てたわけじゃない。
祝福で作ったこの剣とフラングランの雷の方の剣は繋がってる。そしてその繋がりはまさに雷光。僕の意思一つでこの二つは引かれ合う。その速さは雷の速さだ。避ける術なんてない。そして更にここからだ。回復なんてさせない。
「させるかあああああ!!」
槍の奴がそう叫びながら突っ込んでくる。厄介な!! けど避ける。でもスキルで突っ込んできたくせにこいつ腕を伸ばして強引に僕の風帝武装を掴んだ!? そんな馬鹿な。風だぞあれ!
「うおおおおおおお!!」
無理矢理振り回されて岩にぶち当てられてる。けどその前になんとかインベントからいくつかのアイテムで雷撃を増幅させて僕はブシさんに叩き込んだ。僕の「がはっ」という声とブシさんの断末魔が響く。向こうの方がダメージは大きい筈。僕は雷のフラングランが手元の雷と入れ替わって戻ってくるのを確認して動く。
「ちっ!!」
鞭持ちが追撃を仕掛けてたのか、舌打ちをする。危ない……けどこっちだって一人にダメージ負わせて安心するようなバカじゃないんでね。まだ……とまる事は出来ない。動き続けないとやられるのはこっちだ。
するとその武器が幾重にもブレて大量に向かってきた。嫌になるな、どいつもこいつも面攻撃してきやがって……逃げる場所がない。いやあるにはある。けどそこにはブシさんがいる。彼だけは自身にスキルの一瞬纏わせたが、剣を振ってはない。
多分彼の所に誘導しようとしてるし、それ以外に行っても対応できるようにしてるんだろう。
(どうする? 誘いに乗るか、強引に突破するか?)
迷ってる暇なんてなかった。僕は風帝武装アウラの密度を濃くする。流石にこいつらクラスのスキルを受け流す事は厳しい。特に強と弱っていうのは変だが、それこそ柔と剛をないまぜにしたスキルを識別してそれぞれに最適な風で対応するのはむずかしい。
もっと祝福を使いこなせれば、奴らのスキルをスキルを放つ前から分析したりしてよりやりやすくなりそうな気はするが、今は無理。僕はダメージを最小限にしつつ、ブシさんの方を目指す。なにせ一番ここが通りやすそうだったからね。
罠だとはわかってる。けど通る! ブシさんを侮ってる訳じゃない。寧ろこの中じゃ最大限に警戒してる。けど逃げる訳にはいかない。なら……僕はフラングランの片側の宝石を見る。雷の宝石を。バチっと僕の思いに応える様に一瞬だけ電撃が走る。
僕は接近するブシさんの視界を遮る様に風帝武装を前に展開する。
「そんな物が通づすると?」
そんな声が聞こえる。思ってないが、必要なんだよ。僕はそのままブシさんに突っ込む。更に加速して瞬きもする間も与えずに斬った……はずだった。
「づっ!?」
土の味が広がる。勢いが止まらずに僕の体が跳ねる。何が起きたのかわからない。けど、自分が顔面から地面にぶつかったのは事実だ。確かに斬ったと思った。けど多分刃を返されて逆にその力をりようされたんだろう。一応なんとか返す刃で斬られそうだったのは風帝武装が防いでくれたのか、なんか不自然に靡いてる部分がある。
「その鎧、厄介ですな」
「それはどうも!」
ブシさんがこっちを向いたその瞬間、僕はニヤリとしたよ。そして次の瞬間、ブシさんの体に一本の剣が背中から突き出てきた。
「なっ!?」
それはフラングランの一本だ。彼はようやく僕の片一方の剣が雷の剣だと気づいたみたい。でも遅かった。風帝武装を前に展開したのは目くらましだけが目的じゃない。フラングランの一本を残すためだ。けど無駄に捨てたわけじゃない。
祝福で作ったこの剣とフラングランの雷の方の剣は繋がってる。そしてその繋がりはまさに雷光。僕の意思一つでこの二つは引かれ合う。その速さは雷の速さだ。避ける術なんてない。そして更にここからだ。回復なんてさせない。
「させるかあああああ!!」
槍の奴がそう叫びながら突っ込んでくる。厄介な!! けど避ける。でもスキルで突っ込んできたくせにこいつ腕を伸ばして強引に僕の風帝武装を掴んだ!? そんな馬鹿な。風だぞあれ!
「うおおおおおおお!!」
無理矢理振り回されて岩にぶち当てられてる。けどその前になんとかインベントからいくつかのアイテムで雷撃を増幅させて僕はブシさんに叩き込んだ。僕の「がはっ」という声とブシさんの断末魔が響く。向こうの方がダメージは大きい筈。僕は雷のフラングランが手元の雷と入れ替わって戻ってくるのを確認して動く。
「ちっ!!」
鞭持ちが追撃を仕掛けてたのか、舌打ちをする。危ない……けどこっちだって一人にダメージ負わせて安心するようなバカじゃないんでね。まだ……とまる事は出来ない。動き続けないとやられるのはこっちだ。
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