命改変プログラム
1062
さっきから風の刃を飛ばしてちまちまやってるが、やはり風の刃では決定打にはならない。いや、風帝武装も強化されたし、風の刃自体の威力は上がってる。飛距離だって伸びてこれだけの離れた距離でも届く様になってる。けど単純に威力がたりない。
なにせ向こうは三十人いる。多少のダメージなんて後衛が速攻で回復させてしまう。
(やっぱり後衛から潰してかないとダメか)
でもあいつら僕対策をちゃんとしてる。きっと会長の入れ知恵だろう。後衛は何組かに分かれて障壁を張って更にアイテムの障壁も併用して三重くらいの結界とかしてやがる。アイテムの障壁は問題なんてない。一秒もなく壊せるだろう。
それは今日の戦いで実感してる。多分同じものだ。けど問題はその後にある二重の障壁だろう。
(あれは厄介だ)
敵は圧倒的に多い。障壁に手こずってたら確実に背後や側面から狙われるだろう。オリジンをつかえば……
(いや、ダメか)
あれは完璧な制御するにはまだオルガトがいないと不安だ。祝福を得てコードを知り、どんどん再現出来てるが、リスクがね。オリジンはコードを破壊する性質を持ってる。下手するとこのエリアが破壊されかねない。そんな事になってこの戦いが中断されたら……僕の身がリアルで危ないだろう。
だってこれを楽しみにしてた奴らは沢山いる。テレビ中継までされてる。そこでこんな序盤でかまして中断されたら……僕はこれ、素顔なんだよ。絶対にやばい。だからオリジンは最終手段だ。
(後衛を狙えないとなると……)
僕は前衛達に視線をむける。矢や銃が厄介だが、向こうは当たらなくてイライラしてるだろう。今の僕に当てるにはそれこそ未来予知でもしないとね。ホーミングがあるスキルは便利だろうけど、ホーミングがあるスキルは速度を犠牲にしてる。
最大速度の出るスキルと最大威力の出る速度とホーミングは両立しないのだ。もしかしたらそんなスキルもあるのかもしれないが、ここには持ってる奴はいない。
「回復されるんなら!」
僕は直滑降に近い形で垂直に降りる。お望み通り地面に降りてあげよう。まあ一瞬だけだけど。
「来たか!!」
そんな事を言って僕の動きに反応したのは斧を両手に持ってる奴だ。小さな片手斧じゃないよ。デカい両手で持つような斧を両手に持ってるアホな奴だ。こいつはさっきからその斧を回転させて投げつけてきてた。まあ遅いから当たるわけはないんだけど、威力はう凄そうだった。
どうやらかなり出来る奴のようだ。今の僕の速度についてきてる。けど標的はアンタじゃない。なにせ見た目HP高そうだし、防御力も高そうな装備してる。この人はまだ無理。だからボケっと上を見てる弓持ちの一人にフラングランを叩き込む。
けどプレイヤーを一撃で屠るなんてそんな即死攻撃は持ってない。でもフラングランは二刀だ。そして斬られた事にすらそいつら気づいてない。僕は流れる様に連撃をかましてプレイヤーの一人を屠る。けど流石に三秒くらいかかると周囲の出来る奴が気づくか。既に斧の奴もスキルをその斧に纏わせて振りかぶってる。あれは受けるとヤバイ。
それに一人、消えゆく弓持ちを利用して僕の死角から攻撃しようとしてる奴もいる。この一瞬でも気づいてる奴らだけで連携が取れてる。穴がない。けど――通る!!
僕は風帝武装アウラを広げた。彼等に感触はないだろう。なにせ風帝武装は風の鎧だ。けど使い方によっては……
「ぬあ!?」
「ぐあ!?」
「なに !?」
そんな声が聞こえる。彼等はいきなり体制が崩れた事に度肝を抜かれてるようだ。風帝武装は高密度の風だ。だからこそ、上手く使えば相手の流れを乱すことくらい容易い。僕は再び空に上がる。やっぱり上からの一撃はとてもいい。
クリティカル入ってたしね。クリティカル狙わないと、流石に五秒以内でプレイヤーを殺すなんてできない。三秒くらいで反応しちゃう奴らがいるからね。流石にそれ以上は時間かけてられないだろう。このエリアバトルのルールで即時の復活はないのを逆手に取る!
しばらくはこの方法で数を減らす事に僕はした。
なにせ向こうは三十人いる。多少のダメージなんて後衛が速攻で回復させてしまう。
(やっぱり後衛から潰してかないとダメか)
でもあいつら僕対策をちゃんとしてる。きっと会長の入れ知恵だろう。後衛は何組かに分かれて障壁を張って更にアイテムの障壁も併用して三重くらいの結界とかしてやがる。アイテムの障壁は問題なんてない。一秒もなく壊せるだろう。
それは今日の戦いで実感してる。多分同じものだ。けど問題はその後にある二重の障壁だろう。
(あれは厄介だ)
敵は圧倒的に多い。障壁に手こずってたら確実に背後や側面から狙われるだろう。オリジンをつかえば……
(いや、ダメか)
あれは完璧な制御するにはまだオルガトがいないと不安だ。祝福を得てコードを知り、どんどん再現出来てるが、リスクがね。オリジンはコードを破壊する性質を持ってる。下手するとこのエリアが破壊されかねない。そんな事になってこの戦いが中断されたら……僕の身がリアルで危ないだろう。
だってこれを楽しみにしてた奴らは沢山いる。テレビ中継までされてる。そこでこんな序盤でかまして中断されたら……僕はこれ、素顔なんだよ。絶対にやばい。だからオリジンは最終手段だ。
(後衛を狙えないとなると……)
僕は前衛達に視線をむける。矢や銃が厄介だが、向こうは当たらなくてイライラしてるだろう。今の僕に当てるにはそれこそ未来予知でもしないとね。ホーミングがあるスキルは便利だろうけど、ホーミングがあるスキルは速度を犠牲にしてる。
最大速度の出るスキルと最大威力の出る速度とホーミングは両立しないのだ。もしかしたらそんなスキルもあるのかもしれないが、ここには持ってる奴はいない。
「回復されるんなら!」
僕は直滑降に近い形で垂直に降りる。お望み通り地面に降りてあげよう。まあ一瞬だけだけど。
「来たか!!」
そんな事を言って僕の動きに反応したのは斧を両手に持ってる奴だ。小さな片手斧じゃないよ。デカい両手で持つような斧を両手に持ってるアホな奴だ。こいつはさっきからその斧を回転させて投げつけてきてた。まあ遅いから当たるわけはないんだけど、威力はう凄そうだった。
どうやらかなり出来る奴のようだ。今の僕の速度についてきてる。けど標的はアンタじゃない。なにせ見た目HP高そうだし、防御力も高そうな装備してる。この人はまだ無理。だからボケっと上を見てる弓持ちの一人にフラングランを叩き込む。
けどプレイヤーを一撃で屠るなんてそんな即死攻撃は持ってない。でもフラングランは二刀だ。そして斬られた事にすらそいつら気づいてない。僕は流れる様に連撃をかましてプレイヤーの一人を屠る。けど流石に三秒くらいかかると周囲の出来る奴が気づくか。既に斧の奴もスキルをその斧に纏わせて振りかぶってる。あれは受けるとヤバイ。
それに一人、消えゆく弓持ちを利用して僕の死角から攻撃しようとしてる奴もいる。この一瞬でも気づいてる奴らだけで連携が取れてる。穴がない。けど――通る!!
僕は風帝武装アウラを広げた。彼等に感触はないだろう。なにせ風帝武装は風の鎧だ。けど使い方によっては……
「ぬあ!?」
「ぐあ!?」
「なに !?」
そんな声が聞こえる。彼等はいきなり体制が崩れた事に度肝を抜かれてるようだ。風帝武装は高密度の風だ。だからこそ、上手く使えば相手の流れを乱すことくらい容易い。僕は再び空に上がる。やっぱり上からの一撃はとてもいい。
クリティカル入ってたしね。クリティカル狙わないと、流石に五秒以内でプレイヤーを殺すなんてできない。三秒くらいで反応しちゃう奴らがいるからね。流石にそれ以上は時間かけてられないだろう。このエリアバトルのルールで即時の復活はないのを逆手に取る!
しばらくはこの方法で数を減らす事に僕はした。
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