命改変プログラム
1052
世界に光が満ちて、そして収まっていく。私たちは無事に元の場所に戻ってた。
「ローレちゃあああん!」
「ん、助かったよ」
何やら小さな光の様なのが、ローレさんのまとわりついてる。あれも精霊? どうやら何かやってくれてたみたいだね。
「で、あいつは? あのこんちくしょうは!?」
「さっさと帰ったわよ。面白い見世物鑑賞してるんでしょ」
「うげー、それ絶対趣味悪い奴でしょ。私ならその魂を浄化できるのにあいつじゃ落とすだけじゃん!」
何やら光が怒ってる。見た感じから多分アレは光の精霊なのかな? スオウに聞いたことある。妖精みたいな見た目してるって。けど何故だろう。私にはその姿を見る事は出来ない。皆もそうなのだろうか? 私は一緒に戻って来て一番近くにいたマイオさんの袖をちょんちょんと引いて聞いてみた。
「あの、あれ見えますか?」
「光か?」
「その中身です」
「いや、光にしか見えないが」
なんだ、私だけじゃなかったのか。ちょっと安心した。
「セツリちゃん!」
「わっ、シルクちゃん」
シルクちゃんが飛びついてきた。いい匂いがする。こういう所だよ。こういう所、シルクちゃんはかわいい。私もシルクちゃんの可愛い所を真似して、もっと可愛くならないと。
「随分な荷物ですね」
そういってきたのはオウラさんだ。確かに今の私とマイオさんは紙を大量に抱えてるからね。
「ご、ごめんなさい」
シルクちゃんは急いで離れてそういった。悪いと思ったんだろうね。けど悪い気なんてしなかった。だってシルクちゃんは本気で私達を心配してたってわかったからだ。ほんと……シルクちゃんは素で他人を落とす術を知ってるよね。流石は私の心の師匠。
「これは戦利品みたいなものです。これを調べればレシアとか、前領主の事とかもっとわかると思います」
「それにしてもこれは……どうにかできないのか?」
テッケンさんがそういうのも無理はないね。テッケンさんじゃ、この紙に埋もれてしまうかもしれない。けどアイテムとして入れる事は出来ないんだよね。けどここには人数がいるし、騎士の人達に手伝ってもらえばいいだろう。そう思ってた。
「なんだ?」
突如として紙が光りだす。そして私とマイオさんの腕から飛び出す。紙はこの場所に漂うように揺れている。その中心にはアレがある。
「あのアイテムのせいか?」
マイオさんの言葉の通りだと思う。そのアイテムとは魂の酌量。私達はあのアイテムで奥さんがいる空間に行った。そして戻ってきたらまたあのアイテムが何やらやろうとしてる。あれは……一体何なのか、今でもわかってない。
「脅威は何も感じぬ」
誰だっけ? とかおもったけど、その恰好でブシさんという傭兵と思い出した。別段そこまであの人必要なかったね。ブシさんが言うように別に何か攻撃が来るとかではないみたい。紙は空中で何回も移動してそして重なっていく。一冊の分厚い本のサイズになった所で魂の酌量がその中にしみる様に入ってく。そして一冊の本が完成した。
「これは……」
恐る恐るという感じでマイオさんが本を手に取る。するとその本が消えた。
「え?」
「マイオさん!?」
「いや、俺は知らないぞ!」
慌ててるね。まあマイオさんのせいではないと思うけど……マイオさんは慌ててインベントリを開いて中を確認する。
「ない……」
「思い浮かべるとかしたら出てくるかも?」
「そんなバカな…………なんだと」
出てきた。ほんと、なんなのあれ? 特殊過ぎるよ。
「それ、なかなか面白いですよ」
なんか光がマイオさんの近くに来てそういってる。
「面白い?」
「どうやら魂に組み込まれてますね。魂の酌量でしたっけ? これだから魂関連は厄介ですね。まあけど、力にもなりますよ」
「どうしたらいいん……ですか?」
「それは貴方次第です」
そんな何にも参考にならないことだけ言ってローレさんと光の精霊は去っていった。ここでこれ以上することはないから私たちも今日は解散する事になったよ。私もその本にはようがあるし、これからもマイオさんとの付き合いは続きそうだ。
「ローレちゃあああん!」
「ん、助かったよ」
何やら小さな光の様なのが、ローレさんのまとわりついてる。あれも精霊? どうやら何かやってくれてたみたいだね。
「で、あいつは? あのこんちくしょうは!?」
「さっさと帰ったわよ。面白い見世物鑑賞してるんでしょ」
「うげー、それ絶対趣味悪い奴でしょ。私ならその魂を浄化できるのにあいつじゃ落とすだけじゃん!」
何やら光が怒ってる。見た感じから多分アレは光の精霊なのかな? スオウに聞いたことある。妖精みたいな見た目してるって。けど何故だろう。私にはその姿を見る事は出来ない。皆もそうなのだろうか? 私は一緒に戻って来て一番近くにいたマイオさんの袖をちょんちょんと引いて聞いてみた。
「あの、あれ見えますか?」
「光か?」
「その中身です」
「いや、光にしか見えないが」
なんだ、私だけじゃなかったのか。ちょっと安心した。
「セツリちゃん!」
「わっ、シルクちゃん」
シルクちゃんが飛びついてきた。いい匂いがする。こういう所だよ。こういう所、シルクちゃんはかわいい。私もシルクちゃんの可愛い所を真似して、もっと可愛くならないと。
「随分な荷物ですね」
そういってきたのはオウラさんだ。確かに今の私とマイオさんは紙を大量に抱えてるからね。
「ご、ごめんなさい」
シルクちゃんは急いで離れてそういった。悪いと思ったんだろうね。けど悪い気なんてしなかった。だってシルクちゃんは本気で私達を心配してたってわかったからだ。ほんと……シルクちゃんは素で他人を落とす術を知ってるよね。流石は私の心の師匠。
「これは戦利品みたいなものです。これを調べればレシアとか、前領主の事とかもっとわかると思います」
「それにしてもこれは……どうにかできないのか?」
テッケンさんがそういうのも無理はないね。テッケンさんじゃ、この紙に埋もれてしまうかもしれない。けどアイテムとして入れる事は出来ないんだよね。けどここには人数がいるし、騎士の人達に手伝ってもらえばいいだろう。そう思ってた。
「なんだ?」
突如として紙が光りだす。そして私とマイオさんの腕から飛び出す。紙はこの場所に漂うように揺れている。その中心にはアレがある。
「あのアイテムのせいか?」
マイオさんの言葉の通りだと思う。そのアイテムとは魂の酌量。私達はあのアイテムで奥さんがいる空間に行った。そして戻ってきたらまたあのアイテムが何やらやろうとしてる。あれは……一体何なのか、今でもわかってない。
「脅威は何も感じぬ」
誰だっけ? とかおもったけど、その恰好でブシさんという傭兵と思い出した。別段そこまであの人必要なかったね。ブシさんが言うように別に何か攻撃が来るとかではないみたい。紙は空中で何回も移動してそして重なっていく。一冊の分厚い本のサイズになった所で魂の酌量がその中にしみる様に入ってく。そして一冊の本が完成した。
「これは……」
恐る恐るという感じでマイオさんが本を手に取る。するとその本が消えた。
「え?」
「マイオさん!?」
「いや、俺は知らないぞ!」
慌ててるね。まあマイオさんのせいではないと思うけど……マイオさんは慌ててインベントリを開いて中を確認する。
「ない……」
「思い浮かべるとかしたら出てくるかも?」
「そんなバカな…………なんだと」
出てきた。ほんと、なんなのあれ? 特殊過ぎるよ。
「それ、なかなか面白いですよ」
なんか光がマイオさんの近くに来てそういってる。
「面白い?」
「どうやら魂に組み込まれてますね。魂の酌量でしたっけ? これだから魂関連は厄介ですね。まあけど、力にもなりますよ」
「どうしたらいいん……ですか?」
「それは貴方次第です」
そんな何にも参考にならないことだけ言ってローレさんと光の精霊は去っていった。ここでこれ以上することはないから私たちも今日は解散する事になったよ。私もその本にはようがあるし、これからもマイオさんとの付き合いは続きそうだ。
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