命改変プログラム
1017
コードを書き換える。それには実際会長が専門的だと思う。でもだからって会長に全部任せておくのは違うと思う。それに祝福の扱いに関しては僕の方が得意だ。祝福が必要なら僕だって出来る事はある筈だ。
「スオウ」
そういって会長が手を差し出してくる。手を握れと? 何をする気か分からないがきっと必要な事なんだろう。けど恥ずかしい。まあそこまで人いるわけでもないけどさ……渋ってる訳にもいかないし、僕は会長の手を取った。
『きっかけを与えてやろう。最初からコードを感じるのは難しいのでな』
そんな事をノームが言うと、僕たちが集めたコードが体から出てきた。そしてそれが周囲を囲む。ドーム状に僕と会長を包むコード。これでコードを感じやすくなったのだろうか? きっとこうやってコードの存在を教える役目でもあるのだろう。
それはそうだよね。だって普通のプレイヤーはコードの存在なんて知らないのが当たり前だ。普通にやっててコードに触れる事なんてない。僕たちが異常なんだよね。僕もコード見える目を持ってるし、会長はコードを日常的に使ってる。
だから僕たちにはこの補助は不要だったかもしれない。
「あっ」
「どうした?」
変な声をだした会長。するとちょんちょんと回ってるコードを指さす。指で突けと言ってるらしい。とりあえず近くのコードを指でつつく。するとコードの形が変わり、その意味を現してくれる。
「おお!」
これは大発見。今までは見えてはいても、僕には何がなんだか分からなかった。けどこれはちゃんとコードの意味を教えてくれてる。しかも不思議な事に、目の前のコード以外の情報も頭に入ってくる。これはきっとコードの法則とか書き方とかだと思う。
直接知識が頭に書かれていく様な感覚。鈍い頭痛が襲ってくる。
「こんな……ことも出来るのか……」
勉強が比較的楽にできそうな技術だなとか思った。実際どれくらい定着してるのかは謎だけど、これがリーフィアで出来るのなら、革命ではなかろうか? 勉強が意味のない物に……なったりはしないか。今は知識だけがある状態だしね。
一応今の状態なら、簡単なコードを組める事は出来る気はする。でも複雑な事をやろうと思えばやっぱり勉強が必要になるだろう。けど最初のハードルはグッと下がった感じだ。だってわけわからない知識だけはここにあるんだ。
その過程を帳消しにしてくれただけで、大変ありがたい。でもこれだけで夜を作るなんて出来るのか? 複雑そうなことを求められそうだが……でもそれじゃあここではじめてコードに触れた人たちはクリアできないよな。まあ僕には会長がいるから不安はないけどさ……
「色々と補完された感じだね」
「お前はそうだろうけど、僕は大体初めて知ったことばかりだ」
「開発陣と知り合いなんだから色々と教えてもらえばいいのに」
「僕はそこまで熱心じゃないんだよ」
基本勉強なんて嫌いなんだ。確かにこういうゲームを自分て作れたら……なんて夢見る事はあるけどさ……プログラムってむずかしいイメージがね。けどこれで知識だけは得たからこれから教えてもらってもいいかもしれない。
「むむ……」
「どうした?」
「ペンが使えないみたい」
「やっぱり祝福をつかえって事か」
「そうみたいだね。けどどうやるんだろう?」
それはきっと普通に祝福をつかうと現象として出るからだろう。風は風、火は火というふうに現象になる。けどそれでコードを書けるか? となるとうーんだしね。ようは力のままならコードに干渉出来るんじゃないか?
僕は自身の中で祝福を混ぜ合わせる。そして目をコードを見える様にして……いや、目の前にあるのは違うのか? 目的のコードにアクセスするにはどうしたらいいんだろう?
そう思ってると、自然とウインドウが開いた。けどそのウインドウは今まで見た事あるUIじゃない。真っ黒な画面があるだけ……まるでコマンドプロンプトみたいな画面だ。
「僕の意思か祝福に反応した?」
もしかして隠し要素か何か? 僕はコードを思い浮かべて手を触れる。するとズラーといきなりコードが表示されて延々とスクロールしてく。
「スオウここのだけ出して。多分それ全体のコードだよ」
「いや、どうやってだよ」
「思考で出来るのかな? それか別のウインドウを出してそっちに検索コードを書きこむとか」
な、なるほど。僕はとりあえず挑戦してみるよ。
「スオウ」
そういって会長が手を差し出してくる。手を握れと? 何をする気か分からないがきっと必要な事なんだろう。けど恥ずかしい。まあそこまで人いるわけでもないけどさ……渋ってる訳にもいかないし、僕は会長の手を取った。
『きっかけを与えてやろう。最初からコードを感じるのは難しいのでな』
そんな事をノームが言うと、僕たちが集めたコードが体から出てきた。そしてそれが周囲を囲む。ドーム状に僕と会長を包むコード。これでコードを感じやすくなったのだろうか? きっとこうやってコードの存在を教える役目でもあるのだろう。
それはそうだよね。だって普通のプレイヤーはコードの存在なんて知らないのが当たり前だ。普通にやっててコードに触れる事なんてない。僕たちが異常なんだよね。僕もコード見える目を持ってるし、会長はコードを日常的に使ってる。
だから僕たちにはこの補助は不要だったかもしれない。
「あっ」
「どうした?」
変な声をだした会長。するとちょんちょんと回ってるコードを指さす。指で突けと言ってるらしい。とりあえず近くのコードを指でつつく。するとコードの形が変わり、その意味を現してくれる。
「おお!」
これは大発見。今までは見えてはいても、僕には何がなんだか分からなかった。けどこれはちゃんとコードの意味を教えてくれてる。しかも不思議な事に、目の前のコード以外の情報も頭に入ってくる。これはきっとコードの法則とか書き方とかだと思う。
直接知識が頭に書かれていく様な感覚。鈍い頭痛が襲ってくる。
「こんな……ことも出来るのか……」
勉強が比較的楽にできそうな技術だなとか思った。実際どれくらい定着してるのかは謎だけど、これがリーフィアで出来るのなら、革命ではなかろうか? 勉強が意味のない物に……なったりはしないか。今は知識だけがある状態だしね。
一応今の状態なら、簡単なコードを組める事は出来る気はする。でも複雑な事をやろうと思えばやっぱり勉強が必要になるだろう。けど最初のハードルはグッと下がった感じだ。だってわけわからない知識だけはここにあるんだ。
その過程を帳消しにしてくれただけで、大変ありがたい。でもこれだけで夜を作るなんて出来るのか? 複雑そうなことを求められそうだが……でもそれじゃあここではじめてコードに触れた人たちはクリアできないよな。まあ僕には会長がいるから不安はないけどさ……
「色々と補完された感じだね」
「お前はそうだろうけど、僕は大体初めて知ったことばかりだ」
「開発陣と知り合いなんだから色々と教えてもらえばいいのに」
「僕はそこまで熱心じゃないんだよ」
基本勉強なんて嫌いなんだ。確かにこういうゲームを自分て作れたら……なんて夢見る事はあるけどさ……プログラムってむずかしいイメージがね。けどこれで知識だけは得たからこれから教えてもらってもいいかもしれない。
「むむ……」
「どうした?」
「ペンが使えないみたい」
「やっぱり祝福をつかえって事か」
「そうみたいだね。けどどうやるんだろう?」
それはきっと普通に祝福をつかうと現象として出るからだろう。風は風、火は火というふうに現象になる。けどそれでコードを書けるか? となるとうーんだしね。ようは力のままならコードに干渉出来るんじゃないか?
僕は自身の中で祝福を混ぜ合わせる。そして目をコードを見える様にして……いや、目の前にあるのは違うのか? 目的のコードにアクセスするにはどうしたらいいんだろう?
そう思ってると、自然とウインドウが開いた。けどそのウインドウは今まで見た事あるUIじゃない。真っ黒な画面があるだけ……まるでコマンドプロンプトみたいな画面だ。
「僕の意思か祝福に反応した?」
もしかして隠し要素か何か? 僕はコードを思い浮かべて手を触れる。するとズラーといきなりコードが表示されて延々とスクロールしてく。
「スオウここのだけ出して。多分それ全体のコードだよ」
「いや、どうやってだよ」
「思考で出来るのかな? それか別のウインドウを出してそっちに検索コードを書きこむとか」
な、なるほど。僕はとりあえず挑戦してみるよ。
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