命改変プログラム
976
今日も今日とて精霊巡りである。全ての精霊と契約してるローレに情報をもらい、そして細かい部分はネットで調べてる。それでも祝福を得るための巡礼みたいなことは誰もしたことがなかったみたいで色々と不測の事態は起きるが、とりあえず雷の精霊のサラマンダーは終わった。前にローレを背負ってきた場所から更に奥まった森に入って黒い岩がごつごつしてる場所が祭壇だった。
「そっかー、スオウはもう雷の祝福は持ってたんだね」
「ああ、フラングランの雷の方ばっかり使ってたから忘れてた」
会長の奴が僕の言葉を聞いてクスクスしてる。あの時はまだ余裕あったんだよね。いや、最初は雷の祝福を使おうとしてた筈だけど、うまく行かなかったんだ。風とは違ってどうしても……ね。だからフラングランの雷を使ってた。だってそっちは簡単だからね。一応多分、使用回数というか、一回使ってからの回復はどうやら早くなってたみたい。サラマンダー戦ではバンバン撃ってた筈だが、あれは初回ボーナスみたいなものなんだろう。
だが今はそれが出来る様になってる。やはり祝福を上手く使える様になったからだろう。普段から宝石に自分の雷撃を蓄えてると、連発できるということが分かった。だから今は風の方にも自分の風を流してる。蓄えられるのなら蓄えてて損はないだろうって考えだ。ついでに海や氷もできないかと、オークションで海の宝石、とか氷の宝石とか書いてあるアイテムを買ってみて試したが、無理だった。
いや厳密には出来たけど、その容量が問題だった。要は全然貯められなかったのだ。ちょっと流すと、直ぐに砕けた。フラングランの二つの宝石は流石に限界はあるようだが、それが見えない程に貯められる。だってその日「もう限界」とか精達が言っても、次の日になると普通にまた貯められるからね。消費してる訳じゃない。だから多分前の日の分も重なって溜まってると思う。何が違うのか……それはやっぱりこの精の存在なのかもしれない。
一度このフラングランを作った鍛冶屋の奴に色々と聞きたい。だから一応メールしておいたが、どうやら忙しいらしく返信はまだない。なのでそれまでは雷と風を蓄えるだけにしておく事にした。けど折角だから、海を氷の為のアイテムは幾つか用意した。だっていつでも水があって、氷があるわけじゃない。魔法で出せればいいんだろうが、生憎と僕にはそんな力はない。だからこそアイテムに頼るのだ。
一応の保険だ。ないよりはあった方がいいだろう。
「そんな重要な事を忘れるなんて……それで次はどっちへ?」
僕が祝福を忘れてた事を呆れたように反応するのはセラの奴だ。今日はこいつだけだ。だけどセラは便利である。聖典は攻撃にも足にも使える。本当に便利。いつもとちょっと違うメイド服に身を包んでるセラは会長には丁寧に対応する。今まで気づかなかったが、セラはメイド服をちょくちょく改造してるらしい。ベースは変わらないが、レースをつけたり……うーん、そう色々と。なんかスカートの感じも変わった気がするが、僕にはどうしたらそうできるのかわからないから説明はできない。
頭につけてるカチューシャもなんか花の刺繍が入ったりしてる。案外女性らしい事もするらしい。
「近い方に行きましょう。隣と炎の方ですかね」
セラの言葉に会長がそう帰す。雷では僕は楽出来たが、今度はそうはいかない。僕も祝福を得ないといけない。ここからはまた気合を入れていこう。
「そっかー、スオウはもう雷の祝福は持ってたんだね」
「ああ、フラングランの雷の方ばっかり使ってたから忘れてた」
会長の奴が僕の言葉を聞いてクスクスしてる。あの時はまだ余裕あったんだよね。いや、最初は雷の祝福を使おうとしてた筈だけど、うまく行かなかったんだ。風とは違ってどうしても……ね。だからフラングランの雷を使ってた。だってそっちは簡単だからね。一応多分、使用回数というか、一回使ってからの回復はどうやら早くなってたみたい。サラマンダー戦ではバンバン撃ってた筈だが、あれは初回ボーナスみたいなものなんだろう。
だが今はそれが出来る様になってる。やはり祝福を上手く使える様になったからだろう。普段から宝石に自分の雷撃を蓄えてると、連発できるということが分かった。だから今は風の方にも自分の風を流してる。蓄えられるのなら蓄えてて損はないだろうって考えだ。ついでに海や氷もできないかと、オークションで海の宝石、とか氷の宝石とか書いてあるアイテムを買ってみて試したが、無理だった。
いや厳密には出来たけど、その容量が問題だった。要は全然貯められなかったのだ。ちょっと流すと、直ぐに砕けた。フラングランの二つの宝石は流石に限界はあるようだが、それが見えない程に貯められる。だってその日「もう限界」とか精達が言っても、次の日になると普通にまた貯められるからね。消費してる訳じゃない。だから多分前の日の分も重なって溜まってると思う。何が違うのか……それはやっぱりこの精の存在なのかもしれない。
一度このフラングランを作った鍛冶屋の奴に色々と聞きたい。だから一応メールしておいたが、どうやら忙しいらしく返信はまだない。なのでそれまでは雷と風を蓄えるだけにしておく事にした。けど折角だから、海を氷の為のアイテムは幾つか用意した。だっていつでも水があって、氷があるわけじゃない。魔法で出せればいいんだろうが、生憎と僕にはそんな力はない。だからこそアイテムに頼るのだ。
一応の保険だ。ないよりはあった方がいいだろう。
「そんな重要な事を忘れるなんて……それで次はどっちへ?」
僕が祝福を忘れてた事を呆れたように反応するのはセラの奴だ。今日はこいつだけだ。だけどセラは便利である。聖典は攻撃にも足にも使える。本当に便利。いつもとちょっと違うメイド服に身を包んでるセラは会長には丁寧に対応する。今まで気づかなかったが、セラはメイド服をちょくちょく改造してるらしい。ベースは変わらないが、レースをつけたり……うーん、そう色々と。なんかスカートの感じも変わった気がするが、僕にはどうしたらそうできるのかわからないから説明はできない。
頭につけてるカチューシャもなんか花の刺繍が入ったりしてる。案外女性らしい事もするらしい。
「近い方に行きましょう。隣と炎の方ですかね」
セラの言葉に会長がそう帰す。雷では僕は楽出来たが、今度はそうはいかない。僕も祝福を得ないといけない。ここからはまた気合を入れていこう。
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