命改変プログラム
945
「ふう……」
日鞠……じゃなく、会長が汗をぬぐう。今僕とアギトと会長はテア・レス・テレスのエリアのある一角に来てた。ここはテア・レス・テレスのメンバーたちが訓練に使う為の場所らしい。だだっ広い空間で、設定次第で色々と地形や天候までいじれてこの範囲内だけの特殊なルールも決められるという。
しかもLROで条件をみたしてるモンスターをポップさせることも出来る。だから訓練空間らしい。まあここでモンスターを倒してもスキルの熟練度とかが上がる事は無いらしいけど……けどそれはそうだよな。だってここで上がったら、簡単にスキルを習得できる事になる。
それはあまりにもデカいチームが有利だ。どうやらある程度の大きさのエリアを手に入れたら解放されるらしい。ならローレの奴もこんな施設を持ってるのだろうか?
「どうだろう? 全く一緒じゃないと思うよ。どうやら色々な条件で機能や広さの拡張が解除されるらしいからね。ここくらいじゃないかな、ここまで充実してるのは。だってLROに繋がってから一気に有用な機能が解放されたから」
「なるほど」
「でももしかしたらローレちゃんはもっと凄いのあるかもね」
「どういうことだ?」
テア・レス・テレスが今のLROで一番デカく、そして進んだチームというのは常識だ。そのLRO以上の機能を持ってるエリアなんて存在しないと思うが?
僕のそんな疑問に会長は顎に指をあてて応える。
「スオウはほとんどエリアに手を付けてないからわからないだろうけど、エリアの機能ってやっぱりそのプレイヤーの特徴が反映される様になってるんだよね。だから似たものはあっても同じものはない。やっぱり特徴があるんだよ。
私たちのレスティアもかなり特殊だけど、多分ローレちゃんの四国もかなり特殊な筈だよ? なんせ彼女はほとんどの精霊持ちだし。特殊なエリアの条件を満たしてるかもしれない。ううん可能性は高いね」
会長になくて、ローレにあるもの。その最たるものが精霊だという。確かに精霊をつかうプレイヤーはローレ以外しらない。けどアギトとかの意見では一定数は精霊と契約してるプレイヤーはいるらしい。それこそリアレーゼとかは契約しやすい精霊で、その方法も出回ってるとか。
なんか一番僕になじみがあるリアレーゼがお手軽な精霊と言われてる様で複雑だ。
「だけど、お前の様に風を操ったりできるプレイヤーなんていないから、やっぱお前おかしいけどな」
ふむ……リアレーゼと契約したとしても風を自由に操れるようになったりすることはないようだ。普通は精霊はローレが使ってる様に、召喚して使役するものらしいからな。僕は召喚なんてできないし……
「スオウは祝福されたんだっけ? 私もこの一週間は精霊に祝福される為に各地を巡ろうかな? 実はあんまりLROを歩いた事ってないんだよね」
そういう会長はえへへと笑う。でもそれは仕方ないだろう。こいつリアルでも大忙しだし、LROではエリアの事ばっかりだしな。でも今はLROにいるしかなくて、ずっとレスティアに詰めてたら不審がられる。ならLROをこの機会に見て回るのはいいかもしれない。
「おいおい、そんな事やってる暇あるのかよ? 戻る方法はどうするんだ?」
アギトが懸念事項を頭を掻きながらいうよ。
「そんな急いでもいい結果にはならないよ。こう言うのは待つのも大事だし、やれることはやってるから」
そういってアギトに拝む会長は。アギトは「はあー」とため息をついてこっちを見る。僕は頷くよ。
「じゃあ決まりだね。この一週間は私が戻る方法を探しながらLROで精霊巡りだね」
そういって嬉しそうにしながら、会長はウインドウを操作しながら「じゃあもう一体いこっか?」と提案してくる。僕もアギトもうなずくよ。
「それじゃあ、もう一体追加っと」
そういう会長の操作で少し離れたところに一体のスカルドラゴンが現れた。僕達の足元にはさっき三人で倒したスカルドラゴンが倒れてる。
日鞠……じゃなく、会長が汗をぬぐう。今僕とアギトと会長はテア・レス・テレスのエリアのある一角に来てた。ここはテア・レス・テレスのメンバーたちが訓練に使う為の場所らしい。だだっ広い空間で、設定次第で色々と地形や天候までいじれてこの範囲内だけの特殊なルールも決められるという。
しかもLROで条件をみたしてるモンスターをポップさせることも出来る。だから訓練空間らしい。まあここでモンスターを倒してもスキルの熟練度とかが上がる事は無いらしいけど……けどそれはそうだよな。だってここで上がったら、簡単にスキルを習得できる事になる。
それはあまりにもデカいチームが有利だ。どうやらある程度の大きさのエリアを手に入れたら解放されるらしい。ならローレの奴もこんな施設を持ってるのだろうか?
「どうだろう? 全く一緒じゃないと思うよ。どうやら色々な条件で機能や広さの拡張が解除されるらしいからね。ここくらいじゃないかな、ここまで充実してるのは。だってLROに繋がってから一気に有用な機能が解放されたから」
「なるほど」
「でももしかしたらローレちゃんはもっと凄いのあるかもね」
「どういうことだ?」
テア・レス・テレスが今のLROで一番デカく、そして進んだチームというのは常識だ。そのLRO以上の機能を持ってるエリアなんて存在しないと思うが?
僕のそんな疑問に会長は顎に指をあてて応える。
「スオウはほとんどエリアに手を付けてないからわからないだろうけど、エリアの機能ってやっぱりそのプレイヤーの特徴が反映される様になってるんだよね。だから似たものはあっても同じものはない。やっぱり特徴があるんだよ。
私たちのレスティアもかなり特殊だけど、多分ローレちゃんの四国もかなり特殊な筈だよ? なんせ彼女はほとんどの精霊持ちだし。特殊なエリアの条件を満たしてるかもしれない。ううん可能性は高いね」
会長になくて、ローレにあるもの。その最たるものが精霊だという。確かに精霊をつかうプレイヤーはローレ以外しらない。けどアギトとかの意見では一定数は精霊と契約してるプレイヤーはいるらしい。それこそリアレーゼとかは契約しやすい精霊で、その方法も出回ってるとか。
なんか一番僕になじみがあるリアレーゼがお手軽な精霊と言われてる様で複雑だ。
「だけど、お前の様に風を操ったりできるプレイヤーなんていないから、やっぱお前おかしいけどな」
ふむ……リアレーゼと契約したとしても風を自由に操れるようになったりすることはないようだ。普通は精霊はローレが使ってる様に、召喚して使役するものらしいからな。僕は召喚なんてできないし……
「スオウは祝福されたんだっけ? 私もこの一週間は精霊に祝福される為に各地を巡ろうかな? 実はあんまりLROを歩いた事ってないんだよね」
そういう会長はえへへと笑う。でもそれは仕方ないだろう。こいつリアルでも大忙しだし、LROではエリアの事ばっかりだしな。でも今はLROにいるしかなくて、ずっとレスティアに詰めてたら不審がられる。ならLROをこの機会に見て回るのはいいかもしれない。
「おいおい、そんな事やってる暇あるのかよ? 戻る方法はどうするんだ?」
アギトが懸念事項を頭を掻きながらいうよ。
「そんな急いでもいい結果にはならないよ。こう言うのは待つのも大事だし、やれることはやってるから」
そういってアギトに拝む会長は。アギトは「はあー」とため息をついてこっちを見る。僕は頷くよ。
「じゃあ決まりだね。この一週間は私が戻る方法を探しながらLROで精霊巡りだね」
そういって嬉しそうにしながら、会長はウインドウを操作しながら「じゃあもう一体いこっか?」と提案してくる。僕もアギトもうなずくよ。
「それじゃあ、もう一体追加っと」
そういう会長の操作で少し離れたところに一体のスカルドラゴンが現れた。僕達の足元にはさっき三人で倒したスカルドラゴンが倒れてる。
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