命改変プログラム
919
デロンを倒し通路を進む僕たちは何組かの仲間たちと合流して今は九人になってた。通路は一本道だが、どうやら所々にある部屋での戦闘が終わらないと開かない仕組みらしく、こっちからは確かめることが出来ないみたい。だから進んでいいかどうか……なかなかに判断に困る。
だって戦闘が長引いてるだけかもしれないし……けどだからって中の奴らが全滅してたら開くこともないからな。いや、一応やられた仲間とかはウインドウで確認はできる。だから無駄に待つ……なんてことはないか。取り合えず先に進んで広いところに出る前で僕たちは待つことにした。そして色々と話を共有することにした。
その結果わかった事は、どうやら出るモンスターはデロンらしい。けどどうやら特徴が違う。話を聞くと、僕達の所は物理無効だったが、別の奴らのデロンは魔法が効かなかったらしい。このエリアはあのデロンを研究して培養でもしてるのだろうか?
でもこの先、あのデロンが大量に出てきて部屋を埋め尽くされると、どうにもできないまま圧死させられそうだよね。だって物理と魔法が効かない奴らが大量に出ると、対応が後手に回るかもだし……どうやら色とかで判別は出来なさそうなんだよね。
そしてこの通路の先の広場……はっきりいってこれもう、デロンが待ち受けてるだろって部屋だ。体育館くらいの広さの部屋の天井にはデロンが生まれた腫瘍がいくつも張り付いてる。チームを分断して個々に削り、その後に合流した疲弊してる時に、更に畳みかけてくる……
(厄介だな……)
もともとが敵チームのエリアでのバトルだ。向こうの掌の上なのは当然。だけど、こうも接触も出来ずにいるとね。ガチンコ勝負なら……けどそれならわざわざ苦労して作ったエリアを戦場になんてしないよな。罠として作ってるから、エリアバトルを自分たちの所で出来るんだ。
僕も一心の奴が引き受けてくるエリアバトルで何回か敵のエリアに行った事はあったが、ここまで作りこまれてるのは初めてだ。まさに自分たちの被害を最小限にして相手に最大限のダメージを与える作り……
「あれを!」
そんな事を考えてると、壁に穴が開いたらしい。そこら出てくる二人。そう二人だけだ。どうやらこの二人で最後の様だ。残りの六人はデロンにやられてしまったみたい。あれは本当に厄介な敵だったし、十一人も残ったのはよかった方なのかもしれない。
流石は四国統一のチームかな。最後に出てきたのはこのチームの実質リーダーみたいな男の人と、僕と同年代くらいの少女だ。二人とも近接系の武器だから魔法無効系のデロンだったのだろうか?
「アマクサ!」
「アマクサさん!!」
皆そいつの周りに集まっていく。流石はリーダーをしてるだけあって人望があるね。僕はそんな光景を遠巻きに見てる。色々と現状を聞いたアマクサさんはこっちに来て「ありがと」といった。なんの事かわからない。だって今は僕達はチームだからね。
僕はとりあえず次の部屋の事を自分の見解を交えてアマクサさんに伝えたよ。
「そうか……確かにその可能性は高そうだ。だがここを進むほか道はないのも確かだ。頼りにしてるよ」
そういって僕の肩をたたく彼。いやいや、頼りにされても困る。僕一人の力なんてたかが知れてるからね。アマクサさんは皆の士気を高めつつ、次の部屋へと入る。全員が部屋に入った所で、壁が動いて戻り道を塞いだ。そして腫瘍が破裂して汁が雨の様に降ってくる。
それと同時に数十体のデロンが僕たちの行く手を阻むように立ちふさがる。
「行くぞ!!」
アマクサさんのそんな声で戦闘は開始された。
だって戦闘が長引いてるだけかもしれないし……けどだからって中の奴らが全滅してたら開くこともないからな。いや、一応やられた仲間とかはウインドウで確認はできる。だから無駄に待つ……なんてことはないか。取り合えず先に進んで広いところに出る前で僕たちは待つことにした。そして色々と話を共有することにした。
その結果わかった事は、どうやら出るモンスターはデロンらしい。けどどうやら特徴が違う。話を聞くと、僕達の所は物理無効だったが、別の奴らのデロンは魔法が効かなかったらしい。このエリアはあのデロンを研究して培養でもしてるのだろうか?
でもこの先、あのデロンが大量に出てきて部屋を埋め尽くされると、どうにもできないまま圧死させられそうだよね。だって物理と魔法が効かない奴らが大量に出ると、対応が後手に回るかもだし……どうやら色とかで判別は出来なさそうなんだよね。
そしてこの通路の先の広場……はっきりいってこれもう、デロンが待ち受けてるだろって部屋だ。体育館くらいの広さの部屋の天井にはデロンが生まれた腫瘍がいくつも張り付いてる。チームを分断して個々に削り、その後に合流した疲弊してる時に、更に畳みかけてくる……
(厄介だな……)
もともとが敵チームのエリアでのバトルだ。向こうの掌の上なのは当然。だけど、こうも接触も出来ずにいるとね。ガチンコ勝負なら……けどそれならわざわざ苦労して作ったエリアを戦場になんてしないよな。罠として作ってるから、エリアバトルを自分たちの所で出来るんだ。
僕も一心の奴が引き受けてくるエリアバトルで何回か敵のエリアに行った事はあったが、ここまで作りこまれてるのは初めてだ。まさに自分たちの被害を最小限にして相手に最大限のダメージを与える作り……
「あれを!」
そんな事を考えてると、壁に穴が開いたらしい。そこら出てくる二人。そう二人だけだ。どうやらこの二人で最後の様だ。残りの六人はデロンにやられてしまったみたい。あれは本当に厄介な敵だったし、十一人も残ったのはよかった方なのかもしれない。
流石は四国統一のチームかな。最後に出てきたのはこのチームの実質リーダーみたいな男の人と、僕と同年代くらいの少女だ。二人とも近接系の武器だから魔法無効系のデロンだったのだろうか?
「アマクサ!」
「アマクサさん!!」
皆そいつの周りに集まっていく。流石はリーダーをしてるだけあって人望があるね。僕はそんな光景を遠巻きに見てる。色々と現状を聞いたアマクサさんはこっちに来て「ありがと」といった。なんの事かわからない。だって今は僕達はチームだからね。
僕はとりあえず次の部屋の事を自分の見解を交えてアマクサさんに伝えたよ。
「そうか……確かにその可能性は高そうだ。だがここを進むほか道はないのも確かだ。頼りにしてるよ」
そういって僕の肩をたたく彼。いやいや、頼りにされても困る。僕一人の力なんてたかが知れてるからね。アマクサさんは皆の士気を高めつつ、次の部屋へと入る。全員が部屋に入った所で、壁が動いて戻り道を塞いだ。そして腫瘍が破裂して汁が雨の様に降ってくる。
それと同時に数十体のデロンが僕たちの行く手を阻むように立ちふさがる。
「行くぞ!!」
アマクサさんのそんな声で戦闘は開始された。
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