命改変プログラム
875
集めたコードを吸われつくしたスカルロードドラゴンは別段何か変わったわけではなかった。弱体化とかするかと思ったんだが……そうじゃないらしい。いや……
「グルルルル、ガアアアアアアアアアアア!!」
行き成りスカルロードドラゴンは吠えて苦十にかみついた。勝手にコードを取られた事がよっぽど頭に来たのか? と思ったが、なにかおかしい。
「ありゃりゃ、あれはもう理性を無くしちまってるっすね」
「オルガト……」
なんか普通にオルガトが隣にいた。まあこいつがあの程度でやられる訳はないか。こんなでも精霊最強らしいし。ボリボリと顎を動かしてるスカルロードドラゴン。けどその時、頭が吹き飛んだ。
「全く、酷いですね。汚れちゃうじゃないですか」
そんな事を言いながらも苦十には傷一つどころか、汚れ一つない。ほんと何なのこいつ?
「それでは邪魔者は退散するので、ゲームを続けてください」
「おい苦十! なんでこんな事やってる? 目的はなんだ?」
領主にオルガトの事を教えてコードを集めさせたり……なにをしたいんだ? コードを集めたら、何か出来るのか? そもそもコードの事を僕はよくわかってない。その人のデータが入った物……くらいの認識だ。個人情報を集めてるような物なのだろうか?
ビックデータでも収集してるのかこいつ? それこそなんのためにだよ。
「スオウ、私は見たいんですよ。可能性を。ずっと言ってるじゃないですか」
そういって苦十は空気に溶ける様に消えていく。
「可能性か」
「いやーあの目ゾクゾクっす。いいっすね~。ぜひ、俺っちを見て欲しい。気づいてたっすか? あの子、あんたしか見てなかったすよ」
オルガトが僕に向かってそういう。そういえば、こいつ一応領主が出した精霊だよな? こんな気軽に話してていい訳? 呼び出されたからには戦ったりするんでは?
「お前の命令系統はどうなってんの?」
「そんな事よりも、ぜひ今の子を紹介してっす!!」
そんな事よりらしい――そうか、召喚ってそんな拘束力ないみたいだ。てかどんだけ苦十の奴を気に入ってんだよ。あいつはやめた方がいいと思うけどな。まあオルガトもある意味危ないし、お似合いかもしれないが。
「お前と戦わなくていいんなら、後はこいつだけだな」
「いや、流石に召喚主が攻撃されたらこっちも攻撃するしかないっすよ?」
「マジかよ……」
ヤバい、一気に手を出しにくくなったぞ。けど既に呪いのドクロは真っ赤に光って点滅してる。多分もうタイムリミットだ。この点滅が点滅じゃなくなった時にこの呪いは発動するのではないだろうか?
「やるっすか?」
「――つっ」
一撃しかない……けど……それだけの火力となると……それに発動までオルガトは待ってくれないだろう。このままじゃゲームオーバーだ。
「オーバー・ザ・クロックタイム」
そんな言葉が聞こえたと思ったと同時に、何故か僕の服をローレが掴んでた。いつの間に? しかも周囲が灰色にみえる。乗って来たんだろう聖典が空中で微動だにすることなく止まってる。
「ローレ、これは?」
「最後の切り札」
ローレはそれだけ言って自身の杖をスカルロードドラゴンに突き立てる。するとその体に幾重もの歪な文字盤が浮かぶ。そしてスカルロードドラゴンの体から一体の精霊が出てきた。背が高く、ローブとフードに身を包むその精霊はメノウ。時を操れる精霊だ。
「グルルルル、ガアアアアアアアアアアア!!」
行き成りスカルロードドラゴンは吠えて苦十にかみついた。勝手にコードを取られた事がよっぽど頭に来たのか? と思ったが、なにかおかしい。
「ありゃりゃ、あれはもう理性を無くしちまってるっすね」
「オルガト……」
なんか普通にオルガトが隣にいた。まあこいつがあの程度でやられる訳はないか。こんなでも精霊最強らしいし。ボリボリと顎を動かしてるスカルロードドラゴン。けどその時、頭が吹き飛んだ。
「全く、酷いですね。汚れちゃうじゃないですか」
そんな事を言いながらも苦十には傷一つどころか、汚れ一つない。ほんと何なのこいつ?
「それでは邪魔者は退散するので、ゲームを続けてください」
「おい苦十! なんでこんな事やってる? 目的はなんだ?」
領主にオルガトの事を教えてコードを集めさせたり……なにをしたいんだ? コードを集めたら、何か出来るのか? そもそもコードの事を僕はよくわかってない。その人のデータが入った物……くらいの認識だ。個人情報を集めてるような物なのだろうか?
ビックデータでも収集してるのかこいつ? それこそなんのためにだよ。
「スオウ、私は見たいんですよ。可能性を。ずっと言ってるじゃないですか」
そういって苦十は空気に溶ける様に消えていく。
「可能性か」
「いやーあの目ゾクゾクっす。いいっすね~。ぜひ、俺っちを見て欲しい。気づいてたっすか? あの子、あんたしか見てなかったすよ」
オルガトが僕に向かってそういう。そういえば、こいつ一応領主が出した精霊だよな? こんな気軽に話してていい訳? 呼び出されたからには戦ったりするんでは?
「お前の命令系統はどうなってんの?」
「そんな事よりも、ぜひ今の子を紹介してっす!!」
そんな事よりらしい――そうか、召喚ってそんな拘束力ないみたいだ。てかどんだけ苦十の奴を気に入ってんだよ。あいつはやめた方がいいと思うけどな。まあオルガトもある意味危ないし、お似合いかもしれないが。
「お前と戦わなくていいんなら、後はこいつだけだな」
「いや、流石に召喚主が攻撃されたらこっちも攻撃するしかないっすよ?」
「マジかよ……」
ヤバい、一気に手を出しにくくなったぞ。けど既に呪いのドクロは真っ赤に光って点滅してる。多分もうタイムリミットだ。この点滅が点滅じゃなくなった時にこの呪いは発動するのではないだろうか?
「やるっすか?」
「――つっ」
一撃しかない……けど……それだけの火力となると……それに発動までオルガトは待ってくれないだろう。このままじゃゲームオーバーだ。
「オーバー・ザ・クロックタイム」
そんな言葉が聞こえたと思ったと同時に、何故か僕の服をローレが掴んでた。いつの間に? しかも周囲が灰色にみえる。乗って来たんだろう聖典が空中で微動だにすることなく止まってる。
「ローレ、これは?」
「最後の切り札」
ローレはそれだけ言って自身の杖をスカルロードドラゴンに突き立てる。するとその体に幾重もの歪な文字盤が浮かぶ。そしてスカルロードドラゴンの体から一体の精霊が出てきた。背が高く、ローブとフードに身を包むその精霊はメノウ。時を操れる精霊だ。
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