命改変プログラム
849
「ねえ、さっき泣きついてきたって言ったわよね?」
「うぇーい」
「それってこのオジサンがアンタの所に直接来たわけ? アンタはそもそも世界の何処かに存在してる訳じゃないみたいじゃない」
「うぇーい」
「私でさえアンタにアクセスする方法、見つけれてないのにこんな奴が見つけれるとは思えないんだけど?」
「うぇーい?」
ローレの奴も大概だけど、オルガトも大概だね。さっきからこいつうぇーいしか言ってねえよ。聞いてる? ローレの奴の話し聞いてる?
「色々とこいつの痕跡は辿ったわ。けど、やっぱり私以上ではない。そもそもこいつ精霊契約してないみたいだし……それなのにどうやってアンタの所に辿り着いたの?」
「うぇーい、それっすか。まあけど、俺っち自身にはそれはわからないっすよ。だって俺が導く立場では無いっすから。どっかの上位悪魔でも生贄にしたんじゃないっすか?」
生贄……オルガトはそう言った。あれ? 待てよ……
「えっと……オルガト……さん?」
「うぇーい! 俺っちの事はオルでいいぜ! で、なによ?」
オルってホント軽い奴だ。愛称で読んじゃっていいの?
「それじゃあオ――
「それよんだら、魂引き抜かれるわよ」
「――あっぶねええ!!」
「おいおいお嬢ちゃん、そこは呼ばせた後に教えてやるもんでしょー」
「ああ、お約束って奴ね。ごめんごめん」
いやいやいやいや! そんな何二人して和気藹々してんだよ! こっちは冗談ですまないんですけど!? 何ナチュラルに悪魔っぽいことしようとしてんだよ!!
「オルガト……」
「俺っちは油断ならない危ない奴って感じで売ってるんで、宜しくぅ! そっちのほうか女の子にモテそうっしょ? どうよ俺っちは? そこのカワイコチャン達!!」
そういってオルガトはローレとシルクちゃんを見る。ローレはどうじてないけど、シルクちゃんはちょっと引いてるぞ。てかそんなんで僕は危うく殺されかけたのかな? 酷くね!?
「んんー! ちっさいレディの傲岸不遜の態度もそそるっすけど、女の子らしいそのもじもじした動き! ハアハア……襲いたくなるっすね」
くっ……オルガトには同意したくないが……シルクちゃんは可愛い。見た目は勿論だけど、仕草もね。だからまあ……わかる。わかりたくないが、ちょっとわかる。そんなオルガトはその人外の手をワシャワシャ動かしながら、シルクちゃんに近づいていく。それを阻むようにテッケンさんが二人の間に入ってくる。
「そんな怖い顔しなくてもいいっすよー。本当に取って食うわけないじゃいないすっかー。けどまあ……求められたら、俺っちは拒まないっすけどね」
その時オルガトの仮面の奥の瞳が光ったような? そしてバッと視線をそらしたシルクちゃんを僕は見逃さなかったよ。皆の陽だまり……そんな感じのシルクちゃん。それを疑うことなんかない。けど、人は一面だけで出来てる訳ないてない。シルクちゃんの中に何か黒い物があるなんて……オルガトはそんなシルクちゃんの闇を見たのかもしれない。
「うぇーい」
「それってこのオジサンがアンタの所に直接来たわけ? アンタはそもそも世界の何処かに存在してる訳じゃないみたいじゃない」
「うぇーい」
「私でさえアンタにアクセスする方法、見つけれてないのにこんな奴が見つけれるとは思えないんだけど?」
「うぇーい?」
ローレの奴も大概だけど、オルガトも大概だね。さっきからこいつうぇーいしか言ってねえよ。聞いてる? ローレの奴の話し聞いてる?
「色々とこいつの痕跡は辿ったわ。けど、やっぱり私以上ではない。そもそもこいつ精霊契約してないみたいだし……それなのにどうやってアンタの所に辿り着いたの?」
「うぇーい、それっすか。まあけど、俺っち自身にはそれはわからないっすよ。だって俺が導く立場では無いっすから。どっかの上位悪魔でも生贄にしたんじゃないっすか?」
生贄……オルガトはそう言った。あれ? 待てよ……
「えっと……オルガト……さん?」
「うぇーい! 俺っちの事はオルでいいぜ! で、なによ?」
オルってホント軽い奴だ。愛称で読んじゃっていいの?
「それじゃあオ――
「それよんだら、魂引き抜かれるわよ」
「――あっぶねええ!!」
「おいおいお嬢ちゃん、そこは呼ばせた後に教えてやるもんでしょー」
「ああ、お約束って奴ね。ごめんごめん」
いやいやいやいや! そんな何二人して和気藹々してんだよ! こっちは冗談ですまないんですけど!? 何ナチュラルに悪魔っぽいことしようとしてんだよ!!
「オルガト……」
「俺っちは油断ならない危ない奴って感じで売ってるんで、宜しくぅ! そっちのほうか女の子にモテそうっしょ? どうよ俺っちは? そこのカワイコチャン達!!」
そういってオルガトはローレとシルクちゃんを見る。ローレはどうじてないけど、シルクちゃんはちょっと引いてるぞ。てかそんなんで僕は危うく殺されかけたのかな? 酷くね!?
「んんー! ちっさいレディの傲岸不遜の態度もそそるっすけど、女の子らしいそのもじもじした動き! ハアハア……襲いたくなるっすね」
くっ……オルガトには同意したくないが……シルクちゃんは可愛い。見た目は勿論だけど、仕草もね。だからまあ……わかる。わかりたくないが、ちょっとわかる。そんなオルガトはその人外の手をワシャワシャ動かしながら、シルクちゃんに近づいていく。それを阻むようにテッケンさんが二人の間に入ってくる。
「そんな怖い顔しなくてもいいっすよー。本当に取って食うわけないじゃいないすっかー。けどまあ……求められたら、俺っちは拒まないっすけどね」
その時オルガトの仮面の奥の瞳が光ったような? そしてバッと視線をそらしたシルクちゃんを僕は見逃さなかったよ。皆の陽だまり……そんな感じのシルクちゃん。それを疑うことなんかない。けど、人は一面だけで出来てる訳ないてない。シルクちゃんの中に何か黒い物があるなんて……オルガトはそんなシルクちゃんの闇を見たのかもしれない。
「SF」の人気作品
書籍化作品
-
-
147
-
-
140
-
-
35
-
-
2813
-
-
49989
-
-
1
-
-
24251
-
-
2265
-
-
26950
コメント