命改変プログラム
824
結局の所、サクッとやられた僕たちはレスティアへと戻ってきてた。今回のチームとはそうそうに別れたけど、一心が何やら話してた。まだもしかして付き合い続ける気か? こんな風に利用されるのは好きじゃないんだが。
「今回の事はあいつらも反省してる。良い気がしないのもわかるが、どうだ? あれはお前とも因縁深いんだろ。まだあいつらも諦めてはないようだぞ」
確かにあの存在はいつか倒す気ではある。その為にも何回も戦う必要はありそうではあるよね。リアルで死なないんだから何回だって挑める。それは利点ではある。でもそれに慣れるとあいつらみたいになっちゃうよな。毎回相対する時は、倒すつもりでやらないと……
「まあ、反省してるのならいいけど」
「おう、そもそもお前の助っ人は開店休業状態みたいなものだしな」
「そもそも僕はそんなに助っ人なんかしたくなかったから」
一心の奴が入れすぎてたから、今はありがたいけどな。ここまで一気に減るのはちょっとさびしいとか思ってないし。
「さて、僕は学校もあるしそろそろ落ちようかな?」
「俺はまだまだやるぞ。時間など関係ない!」
この廃人が……最初はゲームなぞとか言ってたくせにすっかり廃人だよ。まあリアルにいてもやることないんだろうけどさ。それにこっちの方が自由に動けるんだろう。
「でも程々にしとけよ」
「若者が俺に忠告など二十年は早いわ」
この中でなら、ほんと元気だな。まあリアルでも口うるさいけど。そうやって別れようとした時だった。ドン! と誰かが僕にぶつかってきた。けどおかしいな、自分止まってた筈だけど? 壁に寄りかかってたんだけどね。よくぶつかってこれたね。
「あううーごめんなさい」
そんな事を言ってやけに身体を密着させて上目遣いに見てくる女の子。なんとなく見たことあるような? いや、知らない子だな。僕とあんまりかわらなさそうな子で、華奢だけどやけにフワフワと感じる。良い匂いもするし……
「えへへー」
なんかめっちゃスリスリされてるんですけど。ちょっそんな押し付けられたら色々と不味い。黒い肩までの長さの髪はこの世界では地味だ。顔も勿論整ってるし、身体だって例にもれずいいスタイルしてる。けど地味。だけど何故だろうか……何か気になる。変な引力を感じるというか……おっぱいの事じゃないよ。
「なんだこの発情メス犬は!?」
「ヤバイ発言するなよ! てか、だれ?」
「え?」
次の瞬間、彼女の瞳から一筋の雫が落ちる。マジですか? これってアレだよね? 嘘泣きだよね。女の常套手段とかだろ。騙されないから。こんなアニメ的イベントからの定番とか把握してるから。こういうのは策略なんだよ。策略……だよね?
「うう……ひっく……」
ガチ泣きじゃねーか。いや、これどうすればいいの? 通行人の人達の視線が痛い。これは僕が悪いの? 僕が? なんで泣いてるのかさえわかんないんだけど。
「私の事……わかんないんだ……」
「どこかで有ったっけ?」
アレかな? 一心に付き合って協力した時のエリアバトルにでも会ったかな? どうだっただろうか? とりあえず一応あわせておくか。
「あーあのときね。はいはい、勿論覚えてるよ! うん!」
「うん、とっても激しかったよね」
「うん? それは記憶にな――」
だからその今から泣きますって顔やめてくれないかな? 卑怯だよねそれ。てか激しいことはエリアバトルがだよね? 多分。
「ふふ、今日はこのくらいにしてあげる」
「は?」
ケロッとして舌を出す彼女。既に涙なんて何処行ったって感じだ。女怖い。
「けど今度はもっと驚いて貰うよ! じゃねーーー!!」
そしてさっさと走ってく彼女。もう何がなんだか訳が分からない。てかまた会うの? 遠慮したいんだけどな。
「なんか一気に疲れた」
「まあなんだ。女に振り回されるのも男の役目よ!」
変な励まし方してくれる一心。とりあえずもう寝よう。そう思って僕はダイブアウトした。
「今回の事はあいつらも反省してる。良い気がしないのもわかるが、どうだ? あれはお前とも因縁深いんだろ。まだあいつらも諦めてはないようだぞ」
確かにあの存在はいつか倒す気ではある。その為にも何回も戦う必要はありそうではあるよね。リアルで死なないんだから何回だって挑める。それは利点ではある。でもそれに慣れるとあいつらみたいになっちゃうよな。毎回相対する時は、倒すつもりでやらないと……
「まあ、反省してるのならいいけど」
「おう、そもそもお前の助っ人は開店休業状態みたいなものだしな」
「そもそも僕はそんなに助っ人なんかしたくなかったから」
一心の奴が入れすぎてたから、今はありがたいけどな。ここまで一気に減るのはちょっとさびしいとか思ってないし。
「さて、僕は学校もあるしそろそろ落ちようかな?」
「俺はまだまだやるぞ。時間など関係ない!」
この廃人が……最初はゲームなぞとか言ってたくせにすっかり廃人だよ。まあリアルにいてもやることないんだろうけどさ。それにこっちの方が自由に動けるんだろう。
「でも程々にしとけよ」
「若者が俺に忠告など二十年は早いわ」
この中でなら、ほんと元気だな。まあリアルでも口うるさいけど。そうやって別れようとした時だった。ドン! と誰かが僕にぶつかってきた。けどおかしいな、自分止まってた筈だけど? 壁に寄りかかってたんだけどね。よくぶつかってこれたね。
「あううーごめんなさい」
そんな事を言ってやけに身体を密着させて上目遣いに見てくる女の子。なんとなく見たことあるような? いや、知らない子だな。僕とあんまりかわらなさそうな子で、華奢だけどやけにフワフワと感じる。良い匂いもするし……
「えへへー」
なんかめっちゃスリスリされてるんですけど。ちょっそんな押し付けられたら色々と不味い。黒い肩までの長さの髪はこの世界では地味だ。顔も勿論整ってるし、身体だって例にもれずいいスタイルしてる。けど地味。だけど何故だろうか……何か気になる。変な引力を感じるというか……おっぱいの事じゃないよ。
「なんだこの発情メス犬は!?」
「ヤバイ発言するなよ! てか、だれ?」
「え?」
次の瞬間、彼女の瞳から一筋の雫が落ちる。マジですか? これってアレだよね? 嘘泣きだよね。女の常套手段とかだろ。騙されないから。こんなアニメ的イベントからの定番とか把握してるから。こういうのは策略なんだよ。策略……だよね?
「うう……ひっく……」
ガチ泣きじゃねーか。いや、これどうすればいいの? 通行人の人達の視線が痛い。これは僕が悪いの? 僕が? なんで泣いてるのかさえわかんないんだけど。
「私の事……わかんないんだ……」
「どこかで有ったっけ?」
アレかな? 一心に付き合って協力した時のエリアバトルにでも会ったかな? どうだっただろうか? とりあえず一応あわせておくか。
「あーあのときね。はいはい、勿論覚えてるよ! うん!」
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「うん? それは記憶にな――」
だからその今から泣きますって顔やめてくれないかな? 卑怯だよねそれ。てか激しいことはエリアバトルがだよね? 多分。
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