命改変プログラム
800
「何かこう……しっくりこない終わり方だな」
海面に開いた大穴が閉じてく様を見つめて僕はそういった。そもそもよく今のが当たったな。力が乗ったのもそうだけど……自分の力って気はしない。偶然にしては出来過ぎてたようなそんな気もするんだ。
「勝ちは勝ちよ。まだ終わってはないけどね」
「どういうことだよ?」
「言ったでしょ。この戦いの目的は黒幕をあぶり出す事だって」
いつの間にか海から上がってきてたローレの奴が何食わぬ顔でそういった。確かにそんな事言ってたきがするが、こっちは目の前の事で精一杯だったんだよ。はっきり言って忘れてたわ。
「で、黒幕は炙り出せたのか?」
「それはこれから。向こうがどう出てくるかによるわね」
そう言いつつ視線を穴からそらさないローレ。すると穴から何やら青い光が出てきた。そしてそれがサラマンダーへと帰ってく。一体あれは? あれがサラマンダーの偽物を作ってた何かなのだろうか?
「どう気分は落ち着いた?」
「我はもう満足した。なくしてた物を取り戻したからな」
サラマンダーさんはさっきのを取り戻すために戦ってたよう。それだけ重要な何かだっだってことなんだろう。そう思ってると何か違和感を感じる。戦闘が終わって気をぬいてた? わからない。けど、その違和感は突然やってきた。
潮風が止まった。それだけじゃない、波も止まってる。どういう事だ?
『ふふふ、ふふ、ふふふふ』
停止した世界の中で響き渡る声。けどこの声も不思議で、頭に直接響いてるような? てか何か聞いたことある声のような気もする。
「出たわね黒幕」
『貴方は真っ直ぐだからつまらないって思ってたけど、存外に楽しませてくれますね』
そういう何かに向かって……というかどこにいるかもわからないのにローレは詠唱を開始する。
『けど予定外のことまでしてくれると困りますよ。スオウには私のプラン通りに成長して欲しかったのに』
「ふん、あんたの予定通りになんて私がさせるわけないでしょ!!」
その言葉と同時にローレは空から光の矢をここら一体に降り注ぐ。見えないから広範囲魔法を駆使したのだろう。けど、声は何事もなく聞こえてくる。
『無駄ですよ。あなたの邪魔はしません。だから勝手にやってくれていいんですけど、こっちの邪魔もしないでほしいんですけど』
「私の物に手を出さないなら別に好きにすればいいんじゃない? 私は自分の障害は潰すだけだもの」
どっちも物騒な奴らだな……と僕は思う。けどこの声……いや、結局はデータの中じゃ確信はできない。でもあいつっぽい気がするんだよな。
『彼らはこっちに引き込めると思ってたんですけどね。あなたの可能性に惹かれてるようでこんなに抵抗されるとは予想外ですよ。絆ってやつですかね? 興味深い』
「あんたみたいな裏でこそこそするしか能のないやつに無縁でしょうね」
『辛辣な事言いますね。私にだって絆ありますから。ねぇスオウ……くん』
いきなり、そう振られたけどどう答えろと? とりあえず聞いとくか。
「お前苦十か?」
『それは守秘義務です』
絆聞いといて守秘義務とか、じゃあ無関係で。けど僕の中では苦十だと警報がなってる。結構確信持てるんだよな。悪い予感って結構当たるし。
『今夜はお疲れ様ですお二方。私たちまだその時じゃないと思うんです。可能性領域を開いた存在との邂逅はもっともっとふさわしい時と場所がありますから。
スオウくん、私は君がそれだといいなと思ってますよ』
「何が言いたいんだよお前は?」
はっきり言ってわけわからない。けど僕の言葉に何も返す気はないのか、演出過多な含み笑いを響かせて世界は時を取り戻した。結局のところ、僕達は目的を達成できたのだろうか? よくわからない。
海面に開いた大穴が閉じてく様を見つめて僕はそういった。そもそもよく今のが当たったな。力が乗ったのもそうだけど……自分の力って気はしない。偶然にしては出来過ぎてたようなそんな気もするんだ。
「勝ちは勝ちよ。まだ終わってはないけどね」
「どういうことだよ?」
「言ったでしょ。この戦いの目的は黒幕をあぶり出す事だって」
いつの間にか海から上がってきてたローレの奴が何食わぬ顔でそういった。確かにそんな事言ってたきがするが、こっちは目の前の事で精一杯だったんだよ。はっきり言って忘れてたわ。
「で、黒幕は炙り出せたのか?」
「それはこれから。向こうがどう出てくるかによるわね」
そう言いつつ視線を穴からそらさないローレ。すると穴から何やら青い光が出てきた。そしてそれがサラマンダーへと帰ってく。一体あれは? あれがサラマンダーの偽物を作ってた何かなのだろうか?
「どう気分は落ち着いた?」
「我はもう満足した。なくしてた物を取り戻したからな」
サラマンダーさんはさっきのを取り戻すために戦ってたよう。それだけ重要な何かだっだってことなんだろう。そう思ってると何か違和感を感じる。戦闘が終わって気をぬいてた? わからない。けど、その違和感は突然やってきた。
潮風が止まった。それだけじゃない、波も止まってる。どういう事だ?
『ふふふ、ふふ、ふふふふ』
停止した世界の中で響き渡る声。けどこの声も不思議で、頭に直接響いてるような? てか何か聞いたことある声のような気もする。
「出たわね黒幕」
『貴方は真っ直ぐだからつまらないって思ってたけど、存外に楽しませてくれますね』
そういう何かに向かって……というかどこにいるかもわからないのにローレは詠唱を開始する。
『けど予定外のことまでしてくれると困りますよ。スオウには私のプラン通りに成長して欲しかったのに』
「ふん、あんたの予定通りになんて私がさせるわけないでしょ!!」
その言葉と同時にローレは空から光の矢をここら一体に降り注ぐ。見えないから広範囲魔法を駆使したのだろう。けど、声は何事もなく聞こえてくる。
『無駄ですよ。あなたの邪魔はしません。だから勝手にやってくれていいんですけど、こっちの邪魔もしないでほしいんですけど』
「私の物に手を出さないなら別に好きにすればいいんじゃない? 私は自分の障害は潰すだけだもの」
どっちも物騒な奴らだな……と僕は思う。けどこの声……いや、結局はデータの中じゃ確信はできない。でもあいつっぽい気がするんだよな。
『彼らはこっちに引き込めると思ってたんですけどね。あなたの可能性に惹かれてるようでこんなに抵抗されるとは予想外ですよ。絆ってやつですかね? 興味深い』
「あんたみたいな裏でこそこそするしか能のないやつに無縁でしょうね」
『辛辣な事言いますね。私にだって絆ありますから。ねぇスオウ……くん』
いきなり、そう振られたけどどう答えろと? とりあえず聞いとくか。
「お前苦十か?」
『それは守秘義務です』
絆聞いといて守秘義務とか、じゃあ無関係で。けど僕の中では苦十だと警報がなってる。結構確信持てるんだよな。悪い予感って結構当たるし。
『今夜はお疲れ様ですお二方。私たちまだその時じゃないと思うんです。可能性領域を開いた存在との邂逅はもっともっとふさわしい時と場所がありますから。
スオウくん、私は君がそれだといいなと思ってますよ』
「何が言いたいんだよお前は?」
はっきり言ってわけわからない。けど僕の言葉に何も返す気はないのか、演出過多な含み笑いを響かせて世界は時を取り戻した。結局のところ、僕達は目的を達成できたのだろうか? よくわからない。
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