命改変プログラム

ファーストなサイコロ

いつもにスパイス

「スオウ……か」


 塾の講義の最中ポツリとそう呟く。自分の中だけで言ってたつもりだったけど、案外隣の奴に聞かれてた様だ。まあ隣と言うのは能登くん何だけどさ。


「スオウって、あのLRO事件の時の中心人物……それがどうかしたの?」
「ああ……と、そいつ家の学校の奴なんだ。一応生徒会でさ、会長の幼馴染で……」
「じゃあ今のLROにも参加してるんだ」
「いや、自分達の活動には関わったこと無い。てか最近学校で見ないし……」


 実際自分が視界から外してるだけかも知れないけど、来てるんだろうか? 隣のクラスだけどさ……わざわざ覗いたりしないし、最近は忙しかったから意識してなかった。けどよく考えたら、会長がLROで天辺を取る気なら、奴を使わない手はないと思う。
 全然今の活動に奴が関わってこないのは、そこにはきっと会長の意志があるんじゃないだろうか? 意図的にLROから遠ざけてるとか。だからこそ、会長はあんな反応をしてた……のかも。あの戦闘の後はなんだかずっとソワソワしてたし、リアルに戻って急いで帰ってたったからね。他の皆は聞こえなかったようだからそれがどういう事なのかなんて考えてないだろう。会長が忙しいのはいつものことだしね。
 でも聞いてしまった自分はそうじゃない。奴の事が気がかりだから急いで返って真相を確かめたいんだなって思った。そう思うと……心にモヤッとしたものが湧いて来る。ホント……奴のそういう所……一方的にだけど気に入らない。自分が言えた義理じゃないし、会長にとっては迷惑だろうけど、会長は明らかに奴を特別視してるからね。
 自分達の様に、頑張って彼女の側に居る人々からはその特別が嫌なんだ。


「じゃあそのスオウだっけか? が何なんだ?」


 言っていいものかちょっと迷う。けど能登くん友達居ないし、別に言っても問題ないか。


「実はそのスオウらしき奴が現れたんだ。自分達のピンチの時に。姿は隠してたけど……後で動画サイトで確認したLRO事件の時の奴の戦闘を見たけど……ソックリだった」


 二刀流に……それにあの風の力。雷っぽい力もあったようだけど、それを除いてもソックリだった。でも力が引き継がれてる––って事は無いはずだけどね。LROは全てがリセットされて、新しく成ったはず。


「リセットはされたけど、そのスオウって奴はLROでは特別な存在。今でもそうだとしたら、力を一人だけ引き継いでてもおかしくはない……かも」


 こっちを見ずに淡々と喋る能登くん。てか、元から目は前髪で隠れてるからこっちを見てるかどうかなんてわからないんだけどさ。けど顔を向けてくれればこっちを見てるんだなって分かるじゃん。それすらしないから、多分見てないんだろう。ノートを取る手も止まらないし……器用な事が出来る人だ。
 自分は集中力が欠けてるよ。やっぱり余計な事を考えると駄目なタイプなんだよね。ペンを握る手はさっきから止まってるし……今日のアレもそうだけど……実はもっと気になる事があるんだよね。
 それは自分の席の二つ前の右端側……そこが今日は埋まってる。見慣れた後ろ姿……自分には馴染みの無い制服。けど、その制服に身を包む彼女はここでよく見てた。こうやって見ると、居なく成ってた時間なんて無かったかのように馴染んでる様に見える。


「彼女……来たんだ」
「ああ、うん」


 またまた独り言のつもりで呟いた言葉に相槌をかえされてしまった。もしかして結構自分は独り言の声が大きいのだろうか? 恥ずかしい。


「それよりもどうなの……状況は? そのスオウって奴の参戦で影響は出るわけ? アイツも来週にはまた入るとか言ってるよ」
「そっか……まあアレが奴だったとしても別に自分達に影響はないよ。レベル違ったし、あのクラスとのバトルはまだまだずっと先だろうしね。その前にきっと彼女と当たる」


 実際はあんな化け物みたいな相手とはやりたくないのが本音だけどね。けど自分の心の何処かには、いつか奴を実力でねじ伏せて会長に認められたいって欲もあるんだよね。まあ自分達があんなレベルに到達できるのかは甚だ疑問だけど。


「まあ期待してる。アイツの目を覚まさしてくれれば何でもいいし」


 その発言を聞いてちょっと「ん?」と思う。引っかかると言うか……やっぱりちょっとは気があるんじゃないか? 幼馴染だから––その言葉は便利だけど……便利すぎるよね。その言葉は免罪符に出来る。
 瞳が隠れた顔からは表情を読み取ることは出来ない。全ての幼馴染が好きあってる訳じゃないのはわかってるけど、やっぱり一番身近に居るってのは大きいよ。まず出会わないと認識されないし、出会っても関係を育む人なんて一部だろう。
 それこそ、同じ学校でクラスで部活動とかが同じで……とかしないと、難しい。アグレッシブな人達は違うのかもしれないけど、自分の様なタイプは関係を広げてくって事をしないからなおさら。そして能登くんは自分と同じタイプだ。
 学校でもここでも関係を広げてなんか無いだろう。と、いうことは一番長い付き合いなのは末広さんということになる。好きになっちゃう条件しか無いないような。しかも幼馴染が可愛いってだけで、物凄くその可能性高くなりそうな気がしないでもない。
 でも彼は彼女に彼氏が出来たって良い様なスタンスだよね。本心がどうであれ……彼女にあまり関与しないようにしてるっぽい。


「あっ、そうだ。この後、アイツと食事に行ってね」
「ぶほっ!? ガハッ!!」


 不意打ちを食らって思わず咳がでた。周りの視線が一斉に集まってくる。


「こらそこ! 静かにしなさい!! まだ高一だからと行って油断はいけない。差を広げるのも縮めるのも、ここからなんです! 三年間を通しての意識の違いが、受験を勝ち抜く大事な要素です!!」
「……は、はい」


 恥ずかしい。クスクスと笑う声が周囲から聞こえる。ふと斜め前を見ると末広さんと目が合った。彼女は笑ってない。けど、その目は厳しい物の様に見える。敵対心むき出しだよ。やっぱりここでも敵の様だ。


 とりあえず心を落ち着かせて講義に戻る。さっきの事、より詳しく尋ねるよ。


「で、今のどういう事?」
「だから食事。友達と、友達の友達を交えての食事」
「それって気まずいにも程があるよね?」


 雰囲気悪くなるの目に見えてるよ。食事? 一切進まないんじゃないかな。そもそも友達の友達ってポジションは居心地悪い。能登くんは仲介してくれてるつもりかもしれないけど、その後どうせ投げっぱじゃん。
 彼そんなに喋んないし……取り持つ気はないよね。


「あのままじゃ嫌かなと思って。向こうには言ってないから」
「了承さえもらってないんだ……」


 胃が……胃がキリキリしてきた。嫌々ながらも向こうも了承してくれた––とかさえないのって非情に不味いよ。歩み寄る気ゼロからのスタートは難易度高すぎる。自分……人間関係の構築は苦手なんです。
 とりあえず人間関係の構築が上手そうな人に心得でも聞いておこうかな? メールでも打とうと思ったけど、こっちから女子にメールとかやったこと無いから諦めた。


「気持ちはありがたいけどさ……その今日はちょっと都合が……」


 逃げの態勢に入る自分。こうなったら戦略的撤退だ。これは逃げじゃない、最後に勝つために必要な戦略なんだ。自分にそう言い聞かせる。


「どんな事だって向き合う事が大事だと思う」
「それは……でもそっちはそれが出来てるのか? 偉そうな事言えるか?」
「言えるよ。だから逃がさない。別にアイツもリアルにまでLROを持ち込みたい訳じゃないよ」
「どうだろそれは……」


 さっきの態度を思い返してもそうとは思えない気がする。まだかなり怒ってたよ。どう考えても敵を見る目だったもん。


「でもこのままじゃ、ただの敵……近づけばただの敵って訳じゃ無くなるかも」
「……むう……」


 そういう感じで来るんだ。知り合いから昇華させれば何かが変わるかもと……確かに親しくなれれば、無闇に敵意って奴を向けるのは難しくなるよね。でもそれって、最初から友達で居ることが前提では無いかな?
 まず友達で……その人とどうしても分かり合えなく成って敵となるから、そこにはどうしようもない感情がしのぎを削る訳で、敵から入るとまず関係を進展させるのが難しいよね。こっちはもう敵認定されてるわけだし……


「そもそもさ、友達ってどうやってなるんだっけ?」
「知らない。僕よりもソッチの方が社交的じゃん」
「社交的? はは、君は凄い誤解してるようだね。自分に社交的なんて言葉は当てはまらないよ」
「他の女子とも交流盛んなようなのに?」
「っつ!? ––な、何のことかな?」


 彼は机においてたスマホをささっと操作してそれをこっちにスライドさせて来る。そしてそこに表示されてた画像を見た瞬間再び吹き出した。


「ぶっ!? ゲホッ!! ガハッ!!」
「また君ですか。風ならせめてマスクくらいしなさい。他の子達に移ってそれで勉強が遅れたらどうするんですか? 責任取れるんですか? 君達の時間は貴重なんです。一分一秒無駄にしてたら、長い人生後悔することに成りますよ」
「す……すみません」


 怖い……なんか迫力があった。あれかな、あの先生何か人生で後悔する事でもあったのだろうか? 普段は凄く物腰柔らかい人なんだけど、授業になると人が変わるんだよね。まあ先生と話したりなんかしないから事情なんて全く知らないし、興味もないけどね。
 そもそも図体デカくて苦手なんだ。いや、他人はみんな苦手なんだけど、関わりあわなきゃいけない他人ほど付き合いにくい者は無いよねって事。必要最低限のやりとりしかしないように心がける事で精一杯だ。


「あの先生、何浪かしてるらしい。ここで授業するよりも自分の為に勉強すればいいのに……」
「はは……」


 能登君厳しいね。でもそっか浪人生か……自分もならないとは言えないかもしれない。後二年したら受験だし。けど受験で無理する気はあんまりないんだけどね。取り敢えず自分のレベルで最上位ならどこでもいい。高望みなんてする気無いんだ。
 何やりたい……とかも無いしね。でも人生有利に進めるためにはそれなりの大学は出てた方がいいから、大学を目指すだけ。この国の高校生の殆どはそんな物だよね。
 そもそもやりたいことなんて……自分に何が出来るかもわからないのにその問は難易度高過ぎると思うんだ。たった二十年程度で将来を見据えろとか無理がある。


「えっと……能登くんには夢とかあるの?」
「やぶからぼうだな……」


 ホント全然挙動が変わらないなこの人。言葉は返してくれるけど、動作はずっとノート取ってる。ノート取るの止めたのはさっきスマホの画像を見せた時くらい……そうだ、あれも問いただす必要がある。


「夢ね……そんなのを語る仲だっけ僕等?」
「それは……」


 なんて返せば良いのか分からない。そう言われると別にそんな仲じゃないのかもしれない。てか仲良くてもそういう話ってしない……のかな? よく分からない。でも気恥ずかしいのは確かかも。


「じゃあ逆にそっちの夢を教えてくれたら話すよ。あっ、そういうの無さそうだよね君」


 ムカッと来たぞ一瞬。ええ、確かにその通りですけど! でもそう決めつけられるとちょっと否定したくなるよね。


「夢……位あるよ。金持ちになりたい」
「宝くじでも買っとけよ」


 凄く冷たい返しを受けた。いやいや、立派な夢じゃん。全く、日本人はお金を否定するのいくないと思うな。


「お金は大切だと思うけど––ああ、じゃあ適度に稼げて、楽できて家から移動しなくて良い仕事に付きたい」
「自宅警備員になら今直ぐにでもなれるよ。やったね」


 抑揚のない声で親指だけ立てたのを見せられた。これも駄目なの? 誰もが描く夢だと思うんだけどな。根底に楽したい、人との関わりが面倒って気持ちがあるから駄目なのかもしれない。けど社会にでる=会社勤め––って古いと思うんだ。
 今の時代、会社に出勤なんてしなくてもサラリーマンでもなんでもやってけるんじゃないかな? いや、どんな仕事やってるのかは具体的には知らないんだけど。


「はぁ、そもそも夢って能力ある人達が語る物じゃないかな? 凡人は凡人の生き方しか出来ないよ。色々と語ってみたけど、正直やっぱり夢とか無いし」
「……じゃあ、なんでここに来てまで勉強してるわけ。何も求めてないんでしょ?」
「求めてるよ。平凡な人生って奴をね。目標なんて無いから大多数の流れに乗って受験して、大学行って、社会に適合する。きっとそうなる」
「そうなるために勉強するなんて馬鹿らしい」


 ちょっとチクっと来たけど、ムッともなった。なんだかさっきから自分は違うと言わんばかりの様な感じ。


「自分は平凡が駄目とは思ってない。その中で成れるものに成るのは現実的だよ。つまんないとはちょっと思うけど、生きることの方が大事だし。そこまで言うなら君は大層な野望でもあるのかな?」


 自分のそんな言葉でペンが止まる。でも言葉は出てこない。言うかどうか迷ってる感じ。でもこっちは色々と言ったんだし、聞かせてもらおう。そうしないとフェアじゃない。少し待ってると、少し顔が赤くなって小さな声が聞こえてきた。


「僕は–––––––になりたい」
「え?」


 ちょっと声が小さすぎて肝心な部分が聞き取れなかったぞ。何を言ったのかもう一度聞こうとしたけど、その時チャイムの音が成ってその瞬間、能登くんはノートとかを鞄に突っ込んだ。そして講義の終わりを先生が告げたと同時に誰よりも早く出て行ってしまった。


「食事は?」


 どうすればいいんだ? ちらっと末広さんの方を見ると、彼女も友達に誤ったりしながらそそくさと彼の後を追う様にして出てった。自分も行ったほうがいいのかな? けど、行きづらい……ちょっと無駄に時間を潰しとこう––と思ったけど、そういえばここが既に居づらかったんだ。講義終わると賑わい出すからね。皆グループに成ってこれらかの相談。
 そこに自分の居場所はないし……ポツンと椅子に座ってるのも嫌だ。通路の方へ出ても良いんだけど、そこも大概一緒だ。通路には自販機あるからね。そこに群がってる奴等がいる。


「やっぱ帰ろ」


 鞄を持って教室を出て通路の先のエレベータに乗る。塾の生徒で埋め尽くされたエレベータを降りると、そこには大量の学生が。なんでまだここに? 早く拡散すればいいのに……何かちょっとざわついてる様な気もする。このビルの入口付近に何かあるのかな? 駅前だし、芸能人でも? うざったい。
 そう思いながら人混みをかき分けて進む。


(いや、待てよ。これなら能登君を見つけれなかった〜で通るんじゃないか? 戦略的撤退出来る)


 ナイスアイデア。もしも能登君がまだ食事する気あるのなら、絶対に通るここで待ってる筈なんだ。いつもならもっとスムーズなんだけど、今日は前にいる人達が出ようとしないからゴッチャに成ってる。
 コレなら例えここに彼がまだ居たとしても知らぬ存ぜぬを通せる。だから自分はいつもよりも勇気を出して人を掻き分けて行く。そしてなんとか自動ドアを通るとやっとで暑苦しい空間から開放される。けどそれと同時に冬の入の物寂し気な風が襲ってきた。


「さぶっ––––って熱!?」


 いきなり頬に当てられた熱湯……じゃなく缶コーヒーに思わずのけぞって足がもつれて尻もち付いた。そんな自分に反応してか自動ドアが開いたり閉じたり……ビルの中でたむろってた人達がいっそうざわめいてるような気がする。


「あれ? そんなに熱かったかな? ごめんごめん、大丈夫綴君?」
「先輩?」


 目の前に居るのは雨乃森先輩だ。どうして彼女がこんな所に? しかも制服じゃなく、私服姿。白いダッフルコートに赤いマフラー巻いて、ホットパンツに黒のストッキングにブーツと言う組み合わせ。
 まあそこまで珍しい服装って訳じゃない。でもなんだか上品で、でもちょっとしたヤンチャっぽさもあるような……よく似合ってた。


「どうしてここに?」
「塾だって言うから、待ってたの」
「待っ……え? 何故に?」


 どういうこと何ですか? てかこの人だかりはもしかして雨乃森先輩が外に居たから? 不味い……めっちゃ自分目立ってます。


「何故ってそうだね……うん、ちょっと一緒に食事でもと思ってね」
「先輩が自分と?」


 疑問しかわかない。確かにちょっと色々とあったけど、そんな関係じゃない––と思ってたんだけどな。でも先輩は近寄って来て自分の手を握って来た。


「もう場所は取ってあるから。勉強してお腹空いたよね?」
「えっと––」
「ね!?」


 なんだろう……嫌な予感がしてきた。このまま連れてかれるのは不味いような……自分の第六感的な何かが反応してる。ここは丁重にお断りを……このまま二人で消えると塾にまで来にくくなる。


「へ〜そこの彼はこれから彼女さんとお食事だそうだよヒロ。良かった、これで今日の話しはなしよね? 早く家に帰れるや」
「あっ……がっ……」


 声が言葉にならない。壊れかけのブリキ人形の様に振り向くとそこには能登君と末広さんが……実は自分の第六感はコレに反応してたのか? 


「あれれ、先約があったの? てっきり綴君の事だから大丈夫だと思ってた」
「どういう意味ですかそれ?」


 自分の事完全に孤独な奴認定してますよね。いや、その通りですけど。


「いえいえ、彼女さんに譲りますよ。さっさと引き取ってください。そもそも私は不本意だったんで。幼馴染の彼がどうしてもっていうから、しょうがなく……と思っただけで、そこの人とは食事をする間柄じゃありません」


 もの凄い言われようだ。自分のライフが削られて行くのが分かる。これはやっぱり食事程度で改善するとは思えない。てか待てよ……これってどっちかを選ばないと状況動かないんじゃないかな?
 だって先輩を断れば末広さん達と行かないわけには行かなくて末広さん達との食事を断れば先輩についていかざる得ない……状況的に詰んでるじゃないか!? どうにかして打開する術を……そうは行っても能登くんは既にやる気が無いようだ。
 流れに身を任せてるように見える。彼の助力は期待できない……そもそも彼は末広さんと食事させたい側だし……自分の意見は聞いてくれないだろう。


「綴君が女の子と食事……ああ」


 なんだか雨乃森先輩は一人で勝手に納得してる? 何をする気なんだ? 用も無くなったから末広さんは足早に帰ろうとする。


「じゃあ、私はこれで」
「待ってください。どうせならお二人もご一緒しませんか?」
「は?」
「え?」
「……」


 先輩の言葉に自分達は三者三様の反応を示した。だって先輩が何を言ったか、ほんとにこの時は理解できなかったんだ。



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