命改変プログラム

ファーストなサイコロ

厳しさの中に

 バタバタと行き交う人々。病院特有の薬品の匂いがここはちょっと強い様な気がするな。さっきまで居た所も診察室とかに入ればやっぱりこんな物だろうが、こっちはどこもかしこも薬品臭いって感じ。
 まあここで仕事してる人達はそんなの気にも止めてないだろうけど。馴れてるってのもあるけど、ここはそれなりに忙しそう……というか良く見ているとテキパキと人並み以上に働いてるのは磯部さんだけの様な……いや、勿論他の医師や看護師の人達もさっきまでの所と比べたらって言うか、あのおかしなナースに比べれば全然働いてるのはわかる。
 だけど素人の俺でも磯部さんだけが異様に動いてるのはわかるよ。なんか『今私、仕事してます!』って感じだ。ある意味そんなアピールでもしてるかの様。本心は知らないが、傍目から見てればそう見える。


「忙しい……のかな?」
「一人だけか?」
「アピールでしょ。きっと仕事が友達なのよ」


 おいおい天道さんがメッチャ悲しい事言ったぞ。仕事が友達って……流石にそこまで行き遅れても無いだろ。まだ三十……アラサー位だと思うけど。アラフォーまで言ったら手遅れかな? 


「まだ大丈夫ですよ––って言うか?」
「それ言ったら多分一生無視されるかな」
「そうねもしかしたら名誉毀損で訴えられるかもしれない」


 そこまで!? こっちは優しさを発揮しようと––いや、わかってたけど。冗談だよ冗談。周囲への気配りが人一倍出来る俺が女性に年齢や婚期について触れるわけがない。敏感だからなそこら辺。
 俺はお前達とは違って波風立てないで心地良い風を作る事を心掛けてるから。特に自分の周囲には。日鞠の奴は基本そんな極上の中に居る。てかそれを作ったり自分の物にしたり、他の場所にまでその風を行き渡らせたりする奴だ。
 だけど時々嵐がどこからかやってくるからな。しかもそれに飛び込む奴だし。スオウとかそんな嵐の中心だったりする。こいつもあいつもどこか呪われてるんじゃないかと俺は思ってるからな。
 まあそれならなんでそんな博愛主義者の俺がんな奴等と一緒に居るのか……あまつさえ友達続けて居るのかと疑問に思われる人も居るだろう。だがそれは至極簡単な事でもある。人は自分に無い物を持つ者に憧れを抱くと言う。
 まあきっとそんな所だろう。それに俺は友達多そうでそうでもないからな。小学生時はそれは人気者だったから毎日の様に誰かと外で遊んだものだ。だが、今は浮いてはないだけの地に足ついた一般生徒だからな。
 しかも部活もやってなく、毎日家路に急ぐ始末。自然、部活をやってる奴等とは居る時間は減るし、高校生ともなると習い事やってる奴等も多い。塾とかな。そしてそいつらにはいずれもそれぞれのコミュニティというのがあるんだ。
 別にそれに混ざれと言われれば俺は余裕で溶け込める自身はある。俺の対人スキルはレベル80くらいはあるからな。だけどそれだけだ。そこだけ、その時だけの関係。そこから発展の要素はない。
 その時だけを盛り上げて、自然と消える。円滑に集団の仲を取り持つと、その集団の団結力が上がるんだ。するとあら不思議、部外者の俺の居場所はなんかない。いや、慎ましやかに……というか、特別枠みたいなのでキチンと用意はされてる。
 もう一度行けば勿論大歓迎! ってな感じでな。でもそこは特別枠であってレギュラー枠ではない。レギュラーは決まってる。俺はベンチかスケット団か幻のシックスメンみたいな? そんな位置に常に居るわけだ。まあそこまで大層な事もやってねぇけど。
 俺はハッキリ言って誰とでも仲良く出来る自信がある。だがそれはみんなと心通わせてる訳じゃない。……友達の定義って一体どこからだろうな? まあ大体友達とは思ってるんだが、学校というコミュニティで満足というか? 俺のテリトリー的にはそこだからな。あとは全部イレギュラーだ。
 まあ今はもう一つ、LROと言うテリトリーがあるわけで……こう考えるとコミュニティを優先してるの俺でもあるな。人は自分の周囲しか見えないし、見渡せる範囲以外は別世界だ。町中ですれ違う他校の事情なんて知らないし、クールビズ姿でも暑苦しそうに営業周りしてるサラリーマンの事情も知らん。
 ニュースで知らされるどっか遠い国の災害や戦争は、日本から出たこと無い俺には別世界のこととしか思えない。同じ地球上に居る実感なんて感じる事出来ない。そしてそんな別世界はここも同じ。


 俺達からすれば怪我を直して病気を直してくれる便利な場所だ。そんな好きじゃなくても、病院が無くちゃ困るってのは誰もがわかってるしな。俺達の命はこの人達に握られてると言っても過言じゃない。最終的にはな。
 だけどここに勤めてる人達はまた全く違う側面があるはずだ。他人の命を預かって、頼りにされて、それでもどうしようもない時だってきっとある。そんな事のきっと繰り返しなんだろうなって、この歳にもなればわかる。
 無邪気に将来に希望を抱く年齢を俺達は過ぎてるからな。高校生にも成れば現実が見える。リアルのどうしようも無さをしる。でも俺達はまだ恵まれてると思うけどな。なんてたって別の世界があるんだからな。逃げこむ事も駆け出す事も出来る世界だ。なんだって自由な世界。普通に生活するも英雄を目指すもいい。まあ今は機能してないけど……でもその世界を失いたくないからこうやって色々とやってるわけだ。
 勿論セツリの事もそうだが、やっぱりLROも失うなんて考えられない。だけど、難しいかもな。全てが上手く言ったとして、でもだからってこれだけの問題を起こしたLROが再び稼働できるかと考えれば、その可能性が低いって事は誰にでもわかる。
 まあ全ての被害者が全員無事に帰還出来ればその可能性はあるような気もするけどな。リアルは残酷で無慈悲で、セーブなんて許されない無理ゲーだ。そんな世界はきっと簡単に俺達の夢を奪う。そんな中を一人で生きてくのは辛い。だけど……


「よし、もう一度チャレンジだ!」


 そう言って日鞠の奴は果敢に磯部さんの元へ。まあ正午というタイムリミットが設けられたからな。こっちも黙って待っとくわけにも行かないか。磯部さんの元へ向かう日鞠の背中……軽やかに進む体の振動と共に上下する二つの三つ編みされた髪。
 俺はその背がいつだって前にあるのを知ってる。あいつは……あの二人はいつだって前に居る。普通なら迷って立ち止まって怖気づいたりする筈のなのに、誰よりも先に前に出る。だから俺達の様な平凡な奴等は歩けるんだと思う。
 残酷なリアルを、辛いリアルを、生きづらいリアルを、真正面から突破してく奴が居るから、俺達は惹かれるんだろう。心奪われるんだろう。何も見えず希望も絶望も期待も不安も内包した暗い場所に真っ先に進む奴が、真っ先に光を放つ。だから俺達は迷わないでついていける。


「邪魔」
「うにゅっ……」


 けど今回の暗闇は中々に手強い様だ。素っ気なくそう返されて日鞠撃沈。ん? いや、どうやらまだだ。日鞠は折れかけた心に添え木を立ててもう一度その背中に声を掛ける。


「じゃ、じゃあお手伝いします!」
「子供が生言ってんじゃないわよ」


 こええええええええ!! なんかゴゴゴゴゴって効果が見えたぞ。LROじゃないはずなのに……何故か妖しく光って見えたメガネに眼光は隠されてたけどさ。それがなんとも言えない迫力を醸し出してた。
 すると磯部さんはゴゴゴゴの効果音を背負いながら日鞠に近づく。


「えっと……」
「貴女は医療の知識はあるの?」
「それは……」
「まああっても無意味だけどね。素人の生半可な知識なんてあっても迷惑。無い物と同様。ここにはね、試験で出されるようなご丁寧な問題は無いの。おこちゃまは学校っていう小さな世界でテストの結果だけに満足してなさい。それが世界平和の為だから」


 ……えっと、やっぱこの病院おかしな人しか居ないようだ。改めて思うけど、セツリとかをここに入院させとくの間違いだったんじゃね? マジにいうと、俺はこんな人に担当についてほしくない。
 いや、まあただ連続しておかしな人に出会ってるだけなんだろうけどさ……どっちも違う方向に吹っ切れてたせいで嫌になってくる。普通初対面の相手にそこまで言うか? なんか日鞠の顔がちょっと青く見えるぞ。
 流石のあいつもショックだったのか? てかショックだろうな。俺なら今直ぐ逃げ出すわ。だけどそうはしないのが日鞠だな。あいつはグッと拳を握って、一回大きく息を吸う。そして地面を見ながら長く息を吐く。
 その動作が終わる前に磯辺さんは「それじゃ」とだけ言って歩き出した。するとその背中に日鞠は大きな声でこう言うよ。


「ごめんなさい!」


 その言葉を受けて彼女は立ち止まる。その行動は意外だったのか、なんかちょっとした沈黙が……だけど思い出したようにメガネを整えて彼女はいつも通りに言う。


「大きな声は慎みなさい。ここは病院よ」
「あっ、ごめんなさい……だけどそうですよね。私なんかが手伝える訳ないです。でしゃばっちゃいました。でもじっとなんかしてられない。どうしたら話しをきいてくれますか?」
「話って……仕事終わり?」
「それじゃあ遅いんです!」


 二人は見つめ合う。日鞠は真っ直ぐ真摯に、そして磯部さんはそのメガネの奥の瞳で値踏みするように……日鞠の思いは伝わるのか? すると一つ大きなため息を磯部さんは吐いた。決断はなされた様だ。


「じゃあ諦めて。私の仕事は余計な気を使っていい仕事じゃないの」


 なんと……この人には思いやりとか同情とかそんな感情は無いのか? てかそこまで時間を取らせたりしないのに……


「あっ、あの!」


 俺は一歩を踏み出して声を上げる。するとメガネの奥の瞳がギロリと俺を射抜いた。


「……あ、いえ」


 思わず日和ってしまう。だってだって、スッゲー鋭い目で睨むんだもん。なんかこっちが悪いみたいな気にさせられた。そんな訳無かったはずなんだけどな。これ以上私の邪魔をしないで––みたいな感情がこもってる気がした。
 くっ、こんなんだから図体だけとか言われるんだよな。


「五分! いえ、三分で良いんです!」
「一分一秒を無駄にする気無いんで」


 もうこれ白衣の天使じゃないだろ。仕事の鬼……そうまさに鬼だよ。どんだけ仕事人間なんだ。確かに医者や看護師達は患者さんの命を預かってる身だとは思う。でもそんな救急の患者が来てる訳でもないっぽいけどな。
 確かにここは救急だ。いつ急患が運ばれてくるかわからない。でも今はそうじゃない。それなら数分くらい時間をくれたっていいじゃないか。デメリットになんか成らないと思うが……ただ面倒なだけなんじゃないか? 


「そこをなんとかお願いできないかしら?」
「貴女ですか。権力の行使ですね。わかりました」
「えぇ……」


 天道さんちょっと引いてるぞ。権力とかそんな事全然考えて無かったんだろうけど、天道さんを確認した瞬間諦めたようにそう言ったからな。権力には逆らえないと……社会の縮図がここに。


「べ、別に権力とかそんなの持ち出す気はないわ。だけどすこ〜しだけ時間をくれないかしら?」
「そういうことですか、なら––」


 そう言って彼女が初めて笑顔を見せる。花咲くような……とはとても言えないけど、今まで一番優しそうな顔だ。これなら……


「––失礼します」


 えええええええええええええええええええ!? 権力関係無かったら即効で仕事優先かよ! もういいじゃん。ここまで付き合ってくれたのならほんの数分くらいいいじゃん! って言いたいが、睨まれると怖いから言わないけどな。
 あまりの意思の硬さにもうダメなんじゃないかと思えてくるな。だけど仕事終わりっていつだよな? どう考えても正午に終わるわけないし……せいぜい昼休み程度だろう。でもこの人の場合、そんな休憩を取るかも……いや、とったとしてもきっと対応は変わらないだろうと思える。
 それに昼休みって時点でタイムリミット過ぎてる感じだろ……それじゃあ駄目なんだ。こうなったらもう天道さんに権力使ってもらうしかないな。権力には弱いらしい、今の俺達にはそれしか手がない。


「おいおい何事かな?」


 そんな声が聞こえて通路の先を見ると、団子を二つ重ねた様な体型の人間が居た。看護師さん達と違ってブルー系の服に身を包んでるその人は救急の医師? こっちに歩を進めてくるその人は部外者の俺達を一瞥して磯部さんへ再度問いかける。


「どうしたのかな?」
「ええっと……部外者が邪魔を」


 酷い! 邪魔なんてしてないだろ。ストレート過ぎる。まあそっちは邪魔だと思ってたのかも知れないけど、ハッキリいうか? 気遣いが欠片も見えないよな。病院勤めなのに……それでいいの? 


「邪魔ねぇ。それは困るよ君達」
「えっと私達は磯部さんに聞きたいことがあるんです。三分だけで良いんです」


 日鞠はその医師に向かってそう言うよ。小太りの医師はポリポリと頭を搔きながら磯部さんへ視線を戻す。


「三分程度なら良いんじゃないか?」
「良くないです」
「えっ……あ、そう?」


 お〜い、医師って立場的に看護師の上だよね? どんだけ俺達に関わり合いたくないんだよ。もういいじゃん。上司にも言われたなら、三分くらい! カップラーメン待つ時間と変わらないんだから!
 俺達はその小太りの医師に、縋る視線を向ける。だってこの人逃したら、もう希望が無くなる。するとその人は「うっわ〜面倒な場面に出会した〜」みたいな顔した。でも逃がさん。


「いやホラ磯部さん。君は助っ人な訳だし、そこまで頑張ってもらわなくてもいいんだよ。それに急患が運ばれてきてもないしね。息抜きついでに談笑くらい……」


 すると彼女の奥の瞳が燃え滾りながら小太りの医師を射抜く。その瞬間彼は「ひっ」と裏返った声をだす。何か言いたげな事がある瞳……だけど磯部さんは言葉を発しない。その瞳で怒りを表し「仕事に戻りたいんですけど」と言ってる気がする。
 だけどそれでも俺達は彼を逃がさない。こっちはこっちで期待を込めた眼差しで小太りの医師を見つめる。板挟み状態のその人。可哀想だけど、譲れないんだ! マジでお願いします!


「こ……こほん。君のおかげでもう殆ど仕事が……少し待機を命じよう」
「仕事見つけます」
「いや、ほんと一通り終わってるから」
「カルテの整理や備品の確認を」
「それは新人の子でもいいんじゃないかな? 後輩の育成も大切だ」


 僕たちはウンウンと同時に頷く。頑張れ! 頑張れ小太りのオッサン! だけどそれでも彼女は仕事を探すように「それじゃあ……」と続ける。まだあるのか? だけど中々出てこない。そしてハァ〜と息を吐く。


「では他の場所に助っ人に––」
「今の状況でここ以上に仕事がある場所はないよ」


 てかどこまで働く気だよ。でもようやく堪忍したのか、力を抜くように肩を下ろす。


「しょうがないですね。それでは待機しときます」


 休憩はしないんですね。ホント凄い人だ。真面目なのは素晴らしいことだけど、ここまで来るとなんか怖いな。でも待機するなら話しできるよな。そこの所もこの人が言ってくれるよ。


「そ、それならこの子達の話しを聞いてもいいんじゃないかな?」
「そうですね。三分だけなら」


 それでも三分なんだ! 待機時間くれよ。まあ三分でも十分か? その言葉を受けて日鞠が進み出る。


「えっと、では早速。私達、磯部さんが摂理ちゃんの担当だったって聞いたから来たんです」
「摂理? 桜矢さんのことかしら?」


 その言葉にコクリと頷く。すると「だと思った」と嫌そうに言った。まさかそれが分かってたから必死に逃げようとしてた? でもどうして……


「何を聞きたいのかしら? もう彼女居ないわよ」
「知ってます。私達が知りたいのは、摂理ちゃんと当夜さんが使ってた合図みたいな通じ合う仕草みたいなのです」
「ああ、秘密のアレね」
「やっぱり! 知ってるんですね!」
「ええ、あの子との付き合いもそこそこ長かったしね」


 そう言って磯部さんはどこか寂しそうな瞳をする。その心は分からないけど、彼女がジェスチャーコードを知ってるのは確実だ。これで……


「でも教えない」
「どうして!」


 ホントだよ! なんでそんな頑ななんだ! 


「知ってる? 私達には守秘義務があるの。患者の事を部外者に安々と教えるわけにはいかないわ」


 ……ぐぐ。確かにそれは分かるけど……こっちの事情も察してほしい。これだけ必死になる理由があるってわかるだろう。てかそうだ!


「だけど、確かスオウには教えたんじゃ?」
「彼は先にやってたから。関係者だと分かったわ。それにそれを許された人物って事でしょう。でも貴方達は違う。秘密って秘密にしないと意味無いでしょ?」


 確かにそうだけど……立派だな。この世に秘密を秘密のままにしておける人なんか早々いないだろうし立派なんだろう。だけどスオウとも摂理とも繋がりあるんだ部外者なんかじゃない。
 それはわかってる筈だろう。許されてないから駄目なのか?


「私はね、患者と交わした約束を違える気はない。それが患者の信頼に応える為の事だから。諦めて頂戴」
「それは出来ません! 磯部さんは……磯部さんは看護師なんだったら摂理ちゃんを彼女を助けたい筈なんじゃないですか!」


 その日鞠の言葉に僅かに笑う彼女。そしてこういった。


「何言ってるの? 国を上げて助けてくれるんでしょう? 私が出来る事なんかもうないわ」
「今LROへのアクセス手段はありません。でも、貴女の協力があれば、その道を開ける事が出来るかも知れない! だから……お願いします!」


 日鞠の奴……暗に自分達が調査委員会の奴等と協力態勢にあるかの様に言ってもないけど、そう受け取れる感じで曖昧にして押してる。だけどそれが最良か……俺も日鞠に続くように声を上げて頭を下げる。
 すると最後に天道さんがこう言った。


「磯部さん、私達は諦めてなんて無いの。だから……お願い」


 天道さんも俺達と同じように深く頭を下げる。すると前方から「はぁぁ」と深い溜息が聞こえた。そして言い訳じみた声がする。


「私は一度も患者を見捨てた事なんかない。あの子をベッドの上から連れ出せるのなら、教えてあげる」
「大丈夫です……必ず摂理ちゃんは助けます。スオウが!」
「あの子ね……初めてここに来た時。アレを久々に目にした時、私も願ったわ。そうなればいいと––ね」


 彼女は初めてスオウがここを尋ねた時の事を思いだしてる様だ。きっとかなりビックリしたんだろう。そりゃそうだろうな。そして密かに託してたのかもしれない。摂理の事をスオウの奴に。

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